
The Hart ザ・ハート
ようやく、少しずつ春めいてきているロンドンから、魅惑的なパブのご紹介。またまたChiltern Streetが盛り返している、というお話でもあります^^
チルターン・ストリートは、ベイカー・ストリート駅から南へ伸びるお洒落な通り。 モノクル・カフェやNiwakiなど、日本ゆかりのお店も含め独特の個性を持つショップやレストランが軒並み続き、人混みに揉まれずに見て回れるブラ歩き天国としても知られています。最近はさらに新しいお店が加わって、相変わらず渋く落ち着いたトレンドを発信中。
このチルターン・ストリートの南端に昨年秋に誕生した「The Hart」というパブ。ロンドン中のグルメたちが今、大きく注目してしているパブ事業主による新たなプロジェクトなので、どうしても無視できない! 彼らはほんの数年で「The Pelican」「The Hero」「The Fat Badger」といった大人気パブを創業し、業界で一目も二目も置かれる存在になっているのです〜。
これまで西ロンドンを中心に活動していた彼らが、いよいよ中心部に進出。「The Hart」はすでに週の半ば後半を問わず夕方には人が外まで溢れかえる人気。その秘密を、ひもといてみましょう!^^

店名は1840年代に地主だったハート家に由来しているそうです^^
人気の秘密は・・・全体のムード作りにあると思います。内装に凝りに凝りまくる、と言う手法です。
インテリアの嗜好はひとえにオーナーさんの心意気やセンスにかかっている部分ですよね。この事業主「Public House Group」は、そこが本当に上手! 創業チーム3人のうち、デザイン畑出身のフィル・ウィンザーさんがデザイン・スタジオを率いて雰囲気作りをリード。ノスタルジーを感じさせる英国伝統のインテリアに少しだけモダンな要素を取り入れた、なんとも洗練されたデザインが特徴です。
木の温もり、有機的な要素、シンプルなライン・・・質実剛健でありながら、繊細で柔らかい。田舎の農家に立ち寄っているような素朴さに隠れた洗練を感じさせてくれます。
そこに群がるのが、日頃からアンテナを立てている好事家のお客さんたち。その「客層」が、さらに同じ客層を引き寄せ、クールなヴァイブを創り出す。それが昨今のロンドンのパブが追求すべき大切なエレメントだと思います。

食事はシンプルで、飽きが来ず、トレンドも重視。The Hartに「農場から食卓へ」という理念があるのは、オーナー・チームが田舎育ちだからなのですって。出身地であるコッツウォルズの農場や業者さんと提携し、新鮮なものを提供しています。

パブのおつまみに揚げ物は必須!これはカニコロッケ。

奥に見えているシーザー・サラダはメインになるほどボリューム満点でした!

こちらはキクイモを使った中東風の一品。
食事が終わって一息ついていると、丁寧に「デザートや食後の飲み物は、上の階でいかがですか?」と、やんわり次の予約が入っていることを示唆されました。「もちろん!」と返事をして上の階に移動すると・・・

左の写真は3階の様子。上に上がる前に、キノコと目玉焼き、お魚の料理などもいただきました。
そこには田舎然とした納屋風のパブ空間が広がっていました♡ 2階のダイニングも天井が低くてかなり親密な雰囲気なのですが、3階にはさらに屋根裏特有の不思議なムードが・・・。バーもあるので、一杯飲むためだけに3階に上がって来てもいいかもしれません♪

デザートにはクリームたっぷりのシュークリームを。ぺろり。

3階にバーがあります^^ もういないかもしれないけどこの男性バーテンダーさん、とてもフレンドリーでよかったです。
さて、イマドキのパブ必勝法。もうお分かりですね^^
お料理がそこそこ美味しくあるのは当たり前。あの空間に浸りたい!と思わせる「上質なムード空間」を創り上げること。これが、このチームが心砕いていることだと思います。一言で言うと・・・「センスいい!」ですかね^^
ロンドンのパブ・トレンドを知りたいなら、このチームが手がけているパブへ今すぐGO!