皆さま、長きにわたる休載お許しくださいませ。
なぽりん、この間いろいろございまして……。
今回はその理由と仕事の現場の人々の対応について書いてみました。
それは5月もそろそろ終わりの、イギリスの学校のハーフターム(短期休暇 通常1週間程)の出来事でございました。
ハーフタームは普段会えない遠くに住んでる友達に会ったり、いろんな所に遊びに行ったり、予定もほぼ決まっていた。イギリスは学期の途中にこんな休みがあるのがいいですね〜!
そんなハーフターム目前のとある午後、いつものようになぽりんの日本の実家に電話をすると、母親が癌を患っているとの非常事態宣言。
これはすぐさま帰らなければっ!
次の日仕事の合間をぬって、マネージャーのミスターCに事情を説明。母親は乳がんと診断されたらしいが、まだ詳しく調べたわけではなかった。少なくとも1ヶ月は休むことになるだろうと思っていた。
そこまで休みが取れないだろうし、まあやめてもいっか〜〜とも思っていたがとりあえず状況を説明。
「あの、母親がかくかくしかじかで……。出来れば休ませていただきたいのですが。」
「Oh No! なぽりんさん、それは大変じゃないですか!わかりましたっ!仕事の事は心配しなくて大丈夫ですよ。日本に帰って状況がわかったら私にすぐ連絡ください。帰ってこれる日もその後わかったら教えてください。」
「え、休んでいいんですか?」
「いいんですよ、こう言う家族の事などで急を要する時は!しっかり看病してあげて下さい。」
(す、すごい…。嫌な顔されるどころかどうぞどうぞ状態。さすがイギリス、パートと言えども従業員への保証が素晴らしい! この点は日本も学ぶべきだわ〜)
少し驚いたが、とにかく心ゆくまで休めそうだ。
ミスターCとの話を終えると、既に私たちのランチの時間。
なぽりん、母親が心配なこともあってちょっとしょんぼり。
食事も終えて、仕事の準備。
すると、状況を聞きつけた仕事場の皆さんが次々になぽりんに寄ってきてハグの嵐!
なんと温かい人々なのだろう。
とにかくここの皆さん、感情がストレート。
「なぽりん、聞いたわよ。お母さん心配ね! Come Here!」と、言ってハグ。
「大丈夫?Come Here!」 と言ってまたハグ。
料理担当の大御所、ジャッキーも寄ってきて、
「ここの事は心配しないで帰る状況になったら帰って来てちょうだいね」と言ってまたハグ。
こうして次々にハグ攻めに会い、なんだかイギリス人ってめちゃめちゃあったかいんだなぁと感動したのであった。
こうして、数日後なぽりんは日本への帰路に着いた。その後、日本でいろいろ大変だったが無事イギリスに戻り仕事に復帰したなぽりん。
その話はまた次回に!
つづく