Milk Beach ミルク・ビーチ
3年前にシドニーに行ったとき、アボカド・トーストとコーヒーの安定したクオリティはさすがだと思いました。しかもそれぞれのお皿の彩りのきれいなこと。ロンドンでもオーストラリア系のカフェはカラフルなブランチが大人気で、イギリス人が逆立ちしても真似できないヘルシーさが常に漂っております^^
今、私がロンドンで大注目している通りが2つあるのですが、そのうちの一つ、Queen’s ParkのLonsdale Road沿いに、すってきなオージー・カフェがあります。その名も「ミルク・ビーチ」。鬱々としたイギリスの冬に、海からのそよ風がひらりとやってきそうな名前でしょう? 折しも南半球は今、初夏ですよね^^
ミルク・ビーチ! これは秋のある晴れた日に訪れたときの写真です。地元の方ならよく知る場所なのでしょうけど、北に住む私は初めてLonsdale Roadの存在を知ってあっと驚いた。なんてオサレな通りなのでしょう。この辺りは時折仕事で訪れていたのですが、なんという不覚。やはり大通りから1本入ったところに、真に注目すべき場所があるのです。
Lonsdale Roadはその昔、馬の厩舎が並んでいた場所だそうで、東によくある倉庫街よりも一段背の低い建物が連なり、独特のコミュニティを形作っています。もっと調べてみると、なんとハックニー・キャリッジと呼ばれたロンドン・タクシーの前身、ロンドン馬車が拠点としていた通りだったそうです! 面白いですねぇ。
ミルク・ビーチは2018年のオープン。エネルギー業界で働きつつご縁のあるエチオピアでコーヒー事業を手伝っていたオーナーさんが、元ダック&ワッフルのヘッドシェフと組んで立ち上げたお店です。ダック&ワッフル? お料理も期待できそう♪
オージーらしいブランチ・メニューが並びますが、ちょっとしたひねりを効かせた品々も。例えばパンプキン・ピューレと半熟卵とか、自家製ハムホックと大根のピクルスとか。シェフのアイディアが光る、変わりメニューもちらほら。
パンプキンと卵を組み合わせたサワードゥ・ソルジャーも美味しかったですし、柔らかでジューシーなハムホックと半熟卵のお料理も豪快で美味。その他、アボ・トースト、ベネディクト・ロイヤル、リコッタ・パンケーキなど、ブランチで食べたい全てのメニューが揃っています。次回はコーヒー風味のクリームチーズを添えたバナナ・ブレッドを食べてみたいなぁ♡
実はここ、オールデー・ダイニングで夜も営業してます! ディナーにはシェフの意気込みがもっと反映されている感じ。カシューチーズ・トースト、中国風の餃子とコンソメ、メキシコ風タコスからキノコのリゾット、ナス田楽風、タイ風カレー味のムール貝まで、今のロンドンをそのまま映したようなメニューが並びます。
クリスマスたけなわのロンドンではありますが、頰を撫でる海風を感じたい方は、ぜひミルク・ビーチへ。つい最近、Sohoにも支店ができました!
私はSoho店よりも、しばらくLonsdale Roadに通いそう。学校、各種オフィスやスタジオ、コミュニティ・センター、メディカル・センター、教会、ショップ、そしてレストランやカフェ・・・朝から夜まで本当に賑やかな通りなのです。次回は並びにある中東モダンのお店、Carmelもご紹介します♪