デトックス効果絶大!🌱 タンポポの巻

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今回ご紹介する「散歩道のハーブ」は、皆様よくご存知のダンデライオン(セイヨウタンポポ)、そして日本のタンポポです。

え?タンポポがハーブ?って驚かれる方もいらっしゃいますよねきっと。いつの間にかひょっこり生えている雑草のイメージで、ガーデニング好きな方々からは嫌われがちですが、実は非常に優れたハーブ(薬草)として大活躍してくれるんです。

右:塀の横のダンデライオン。左:道路脇のダンデライオン

<どんなハーブ?>

まずはイギリスの在来種からご紹介しましょう。

英名:Dandelion
学名:Taraxacum officinale

学名のTaraxacum officinaleは、従来総称として用いられていました。精密な植物学が発展した現在では、「一般的なタンポポの複合群」を指す際、Taraxacum sect. Ruderalia という分類が新しく用いられるようになっています。

庭先、道路、駐車場、土手、公園、牧草地などなど、どこにでも見かけます。非常に変異に富んでいて、 英国には250種以上も亜種があると言われています。イギリスおよびアイルランドで、これらの分類や見分けをするには、豊富な経験がないと非常に難しいとされております。

Botanical Society of Britain and Irelandのページ内に一部のタンポポの種の見分け方が載っていますが、いやはやあまりにも興味深くて、自分自身も見分けができるか頑張ってみましたがなかなかハードルが高かったです。時間ある時にもう一度ゆっくり、近所のダンデライオン見分けを再度挑戦してみたいと思います!

異なるダンデライオン種達

葉っぱもいろいろな形状があります

<ダンデライオンの特徴>

葉が根元から、放射状に(ロゼット状)に広がります。

ロゼット状の葉

ダンデライオン Dandelion の語源でもあるフランス語の「Dent de lion=ライオンの葉」のように、毛がない葉にギザギザの切れ込みがあります。

また総苞片(変形した葉)が反り返り、下を向いています。

ダンデライオンの綿毛。有性生殖を行う2倍体と無融合生殖を行う3倍体があります。

根は深く伸び、葉や茎を折るとは乳白色の液=ラテックスが出ます。イギリスそして日本でも、ラテックスはイボの治療薬として使われてきました。

空洞の茎一つにつき花は一つ(左)。右は根から出ている乳白色のラテックス(天然ゴム成分が含まれています)。

<生食、その他で食べる>

別名「食用タンポポ」とも呼ばれるダンデライオン。ビタミンA、C、E、K、鉄分、カルシウム、カリウム豊富の葉をサラダとして、また花もサラダやフリッターそしてワインの材料に使われたりします。

実は小さな花びらの一つ一つが「一個」の花です。

春の花が咲く前、柔らかい時期の葉が苦味が少なく美味しいとされています。

ウチの庭のダンデライオンの葉はロケット(ルッコラ)のように若干ピリリとした穏やかな辛味もありますが、みずみずしさも同時に楽しめる味となっております。

普通のレタスではなんだかつまらないなという時にダンデライオンの葉を少し入れるだけで味も引き締まります。プラス花を少し撒き散らすと華やかなサラダになりますよ!種類によって味も若干違うと思いますので是非色々試してみてください。

根をローストしたものをDandelion Root Coffee あるいはチコリの根とブレンドされて、Dandelion &Chicory Root Coffee としてスーパーでも売られていますので、気になる方は是非一度試してみてくださいね!今ほどdecaf coffee が出回っていなかった時代、香ばしくほんのりの苦味と甘みのある味でコーヒーの代用としても注目されていました。

<日本在来のタンポポ>

日本には:
カントウタンポポ Taraxacum platycarpum var. platycarpum
シロバナタンポポ Taraxacum albidum Dahlst.
ミヤマタンポポ Taraxacum alpicola Kitam.
を始め、古来から数十種の在来種があります。

ダンデライオンとの違い。

日本在来のタンポポも昔から薬草(ハーブ)として役立ってきました。

開花前の乾燥させた根(及び葉)は、蒲公英(ホコウエイ)と称され、苦味健胃、解熱、利尿、催乳薬として使われます。

明治以来ヨーロッパから入ってきた非常に繁殖力の高い西洋タンポポに押されて、そして、在来のタンポポの生育に適した場所が少なくなった為、日本在来のタンポポは減少の傾向にあります。

また、見た目は日本在来と見えても、ダンデライオンと交配しているタンポポが増えている状況です。

これも、ももしかしたら交配してしまっているのかも?

<どんな効能があるの?>

イギリスでは、以下の効果を見込んで利用されます。

★根(毒素排泄・解毒・胆汁分泌促進・ 抗リウマチ・強肝・穏かな暖下・催乳・体質改善)
消化不良、お腹の張り、便秘など消化器官をサポートするデトックスハーブとして、「ニキビや吹出物」「湿疹や肌荒れ」などスキンントラブルに活躍します。また肝臓へのトニック作用もあり。収穫は2年目の秋以降が最適とされています。

ダンデライオンの根 かなり地中深く伸びます。

★葉(利尿・体質改善作用)
浮腫をはじめ、関節炎、泌尿器系の強壮/子供のおねしょ対策などにも利用されています。なんだか今日は浮腫んでいるなぁといった時にお勧めのハーブです。

私自身、特にスキントラブルや便秘などでお困りの患者様へかなりの頻度でハーブ処方するダンデライオンであります。

ハーブショップに行けばダンデライオン根や葉のハーブティーを購入することもできますが、私たちの周りに沢山育っているハーブですので、機会があれば是非ご自身で収穫し、野菜としてまた薬草として楽しんでみてくださいね。

実際にご自身でも使ってみたいと思われるか方は、拙著もご覧になってみてくださいね。

『メディカルハーブハンドブック』(説話社)
https://www.setsuwa.co.jp/publishingDetail.php?pKey=50

 

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About Author

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リエコ・大島・バークレー。英国サリー州在住。メディカルハーバリスト、アロマセラピスト、リフレクソロジストとしてロンドンのセラピールーム及び癌ケアセンターにてのセラピスト活動を行う。メディカルハーバリストとして25年以上の臨床経験を持ち、長年日本での啓蒙活動に携わる。ハーブやアロマのオンライン講座、商品開発コンサル活動の他、時々イングリッシュワイン応援&執筆活動も行う。ゴルゴ13 をこよなく愛する飛行機オタクでもある。 著書に『メディカルハーブハンドブック』(説話社)『ハーブの薬箱』(文化出発局)。フレグランスジャーナル社にて2023年まで『ゴルゴ13とハーブカード』連載。 インスタグラム:ハーブ&アロマ関連 @herbalhealinguk  航空機関連 @rieko.747  ワイン関連 @winevineyard 

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