あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今回から、いよいよメタヘルスそのものについて語りたいと思います。
よく、「メタヘルス(メタ・メディスン)って何ですか?」と聞かれるのですが、実はこの質問に一言でお答するのはけっこう難しいのです。
メタヘルスの定義として、私は「人間の健康を心・身体・魂・社会・環境的要因から考えた、新しく統合的なアプローチ」とお伝えすることが多いのですが、この表現はあまりにも漠然としていてピンとくる方はほとんどいらっしゃいません。(当然ですよね。)
メタヘルスを理解していただくためには少しずつ順を追って説明するしかない、というのが正直なところです。という訳で、しばらくご辛抱の上、おつきあいくださいね。
今日は、メタヘルスの10の原則についてお話します。この図をご覧ください。
メタヘルスは健康に関する様々な項目を独自の観点から定義していて、それらを基本理念としてまとめたのがこの図です。ざっと見渡してみると、何だか内容があちらこちらに散らばっているというか、取り留めがないような印象を受けませんか?
実はその理由は、この原則が網羅している内容にあるのです。
この10の原則をもう一度読んでいただくと、
・病気・脳・肉体・器官といった医学的な言葉
・コーチング・セラピー・回復力という、もっぱら補完療法の分野で使われる言葉
・内的成長・責任を持った人生の創造など、哲学的でスピリチャルな方面でよく見る言葉
が、幅広く盛り込まれていることに気付かれると思います。
そのために、一見散漫な感じがするのですね。
でもこれこそ、メタヘルスが包括的で統合的なアプローチであること(現代医療・補完療法・スピリチャルな個人の内的成長のすべてを含む)を表しているのです。
そしてこの10の原則の中には、これまでずっと信じられてきた「健康や病気に対する概念」と相反する内容が幾つか含まれています。
その代表が
・身体症状の意味:危機的状況に適応するために起こる合理的反応の一部
です。
ここで重要なのは「合理的」という言葉です。
メタヘルス的観点から言えば、私達の身体はそれ自体が高度な叡智を有していて、決して間違いを犯しません。そして嘘を吐くこともありません。(嘘を吐くのはマインドです。要は心ですね。)
普通、身体に痛みや痒み、炎症などの身体症状があると、私達は「身体の調子がおかしい」「健康状態がよくない」「身体に問題がある」と考えます。つまり「何かが間違っている」と考えるのです。
でもメタヘルス的には、現在私達が「病気」として認識する様々な症状は、エラーではないのです。
身体症状が頭痛であろうが、腰痛、風邪、癌であろうが同じです。
これらの症状は、外界の出来事が私達の内部で意味づけされ、脳によって中継されるという、本能に基づいた生物学的「生存プログラム」が発動する結果、出てくる現象です。
「生存プログラム」については、次回以降の記事で述べていきますね。
今回、皆さんに覚えておいていただきたいのは、私達の悩みの種である「病気」は、出現する原因と理由がちゃんとあるのだ、ということです。
決して、身体が持ち主を裏切り、コントロールを失って暴走しているのではありません。
繰り返しますが、たとえその身体症状が癌であっても、です。
それでは、身体症状=「病気」が、どのような原因・理由で現れるのでしょう。
次回はそのメカニズムから始めたいと思います。
【2017年6月 編集長追記】
野並美穂さんが日本での活動の場を広げて大活躍をされている関係で、本連載は一旦休載とさせていただきます。なんと美穂さんが日本で新しく「日本メタ・ヘルス協会」を立ち上げられました! 私もこの連載の続きを読みたくて仕方ないのですが、続きは、Dr MIHOのヒーリングサロン・ブログ「愛と変容をともなう癒しの旅へ」でお読みいただけます!! どうして人は病気になるのか? どうして人は心を病むのか? 人間という存在を包括的に捉えるメタ・ヘルスが、その答えを科学的に、アカデミックに解き明かしてくれます。気になる方は、ぜひ美穂さんのブログを覗いてみてくださいね♪
2件のコメント
三上さま、編集長の江國です。コメントありがとうございます。お問い合わせの件ですが、先日ご質問いただいた記事へ、美穂さんがご返事くださっています。そちらをご覧いただけますと幸いです。念のため、ここにも美穂さんからのお答えを貼付けておきますね。
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こんにちは!メタヘルスに興味を持ってくださり、どうもありがとうございます。
1月29日~31日に予定されている基礎コース(旧:週末入門コース)ですが、
次は3月末か4月頭になる予定です。
(可能性としては3月25日~27日か、4月8日~10日)
ご検討くださいませ。
また3日間連続して参加なさるのが難しいようなら、2回に分けて受講することも可能です。
例えば1月のコースは初日だけ参加なさって、次のコースで2日目から受講という
選択肢もありなので、必要があればご相談くださいね。
以上、簡単ですが、お礼とお返事でした。
近いうちにお目にかかれることを願っています。
野波先生、初めまして。三上[北村)睦子と申します。都立大塚病院・川村順子先生から先生の事を伺い、メタヘルスの理論等に興味があります。1/29~1/31の基礎講座は他の日程でも開催される予定はありますでしょうか?
お返事いただけましたら嬉しいです。どうぞ、宜しくお願いいたします。三上(北村)睦子