Chapter 6.02
スーパーパワーを取り戻せ♪ part2
前回は <ミニマリズムを取り入れると一体どうなる?> というお話でした。
では、実際にはどんなことが起こるのでしょう。
…最初は無自覚のまま重荷になっていた不要ファクターを片付けていく過程で晴れ晴れとした気分になったり、人によっては片付いてしまったために何をしてよいか分からなくなる、手持ち無沙汰な時期が訪れます。
性格や相性もありますから、なんだか不安になって元の生活に逆戻りしたり、また挑戦してみたりとしばらくこの段階を行ったり来たりする人も多いはず。
でも、それでもいいんです。準備ができたらちゃんと次に移ることができますから大丈夫!
そしてその段階を過ぎると、予定を詰めまくったり何かを過剰に欲しがるといった気持ちが次第に治まっていき、「(時間を含めて)消費することが全て」という世界観とその結果であるモノたちに埋もれていたその人本来のパワーが徐々に戻ってきます。
その1つは「好奇心」。「これ何だろう、知りたい!」「こうしたら、どうなるかな?」という気持ち。
そしてもう1つは「創造力」。これは芸術やお金を作り出すといったクリエイティブな才能の事だけを指しているのではなく、もっと原始的な意味での「よし、やろう」と何かを実現しようとする、行動を生み出す、前に進もうとする気持ちのことです。
「やらなければ!」ではなく「やってみよう!」という、とても軽やかでポジティブな力。
この2つは私たちが赤ちゃんのころから持っているパワーで、爆発的なエネルギーを秘めています。そして損得には無頓着。理由なんてない、やりたいからやる、面白そうだからやる、そんな勝手気ままなヤツ。
子どもの頃、遊びやスポーツ、そのほか些細な事でも何かに夢中になったことがないという人はいないでしょう。それはコイツのおかげ。赤ちゃんがある時期が来ると何度も転びながら歩こうとするものコイツのおかげです。
そしてお分かりかとは思いますが、これは私たちの本来の姿。
しかし、必死に歩く赤ちゃんを目を細めてみていた大人たちも、子どもが成長するにつれあまりのエネルギーに圧倒され、秩序を保つために力ずくで押さえ込もうとします。
そして子ども時代の私たちは「そんなことより○○しなさい」「いい加減にしなさい」「人並みに」「○○するべき」といった周りの言葉を聞いて育つうちに「これ、使っちゃいけないんだ…」と知らないうちにこのパワーをどこかに封印してしまうのです。
パワーの上手な使い方を学びながら成長できる幸運な人もいますが、多くの人は「使っちゃダメ、怒られる!嫌われる!」と「ない」ことにしてしまうか、使うとしてもおどおど小出しに使う。これを分別や常識と呼ぶ人もいます。
せっかく授かったエネルギーをフルパワーで使えないのですからイマイチ元気が出ないのも納得。モノで身を守りたくなるのも当然です。
しかしこのパワーは封印されているだけで、どこかに捨ててしまったわけではありません。「私にはそんなもの何にもない」と信じている人の中にもかならず眠っています。
自分本来のパワーを取り戻す。この段階まで来ると、新しい事に挑戦してみようかなと思い始めたり、不思議と向こうから出会いやチャンスがやってきます。前に登場したナイナイ色のサングラスが外れてくるのもこの頃です。
なんだかいい事起こりそう。
でも、ここでもう一つの障害が立ちはだかるのです。
<パート3へ続きます>