コペンハーゲン大学植物園

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Uk☆エコ・ガーデニング格闘記


一時急に寒くなりましたが、また暖かい穏やかな冬に逆戻りですね。そろそろバラの剪定や誘引も始めないといけない時期ですね。庭仕事も比較的楽にできる気候ではあるものの、なんだか面倒くさいな~とおろそかになってます。3ヶ月ほど家を離れていたので庭仕事をしない生活に慣れてしまって・・・。日の光に当たってないせいか、なんだか庭に出る気も起きず、やらなきゃなぁと思いつつうだうだしてる今日この頃です。最近ガーデン巡りもおろそかになっていたのですが、先日グリーンランドにオーロラ・ハントに行く前後に滞在したデンマークのコペンハーゲンで、久しぶりに植物園に行ったのでそちらをご紹介しますね。

IMG_4487_convert_20160125224105コペンハーゲン大学植物園

こちらの植物園はコペンハーゲン大学の自然史博物館の一部としてコペンハーゲンの中心地に位置しています。同敷地内には植物学博物館、地質学博物館もあります。植物園は一般公開されていて、市民、旅行者にとっても憩いの場となっていて、冬の寒い時期でも多くの方が訪れていました。特に暖かい温室は冬の人気スポットなのかも?

IMG_5826_convert_20160201031048一番目を引くのが歴史ある温室、パームハウス

植物園の起源は1600年ごろまで遡るそうですが、現在の場所へ移転したのは19世紀後半。1852年のロンドン万国博覧会のクリスタルパレスにインスピレーションを得て建てられた温室は美しく、建築に興味のある方にも楽しめると思います。1980年ごろに現在的な建築手法によって改修されています。94mの長さに及ぶ温室は5つの部屋に分けられ、それぞれ異なった気候が再現されています。熱帯地方の植物が青々とした葉を茂らしていて、白とグリーンのコントラストがとてもきれいでした!

IMG_5872_convert_20160201030224エレガントなデザインの螺旋階段

世界中から収集された植物で温室内は埋め尽くされており、多くの方が花を眺めたり、写真撮影を楽しんだりしていました。水生植物が育てられてるエリアではきれいな魚も泳いでいて子供達も大喜びでした。左上の紫のお花のブルンフェルシア(Brunfelsia pauciflora)は英語の通称でYesterday-today-and-tomorrowと呼ばれているそう。えらい長い名前ですが、これは1日目が紫、2日目が淡いラベンダー色、3日目には白っぽい色と咲き進むにつれお花の色が変ることからついた名前だそう。面白いですね。観葉植物として昔から人気のあるクンシラン(Clivia miniata)は名前とは異なり蘭の仲間ではなく、南アフリカ原産のヒガンバナ科の植物。

G36_2左上:Brunfelsia pauciflora、右上:不明、左下:Clivia miniata、右下:Pavonia multiflora

温室内には螺旋階段が2つあり、温室の上部をぐるっと歩くこともでき、上から内部を見たり、ガラス越しに外の景色を楽しんだりできます。パームハウスに入った日は雪が降っていたのですが、園内の散策を楽しむ方々が見て取れました。雪や霜で一面真っ白になった冬場の庭もまたきれいですもんね。

G36_4螺旋階段を登るとかなりの高さがあります

大きな温室の周辺には小さな温室がたくさんあります。そのうちの5つほどが一般に公開されているようでした。こちらは絶滅危惧種や珍しい植物をメインに展示されている温室。マダガスカルやガラパゴス諸島に自生する植物が多く見られました。

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この他にも複数あった小さな温室にはランやサボテン・多肉、食虫植物、ゼラニウムやペラルゴニウムなどがたくさん展示されていました。その他の温室では挿木などの作業や実験などに使われていて一般に公開されていませんでした。温室はそれぞれオープン時間が異なり、また植物園自体の営業時間とも違うのでお出かけ前に公式サイトにて事前にチェックすることをおすすめします!特に冬場は温室のオープン時間は短いです。私は2回行って全部みることができました。

G36_1左上:Billbergia mexicana、右上:Brighamia insignis、左下:Sinningia iarae、右下:Guzmania lingulata

温室の外に出て園内を散策してみました。園内には彫刻があったり、背景に美しい建物があって絵になる景色を楽しむことができました。特に雪が降った後の2回目の訪問時は一面真っ白できれいでした。ちなみに寒い日は温室に入った瞬間にカメラのレンズが結露することがあるのでご注意ください。

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こちらは雪が降ってない時に訪れた際の写真です。左上がデンマークの植物が植えられているエリア、右上の写真は多年草が植えられているエリア、左下は高山植物の展示されているアルパイン・ハウス、右下がロックガーデンになります。冬の間はほとんど枯れていて見所はほぼないですが、かわいい実のついた木や常緑樹、緑の芝生、大きな湖があるので園内を散策するのも悪くありません。

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こちらのかわいい建物の中では植物とガーデングッズ、かわいいギフト類が販売されていました。こちらの植物園はローゼンボー城とローゼンボー城公園の隣にあるので、時間があればぜひ足を運んでみてくださいね。

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ガーデン名 コペンハーゲン大学植物園
最寄り駅 ノレポート駅
住所 Øster Farimagsgade 2 B – DK-1353 København
電話番号 +45 35322222(Natural History Museum of Denmark)
営業時間 4月から9月まで8.30am – 6.00pm、10月から3月まで 8.30pm – 4.00pm、12月24日はお休み
各温室のオープン時間は異なるのでこちらでご確認下さい。
URL http://botanik.snm.ku.dk/english/

★情報は2016年2月時点のものです。事前に必ず公式サイトで詳細を確認してからお出かけ下さい。

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About Author

在英20年、ロンドン郊外の自宅の庭で節約とリサイクル・無農薬をテーマに土いじりに奮闘、花や木、ハーブ、野菜や果樹などいろいろ挑戦中。3年間のカレッジ生活を経て園芸とガーデンデザインの資格を取得。フラワーショーや造園現場の通訳・コーディネイト、デザインや園芸相談、メンテナンスサービス、ガーデンガイド等10年ほどやってます。庭と旅とお笑いをこよなく愛する植物オタク。ここ数年家族の闘病等でガーデニングもブログもサボってました(;^ω^)ぼちぼち復活できるかな?ブログ「イギリスの片隅で庭仕事」http://gardenuk.blog.fc2.com/もそのうち復活する予定。

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