今日から、私が魅了されたメタヘルスについて語っていきますね。
とはいっても情報量がものすごいので、少しずつそしてできるだけ判りやすくお伝えするよう心がけます。
まず、メタヘルスの背景からお話ししておきましょう。
メタヘルスの原型となったのは、1970年代にドイツの医師達によって確立されたジャーマン・ニュー・メディスンでした。ジャーマン・ニュー・メディスンのドクター達は、患者の心と身体の両方に注目することにより、その人の人生におけるイベント(ストレス)と、身体症状がどう関連しているかを見出しました。また同時代に開発された脳CT(コンピュータ断層撮影)を検討して、CT所見と身体症状との相関を明らかにしています。これらの知見を体系化し、「病気」の原因を突き止めて根本から癒そうとしたのがジャーマン・ニュー・メディスンでした。
ただジャーマン・ニュー・メディスンで癒しの手段として選択されたのは、もっぱら「ストレスからの離脱」でした。仕事がストレスとなっていれば離職する、隣人とのトラブルがストレスの原因であれば引っ越しをする、というように。でもこれだけでは真の癒しとは言えません。何故でしょう? たとえ場所や環境が変わって、一旦本人がストレスから解放されても、いずれまた条件が変われば同じパターンのストレスを繰り返す可能性が否定できないからです。
人が真の健康を取り戻す上で本当に重要なのは、個人の内面的変容、人間的成長です。そして本人が責任を持って健康を含めた自分の人生全体を創造するという主体性も必要です。ジャーマン・ニュー・メディスンに欠けていたこの部分を補完し、さらに様々な側面で更なる発展を加えたのがメタヘルス(旧:メタ・メディスン)という訳です。
メタヘルスの「メタ(META)」とは、ギリシャ語で「~を越えた(beyond)」という意味です。最初、「医学を越えた医学」という概念から、この考え方は「メタ・メディスン」と名付けられました。現在はもっと包括的な健康へのアプローチとして「メタヘルス」という呼称に変わっています。
現在メタヘルスは世界中に広まりつつあり、国際メタヘルス(メタ・メディスン)協会が組織されています。ここには医師、自然療法医、種々のセラピスト・ヘルスプラクティショナーが参加して、教育とトレーニング、資格授与、研究と立証を行っています。ちなみにイギリスには各地にプラクティショナーがいて個人セッションを受けることができますし、教育コースも開催されています。残念ながら日本での認知度はまだまだ低いのですが、将来的には大きく変化すると期待しています。
それでは今日はここまでに。
次回はメタヘルスの基本的な考え方、他のアプローチとの違いについてお話しますね。
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下の写真は2014年9月にイギリスのソリハルで行われたメタヘルス国際カンファレンス。世界各国から人間の真の癒し・健康に関心のある人達が集まり、たくさんの講演やワークショップが行われました。
ちなみに来年のカンファレンスは、2015年10月下旬ハワイのワイキキビーチで行われることが決まっています。オプションでイルカと泳ぐツアーも開催されるとか。ちょっと遅めにハワイで過ごす夏休み、興味のある方はいらっしゃいませんか?
2件のコメント
こんにちは!メタヘルスに興味を持ってくださり、どうもありがとうございます。
1月29日~31日に予定されている基礎コース(旧:週末入門コース)ですが、
次は3月末か4月頭になる予定です。
(可能性としては3月25日~27日か、4月8日~10日)
ご検討くださいませ。
また3日間連続して参加なさるのが難しいようなら、2回に分けて受講することも可能です。
例えば1月のコースは初日だけ参加なさって、次のコースで2日目から受講という
選択肢もありなので、必要があればご相談くださいね。
以上、簡単ですが、お礼とお返事でした。
近いうちにお目にかかれることを願っています。
初めまして、北村睦子(三上睦子)と申します。都立大塚病院の小川順子先生より先生の事を伺いました。とっても興味があります。1/29~1/31に開催されます講座は、他の日程でも開催される予定はありますでしょうか?
お返事いただけましたら嬉しいです。
どうぞ宜しくお願いいたします。
北村睦子(三上睦子)