Juliets Quality Foods ジュリエッツ・クオリティ・フーズ
南ロンドンのバラム、トゥーティング・エリアで2012年頃から大きな注目を浴びているカップル・デュオ、ジュリアン・ポーターさんとローレン・ジョンズさんの二人が手がける最新プロジェクトがこちら、Juliets Quality Foods! 南ロンドナーたちお気に入りのホットなブランチ・スポットなのです♪
Milk Teethという名前で2017年にオープンしたのですが、2020年から現在の名前に変更。お隣のバラムで2012年に創業したカルトなカフェ、Milkがお二人にとっては最初のプロジェクトでした。MilkはトレンディなBedford Hillに並ぶカフェの中でも際立っていて、コンテンポラリーな工夫に溢れた美味しい料理とこだわりのコーヒーで大人気となったのですね。今は閉じてしまいましたが、クラッパム・コモンにもFieldsというレストランも手がけていました。
もともと演劇学校で知り合ったというお二人、ご自身たちはもちろん、物事の魅せ方については熟知されているよう^^ Milkで注目を集めて以来、やることなすこと全て注目されちゃうトレンド・セッターの役割も果たすお二人なのです。
ロケーションは南ロンドン・ゾーン3のTooting Broadway駅から歩いてすぐ。大通りに面した表から裏手に回ると、駐車場の一画に作られた屋外飲食スペースがあります! 店内インテリアも、この屋外スペースもとってもカジュアルなのですが、それとは裏腹にジュリアンさんが生み出すメニューは驚くほど洗練されていて何か天才的なひらめきを感じ取ることができます。彼のルーツであるオーストラリアのカフェ文化が反映されているだけでなく、季節の食材、そしてトレンドをいち早く取り入れるセンスの賜物でもあるのですね。
規制が緩和されるや否や、ご近所たちがどっと押し寄せたのも無理はありません。私がいただいた品はここ数年のカフェご飯の中でもピカイチの仕上がりでした。美味しかっただけでなく見た目も美しく、ジュリアンさんの料理が業界から注目されているも納得。今すぐ今日のメニューを試したい! これを書きながら、そんな気持ちになっています^^
まずアスパラガスとグリンピースの緑が清々しい春だけのスペシャル・メニュー♡ ワイルド・ガーリック風味のバターとヨーグルトの濃厚なソースの中に浮かぶのは、小規模農家から取り寄せた柔らかポーチドエッグ2つ♪ アスパラガスの新鮮な歯ごたえ、グリンピースの甘みを楽しみつつソースを絡めていただきます♡ 付け合わせのサワードゥ・ブレッドのトーストにもバターがた〜っぷり。これだけで大満足のランチ。
定番メニューも考え抜かれています。こちらは本当に「病みつきになる」という言葉を使いたいドーナッツ生地のパンにポイップしたリコッタ・チーズ、ヨークシャー産ルバーブ、自家製マーマレードをのせた一品。その全体をベルガモット風味のクリームがまとめています。
ポーチしたルバーブ、そしてシトロン&カモミールで風味けした手作りの上品マーマレードの美味しさといったら・・・。フルーツのほどよい甘さと上品なクリームたちの素敵なハーモニーを楽しむことができます^^ その他にも試したい定番メニューがたくさんあったので、いつか必ず再訪したい。
というわけで5月17日からのフル・オープンが待ち切れませんね^^ コーヒーはドイツやスウェーデン、イタリアの焙煎所と提携した特別ブレンドを届けてくれます。また日替わりのケーキやビスケット、また美しく包装された松の実のパンも試してみたいものの一つ。
最近の外食産業トレンドとして「庶民エリアに突然出現する上質レストラン・クオリティの庶民派カフェ」という現象があります。ずっと以前にご紹介したケンティッシュ・タウンのイタリアン、Anima e Coureなどはその代表格で、こちらのJulietsなどもそういうお店の一つです。気取らない雰囲気を好み若手シェフたちがそういう物件を探しているからか、もしくはただ安さ狙いなのかは今のところ不明ですが^^; 現象としては確実に広がっていると思います。こうやって地域が活性化して行くんですよね。
南ロンドンを訪れる楽しみがまた増えました^^ (注文は Arch というAppからなので、訪れたい皆さんは先にダウンロードしちゃうと良いのかも)