ニッポンの【 シャーロック・ホームズ 】です ➕ そしてナミヘイのひとりごと②

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2021年1月1日。今年もどうぞよろしくお願いします。

2020年を振り返れば、福岡、京都、芦屋ほかいろいろ、皆さんと一緒に旅した一年でありました。今年最初は昨年最後に旅した土地「軽井沢」のお話からスタートです。

11月の雲場池。この日はまだ朝早く午前中はずっと曇りでした。

ある時期、私は頻繁に軽井沢を訪れていました。なぜなら大好きな友人が住んでいたからです。新幹線で、時には車や高速バスで乗り込みました。仲間と一緒に、たまには一人で友人の元気な顔を見に行きもしました。休みを利用して友人が東京に戻ってくると、軽井沢の話を聞かせてくれます。その中で印象的だったのが「空気が美味しい」ということ。東京を歩いていると空気の汚れをはっきり感じると言います。生まれは東京でも軽井沢に住むうちに、空気の美味しさを体全体で感じ取れるようになったのでしょう。そう話す友人の横顔を幸せそうに見ていた自分を思い出します。

その後、軽井沢へ行く機会はなくなりましたが、今年初夏を迎える頃、久しぶりに訪れることになりました。軽井沢レイクガーデンのイングリッシュローズガーデンを眺めながら「イレブンシス  ティールームス」さんで紅茶と英国菓子のスペシャルな時間を楽しんだのです。真っ青な空を見上げ、あの頃の友人を懐かしく思い出しながら…。

6月のイレブンシス ティールームス。梅雨の晴れ間に見るイングリッシュローズガーデン。

それから約半年。なんとなくずっと前から軽井沢に忘れ物をしてきたような感じがして、その忘れ物が一体何かわからないけれど、行ってみないといけないような気がしてならず、思い立つと同時に私は冷たい空気の軽井沢駅に降り立っていました。寄り道をしながら、初夏に訪れた「イレブンシス  ティールームス」さんにも立ち寄りました。冬を迎えるにあたり、軽井沢レイクガーデン周辺はひっそり。2020年度の営業最終日を前にもう一度あのティールームであたたかい紅茶を飲んでみたかった、というものも、自分の中の忘れ物のうちの一つだったのでしょう。初夏の頃と同じく、ティールームはゆっくりとした時間が流れていました。これが軽井沢。スペシャルな時間。ストーブとツリーが私をあたためてくれます。

11月のイレブンシス ティールームス。温かい紅茶とヴィクトリアスポンジケーキ。

そういえば学生さんが夏休みや冬休みを利用して、避暑地やスキー場などで1ヶ月間ほどの住み込みアルバイトをされるでしょ? そういうのん、一度やってみたかったなぁ〜。この年齢にもなってですが…(笑)そう思わせるのも、きっと大好きな友人の存在があったからなのかもしれません。さて「イレブンシス  ティールームス」さんも冬季休業に入りました。その期間は、我が家でこちらの茶葉を大きめのマグカップでいただき過ごしています🐰

アールグレイ ティーリーフ、キャラメルローズ ティーリーフ、イレブンシス ティーリーフ

次の寄り道の先は、なんと!あの「シャーロック・ホームズ」。英国の推理作家、アーサー・コナン・ドイルが生んだ名探偵。パイプをくわえ、難事件を次々と解決していくのです。彼の銅像が軽井沢町追分の庚申塚公園にあります。青々と茂る季節に来るとまた雰囲気も違ったのでしょうが、今回は紅葉した直後、銅像も周囲の葉の色と同じじゃありませんか。葉も散った木々の間で遠くを見つめるその横顔は、冷静沈着で推理に励む様子を想像してしまいます。

なぜこの地に銅像があるのかと調べてみると、翻訳家の延原謙(のぶはら けん)氏が、追分の旅館の離れを仕事場にして、ニッポンで初めてのホームズ物語を完訳したことにちなみ、生誕100周年を記念して有志一同の手により1988年10月に完成したとのこと。実はこの銅像、世界で2番目に建てられたホームズ像だそうです。では世界初はというと、巨大犯罪組織のリーダーであるモリアーティとホームズが対決したというスイスのマイリンゲンという街にあります。1988年9月に建てられたそうです。軽井沢に建てられたのはスイスの1ヶ月後だったんですね。3番目は原作者コナン・ドイルの生誕地であるスコットランド、エディンバラ。そして4番目がロンドン。ベイカー・ストリート駅の地上出口です。そしてワトソン博士と下宿していたベイカー街221B番地には(221b Baker St.)博物館があります。(現在博物館は感染拡大防止の為休業中)高身長で細身、鷲鼻に鹿うち帽とインバネスコート。名探偵シャーロック・ホームズは、時代を超えて世界中の人々から愛され続けています。ここ軽井沢にも英国を見つけました。軽井沢はやっぱりスペシャル!

