クリスマスに水を差す話は、中国から

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陽気になりたいこの時期に、英国のメディアは暗いニュースが目立ちます。明るいニュースをちょうだい!と思ってあちこちブラウズしてみたものの、やっぱり引っ掛かったのはこのニュース。クリスマス気分を盛り上げるためにはなくてはならないサンタ帽や靴下ですが、世界中どこでも目にするそんな小道具の、なんと60%がここで作られているんだそうです。想像はしてましたが、いやあ、未だにこうなの?

日用品の国際卸売市場のある義烏(ギウ)市は、上海から30キロほど南に位置するそうです。わたしもよく利用する100円ショップ(パウンドショップとは比較にならないほど品揃えがいいので、最初のころは感激したものです)に並ぶ「Made in China」製品は、ほとんどこの卸売市場で取引されるのだとか。というわけで、クリスマスにはみなさまがお探しのキラキラ輝くデコレーションも、ここで調達できます。

義烏市に600ほどある工場では、1カ月300ポンドほどで雇われた農村出身の季節労働者たちが、劣悪な労働環境のなか、世界の需要に応えるために1日12時間働いているそう。たとえば、赤い雪の結晶の飾りは、つま先から頭のテッペンまで真っ赤に染まった2人が、1日に5000個を製造。クリスマスの陽気さや華やかさは、こういう小道具を作っている労働者の健康を犠牲にして、味わえるというわけ。

ついそれを忘れて、束の間のムードを楽しんでいるのはこのわたしです(新たにFlying Tigerで購入した飾りは、大事にしますから許してください!って、fair trade 支持になってないか)。一方、金融街シティでの今年のクリスマスは、地味なパブでのパーティだったり卓球大会が行われたりと、例年になく緊縮ムードだったってほんとですか? もしかして、あくまで世間から妬まれないための演出だったり?

なにはともあれ、HAPPY CHRISTMAS!

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わたしは、来年出版予定の翻訳本のプロジェクトを、本日スタートさせました。serendipity blog もよろしく…

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About Author

つつみけいこ

京都東山の生まれ。19歳から雑誌の仕事(編集者/スタイリスト/コーディネーター/ライター)に携わる。英国では、憧れのフローリストの下での花修行や、尊敬するアーティストが学んだカレッジで現代アートを勉強し、通算11年間のロンドンライフをエンジョイした。オーサカン(大阪人)となった今も、“心”はロンドナー。変わらぬ日課として読むUK のオンライン新聞から、旬なニュースをあぶそる~とロンドンのためにピックアップ。帰国後は本の翻訳を手がけ、この5月に『ヴェネツィアのチャイナローズ』(原書房)、2014年7月に『使用人が見た英国の二〇世紀』(原書房)、ほかを上梓。ロンドンで目覚めた世界の家庭料理チャレンジ&花を愛でる趣味ブログserendipity blogは、開設して6年目に。

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