The Teapot ティーポット
南ロンドンのフォレスト・ヒルは、クリスタル・パレスもすぐそこ、緑豊かな住宅街です。このイースターもクリスタル・パレスはすごい人出で賑わったのではないでしょうか ^^
そしてフォレスト・ヒルの名物は、なんと言ってもホーニマン博物館! フレデリック・ホーニマンはヴィクトリア朝時代を通して大成功を収めた紅茶商で、そして趣味人でもありました。裕福なイギリス人によくあることですが、やはり世界中から様々なものを集めてしまったのですね〜。熱狂的なコレクターです。インド、スリランカ、日本(!)、中国、ミャンマー、アメリカ、エジプトなどに自ら旅して、人類学的に意義深いものを収集しまくりました。
コレクションが膨大なものになると、自分にゆかりのある地に美しい建物を建てさせ、そこに収蔵・公開したり、地域議員になって富を社会還元したりと、福祉や社会貢献にも力を入れたようです。フォレスト・ヒルのミュージアムもその一つ。ともかく彼のおかげで現在、この見どころいっぱいのミュージアムは入館無料! 敷地内には美しいガーデンも広がっているので、ぜひ散歩してみてください^^
さて、そのホーニマンの紅茶ビジネスにあやかってか、ミュージアムのすぐそばに2020年、The Teapotという名のキュートなカフェがオープンしています。オーナーさんはピカデリーのレインフォレスト・カフェなどのブランドを主力とするレストラン・グループ、ババ・ガンプ・シュリンプ社で長らくマネージメントをしていた男性なので、言わば業界の達人ですね。現在も会社に籍は置きつつ、パンデミック中にご自身のビジネスを始められたようです。
オーナーさんはバーテンダーとしての経歴も数年あり。フロア・マネージメントがしっかりとできる方とお見受けしました。なぜって私が訪れた日も自らテキパキとスタッフさんに指示を出しながら、ご自身でもサーブされていましたから^^ 現場主義なのですね。
そしてここはティーポットをテーマにしたカフェだけに、いたるところにユニークな形のティーポットが♡(冒頭の写真もご覧ください) こういう手作り感のあるカフェって素敵。独立系の情緒を醸しながら、業界プロのオーナーさんにより堅実にマネージメントされている、そういうお店のようです。
さて、肝心のフード&ドリンクなのですが・・・私たちがいただいたサンドイッチはどちらもとびきり美味しかったです! 私はチキン・エスカロープのパニーニ・サンドイッチを選んだのですが、チキンが新鮮で衣はサクっ。揚げたてかどうかはわからないけどちゃんと温かく、ボリューム満点。サラダも少し添えられ、ランチとしてはバランスよく素晴らしい内容でした。
ここによく来るという友人はバラエティを揃えたパニーニ類が一押し。他にもバゲット・サンドやサラダ、パンケーキなどもあり、使えるご近所のカフェなのですって。ただ店名からお茶類に力を入れているのかと思いきや、そういうわけでもなさそう^^; 通常のティー・メニューは揃っています!
そのほか特筆すべきは、インテリアのセンスの良さでしょうか。ご近所にあったら間違いなく通ってしまう居心地良さです。
ホーニマン博物館に来られたら、ぜひぜひ立ち寄ってみてくださいね^^