今回は、本ブログで何度となく登場している大陸出身のミスターCについて語ってみよう。
スタッフの中で唯一の男性がこのミスターC。
女性に囲まれているのだから、きっとおおらかで暖かくおおざっぱな男性マネージャーなんだろうと思っていたが!ところがどっこい、その真逆。
各セカンダリースクールには1人のマネージャーがいて、スタッフの管理からオーダー、在庫の管理、新人スタッフの育成などがおもな仕事であるらしい。
なぽりんもイギリス系の会社で働くのは初めてだが、日本に比べれば全てにおいて割とゆるいイメージがあった。何と言うか、小さい事にいちいちこだわらないような。
しかし、このミスターCの細かさは日本人以上。なぽりんも日本で色々な会社にいたが男性陣でこの人のように小さい事に目が行く人を見たことがない。最初は新人なのでハイハイと従っていたが、どうでもいいような事ばかり気になる様子で、ほんとにこの人マネージャーなの??と疑問を持つようになってきた。
とにかく失敗したりミスをしたりすると飛んできて、ほら見たことか!的に叱ったり、しつこく小言を言ったりするので、いつしか女性スタッフから煙たがられる存在になってしまったようである。
しかしながら、このおじ様かなりのギャグ好きでランチタイムともなれば親父ギャグを炸裂させてスタッフを笑わせたりもする。自分でギャグを言って自分でも大爆笑する、愉快な一面もあるのであった。
大陸出身の彼は、もちろん食べるのも大好きでよく食べ物の話をしたりもする。この面だけはなぽりんも話が合うのだが……
ただ、彼の訛りの強い英語にはいつも悩まされている。人の英語をとやかく言えるわけではないが、とにかく彼の英語は聞き取るのに一苦労。
ある時、あまりにもバタバタしていて一つやり忘れた仕事があった。そこへ、すかさずミスターCが飛んできて、
「なぽりんさん、私の言ってる事、理解してますか?」
「はい、大丈夫です。これから気をつけます。」
この時はただ単に忘れていただけ。なのに、やたらなぽりんが英語を理解していないのでは?的に疑ってくる。
でも、時々ホントーになんて言ってるか分からない時がある。だけど、「あなたの英語がわかりにくい!」とはとても言えない。何度か聞き直すか、聞き流すかどちらかしかない。しかも彼の英語を理解してないのは私だけではない。イギリス人スタッフでさえもわかっていない時がある。
ある日の会話で、ミスターCがケイティーに何か指示していた。
「ケイティー、これはトゥーモー!」
「はいオッケー、あと二つ(Two More)ね?」
「違いますよ、トゥーモー!」
「は??………..ああ! トゥー モロー(Tommorow)ねー、トゥー モー(Two More)かと思ったわ!」
こんな感じで、ネイティブの方々にも非常に聞き取りにくいのであった。
そんなミスターCであるが、「おはよう!」や「ありがとう!」の挨拶はいつも感心するくらい素晴らしい。この点はなぽりんも見習いたい!
そして、なんとなく憎めないこのキャラだからこそ今まで女性の中で働けたのかもしれない。
一言でいううと、人間臭いおじさんなのだ。
頭にくることも多々あるが、イギリス人の中で頑張っている外国人同士仲良くしていくのもいいかもしれない。
つづく