ロンドン、地下鉄ベイカーストリート駅の地上出口のシャーロック・ホームズ

冷え切った体を温泉で温め、東雲交差点近くの宿に戻る。そして自分を整え予約したディナーの場所へ。大木が両脇に並ぶあの一本道が大好きで、でもどの一本道も私には同じに見えてしまいます。友人はその一本道を自由自在に動き回っていました。「なんでわからないの〜?」ってね(笑)

扉を開けるとそこは暖炉色。一段一段ステージのように奥に行くほど床が高くなっていくのです。その段差が私のレストランの1番のお気に入り。(もちろんお料理も!)何度も訪れていますが、やっぱり冷たい季節に訪れるのが大好き。冷たい季節の暖炉色ほど、ドラマチックなものはないと思うからです。懐かしさと美味しさを噛みしめながら、軽井沢の夜を楽しみました。

店を出ると気温は氷点下。耳も鼻もキンキンです。来た道を引き返す。あの大木の一本道を。東雲交差点まで街灯は一切なし。深い霧に覆われて、細かな水滴が顔を刺す。一本道の真ん中を歩かないと、闇に吸い込まれていきそうで、少し恐々に小走りに駆け抜けた。東雲交差点にたどり着いた時、信号機を背にして来た道をもう一度振り返ってみた。なぜか真っ白な一本道を足早に小走りにやってきたことが後悔されて、とてももったいない気持ちになってしまいました。

そういえばロンドンにお住まいの皆様、ロンドンは時々霧に覆われる日がありますね。ロンドンに住んでいた頃、私は毎朝リージェンツ・パークをジョギングしていました。あれは2015年9月の頃だったかな。公園の入り口から、自分の足元しか見えないほどの真っ白な霧に覆われたのです。いつこの霧が消え去るのか、前方から歩いてくる誰かとぶつかりはしないかと、公園の長い長い一本道を歩き続けました。あまりにも幻想的で夢の中にいるようで、胸が高鳴ったことを今でもはっきりと記憶しています。結局その長い一本道の先まで、私は誰にもすれ違うことはなかったのです。もし誰かとすれ違っていたら、こんなにも強烈に記憶の中に留まることはなかったでしょう。あの日の光景は私だけの宝物。だからロンドンが大好きなのです。

そんなことを思い返していたら、友人の声が聞こえてきたような気がしました。「冷たい真夜中に、霧に覆われたあの一本道を、ひとりゆっくり道のど真ん中を歩く時間が大好きだったんだよな〜。」って。もしかしたら私は友人の特別な場所と時間を覗き見できたのかもしれないって、そう思うことにしたら嬉しくなってきました。そして忘れ物ではなく、友人が見た世界を私も見てみたかったのだということにも気づいたのです。

さぁ〜2021年!ホームズのように冷静沈着、意欲的に、行動的に、「ニッポンの英国」をお届けします!

 

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【シャーロック・ホームズ像】
長野県北佐久郡軽井沢町追分1322

 

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About Author

兵庫県伊丹市出身。東京都在住。主婦時々パートタイムジョブをこなす。子育て期をニューヨーク、ロンドンにて駐在生活を送る。思いつきのその日決めで行動する一匹オオカミ派。『成るように成る』をモットーに今世を生きる。水泳・ジョギング・登山・ウクレレ・映画・ライヴ鑑賞・奉仕活動と未知なる自分を今後も探求し続ける。

2件のコメント

  1. ナミヘイ on

    keikoさま
    明けましておめでとうございます。いつもありがとうございます!
    今年もいろんなことを知るために駆け回りたいと思っています。
    記憶が定かではなかったのですが、やはり2015年でしたか!よかった♡同じ時間をkeikoさんと共有していたのですね。
    言葉にはできない感覚でした。でもそんなに影響していたとは…全く知りませんでした(笑)
    今年もどうぞお付き合いくださいませ。よろしくお願いします♪

  2. 明けましておめでとうございます🎍
    いつも楽しく拝見しております。今年も楽しいレポート期待しています。
    2015年秋の濃霧、私も旅行でロンドンに滞在してました! イギリスのみならずフランスやドイツまで広域に広がってかなりのフライトに影響しましたよね。
    帰国日じゃなくて良かった~と心から安堵したのを覚えています。

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