Pennethorne’s at Somerset House ペネソーンズ・アット・サマセット・ハウス
ゴージャスな気分になれる場所はロンドンにはたくさんあるのですが、コベント・ガーデンの南側に横たわるStrandという通りもそのひとつ。この通りを歩いていると、ときにニヤニヤしたくなってくるときがありますが、かつて王侯貴族の館としても使われていたサマセット・ハウスが面しているのもここ。
サマセット・ハウス内では割とエッジーな展覧会が行われていたり、面白いワークショップがあったりするのですが、コートヤードも大活躍で夏には野外映画上映、そして冬になるとスケート・リンクが登場して訪れる人を楽しませてくれます ^^
今年も11月17日からスケート・リンクがオープン。これに合わせて入場者もぐっと増えて一気にフェスティブ気分が盛り上がります。楽しく遊び終わったらどこで一息しよう?となったときにぜひ利用していただきたいのが、New Wingに昨年あたりにできたカフェ・バー、Pennethorne’sです。
New Wingは、Strand沿いの正面から入るとコートヤードを抜ける前に、すぐ右に曲がっていくと見つかります。コートヤードを突き抜けて中に入っちゃうと遠回りになるのでご注意を。
ここは19世紀の建築家ジェームズ・ペネソーンの名前にあやかった新古典主義のインテリアがみやびに華やぐラグジュアリー空間。このジェームズ・ペネソーンという方、クリストファー・レン、ジョン・ナッシュやトーマス・キュービットなどと同様、都市としてのロンドンの風景を決定づけているとても重要な建築士さんみたいです。ナショナル・ギャラリーの改築も彼が手がけたみたいですよ。
と言ってもゴテゴテした装飾ではなく、21世紀のロンドンらしいすっきりとした装い。建築士としてのペネソーンというよりも、コンセプトは旅行家としての彼にあり、19世紀当時すでに有名だったと思われる彼のヨーロッパ周遊「グランド・ツアー」をイメージした古い世界地図や豪華船の窓を思わせる鏡がインテリアのよいアクセントに。メイン・カラーのブラックがキリリとハンサムな印象を与えています。
ここはバーに力を入れているので、次回はぜひカクテルを試してみたいところ♪ 「Somerset」と名付けられたカクテルはバニラの薫りがやさしいイタリアのガリアーノをベースにパッションフルーツやパイナップルといった南国の果物を合わせたエキゾチックなもの。ウイスキー・ベースの「Strand」もローカルを意識したカクテルです。それぞれペネソーンが旅したヨーロッパの各都市からインスパイアされたミクスチャーみたいですよ。優雅なひとときをお過ごしあれ☆
あ、今年はフォートナム&メイソンが協賛してアーケードを出してるみたい。クリスマス・ショッピングも楽しめちゃう一度に二度も三度も美味しいサマセット・ハウスなのです♪