肌寒い春の雨が続く日本列島を桜前線は北上中。その美しい桜を見るために、海外からの観光客が続々と訪れています。あるテレビでイギリスから来た観光客が「晴れの桜、雨の桜を見ることができた。どちらも美しい。」と話していました。
日本には素晴らしい四季がありますね。季節の境目は一年を通して平均的にじわじわと変化していきます。イギリスにも四季がありますが、芽吹くスピード感と駆け抜ける夏、秋の気配に長い冬時間、というのが私の個人的感想。ただ「春を待ちわびる思い」に関しては日本もイギリスもきっと同じに違いありません。
さて今回は、イギリス生まれのスコーンが「和のスコーン」として贅沢な春の味をお届けするお店をご紹介しましょう♪
トムズスコーン ジャパネスク
2022年春、西荻窪にオープンした「和のスコーンと日本茶」のお店。雑穀や旬の野菜、果物など和素材を用いた体に優しく、日本人の口に合うスコーンです。粉とバターのかたまりであるスコーンに、たっぷりジャムとクロテッドクリームを盛って食べるのが醍醐味。しかしある時から、食べすぎるともたれたりするなどトラブルを感じることもあり、粉の味がしっかり楽しめるけれども、小麦粉以外の栄養素もたっぷり詰まったスコーンにしていきたいと研究を重ねたそうです。旬の野菜や果物をスコーンの中に、はたまたランチプレートに。雑穀やアーモンドなどの代表的なナッツはもちろん、松の実や胡麻、生姜、山椒などの香辛料も配合した、豊かなスコーンを提案しています。
お天気の良い土曜日の昼下がり。土曜日はイートインもできますが、ご家族連れでピクニック、友人同士でホームパーティー、お土産にとテイクアウトが圧倒的に多いですね。
イートインは奥のお部屋へどうぞ。靴を脱ぐと大きな窓から差し込む春の光と風を浴び、まるで我が家のリビングルーム気分です♪
私はランチメニューの中からトムズスコーンセット¥1,480を注文。プレーンスコーンと好きなスコーン、自家製クロテッドクリームにジャムとお茶がつきます。スコーン2個でもよかったのですが、一足先に桜を味わいたくて桜よもぎのスコーンを追加しました。(追加スコーンの割引はありますがお持ち帰りは不可)また和素材スコーンを提供するにあたって、合わせて飲むお茶にもこだわっています。蕎麦茶、玄米茶、ほうじ茶など。香ばしいお茶の香りに癒されながらお腹も心も満たされます。
まずは生姜ほうじ玄米茶をひとくち。シャープな味わいとほのかな甘さ、豊かな香り。これこそがお店のこだわりですね。
もちきびとハトムギのプレーンには、自家製クロテッドクリームと山梨の清里ジャム、王林りんごを添えて。ハトムギの味わいともちきびのプチプチとした優しい味が、さっくりふわりとした生地に織り込まれています。何もつけずに口に運ぶのも素朴で美味しいですが、クロテッドクリームと王林りんごを添えれば、香り豊かな小麦や甘い生地をさらに感じることでしょう。ゆっくりと、時間をかけて味わいます。
大葉と長芋と鰹節のお食事スコーン。シャキシャキの長芋と鰹節がアクセント。そこにチーズが入って味がまろやかに。ふんわりとした生地に出汁が効いた、具材たっぷりのなんとも珍しいスコーンです。本当にいい香りなのです。美味しい上に、さらに食べることで身体のためになるスコーンです。
ひんやり冷たい桜よもぎ。幾層にも連なるしっとりやわらかい生地です。春の訪れを一口一口、心も満たされていきます。
他のランチメニューではスコーン、卵料理、野菜、フルーツなどと共に、しっかりと栄養のある体が喜ぶ食し方を提案しています。またスコーンのみならず、日本各地より取り寄せた器や花器、カトラリーなどの生活雑貨、こだわりのお茶やおやつなどを販売しています。そして今も試作の日々は続きます。次なるスコーンの主役は何?今からとても楽しみです。
和素材を使用していることから、スコーンの層を枯山水のような線で表現しているそうです。スタイリッシュさの中にスコーンが持つ味の優しさを感じられるのが、トムズスコーンらしさ。家紋のようなお店のロゴが、こんなピンバッジになっています。日本人の美意識でもある和の色彩がスコーンとなり、真っ白なバックに映えているかのようです。
ここでみなさまに嬉しいお知らせ♡
4月1日(土)よりGINZA SIX銀座 蔦屋書店さんにて「そら豆と乾煎り玄米、藻塩」を含む4種のスコーン取り扱いがあります。女性誌などの挿絵も手掛けるイラストレーターささきめぐみさんの原画作品と春のリラックスタイムにおすすめのお菓子、うつわを集めたフェアでのです。どうぞ銀座にお立ち寄りの際は、銀座 蔦屋書店内のトムズスコーンさんの焼き菓子をお楽しみください!
【開催期間】2023年4月1日(土)~4月30日(日)
【開催場所】銀座 蔦屋書店(東京都中央区 GINZA SIX 6F)「Take a break~ひとつまみのあまいもの~」フェア
URL:https://ginza6.tokyo/news/155692
季節の旬のものたちを、その時に。ひとくち口に含むとふわっと広がり、ふたくち目へと気持ちが早まるスコーン。日本の移りゆく四季の流れとともに楽しみたい、日本を代表する「和のスコーン」です。
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【tom’s SCONE Japanesque】
最寄り駅:JR中央線・総武線 西荻窪駅北口徒歩7分
住所:〒167-0042 東京都杉並区西荻北4-4-1 KITAYON 3階
基本営業日:水~土、祝日は変動あり12:00~売切次第
◉毎週土曜日は店内でランチメニューあり15:30L.O.
◉通信販売(不定期)
都度SNSをご確認ください。
Instagram:@toms_scone_japanesque