The Watch House Tower Bridge ウォッチ・ハウス タワー・ブリッジ
ロンドン・ブリッジ駅裏手から南東に伸びるバーモンジー・ストリートと言えば名店が軒を連ねるグルメ通りですが、その終着地点に小さな小さなカフェがあります。この通りを歩くたび、その魅力的な独立店の小さなスペースをのぞいてみるのですが、たいてい満席で座るチャンスがこれまでありませんでした。そして店の名前も知らないまま、いつも通りすぎることになり・・・
ある日、ロンドン・ブリッジ近辺でお茶をする約束をして、こちらのシャッド・テムズ沿いにあるカフェにやって来ました。名前はWatch House。後ほどウェブサイトで調べてみると、あの小さなカフェの2号店だというではないですか!
名前はオリジナル店の建物に由来しています。その昔、何世紀も前ですが、そこはバーモンジー・ストリート沿いにある教会墓地への侵入者を見張る詰所(Watch House)だったそうですよ。だから、店内がまるい形をしているのです^^
一方のシャッド・テムズのこちらは、元スパイス倉庫を改装したお店。オリジナル店と違ってとにかく広い! そしてお店に入るとすぐお菓子の並ぶカウンターがあり、こちらにも目が釘付け! ぐるっと回った右手カウンターにもペイストリー類が並べてあったようですが、そちらはチェックせずじまい。カウンターがロの字型になっているので、たくさん商品を置くことができそうです。
最初に目に飛び込んできたのが、よりどりみどりのブラウニー類です。フルーツやナッツを焼き込んだもの、ピーナッツバターを焼き込んだもの、濃厚な触感のブロンディもいくつか・・・こんがり黄金色のブロンディは見た目に惹かれてときおり注文するのですが、実際に食べると後悔する確率が高い、強烈な甘さであることが多いのですが^^; 今回は大丈夫でした!
ブルーベリー入りのブロンディ、そしてギネス入りチョコレート・ケーキをシェア♪ ブロンディは前述したように濃厚な味なので、日本人には3分の1くらいをシェアするのがいちばん。それからギネス・ケーキ。選択肢があるならチョコレート・ケーキはほとんど選ばない私ですが、ギネス・ケーキは別格! ギネスのおかげで甘さ控えめになり、味に深みのあるところが気に入っています。
さて、オーナーさんがWatch Houseをオープンした主な動機は、コーヒーへの情熱にあったようです。ロンドンのサードウェーブ・コーヒーの薫陶を受け、アジア、アフリカ、南アメリカの三大陸を旅してさまざまなコーヒーを試したのだとか。そして行き着いたのがOzoneコーヒーにブレンドしてもらっている「EMPIRE」というブレンド。キャラメル風味を漂わせる甘さのあるリッチな味が特長だそうです^^
私たちは試さなかったのですが、ここはキッチンで調理する本格的なブランチ・メニューも人気なのだそうです。確かにオージー風のコーンフリッターや中東のシャクシュカ、アメリカンなパンケーキなどなど、メニューにはロンドナーたちの大好物がズラリ^^ タワーブリッジやテムズ川沿いの散歩に来られることがあれば、ぜひぜひ立ち寄っていただきたい爽やかカフェです♪
ちなみに現在はクラーケンウェルとスピタルフィールズにもそれぞれ店舗を増やして、全部で市内に4店舗あります(クラーケンウェルではアルコールも扱ってます)。それでもインディペンデントな香りはまだまだ濃厚。店舗ごとにインテリアデザインも凝っているので、そこも見どころです!