グルグルのクールイースト

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cafevisit


なんという店!

こんな言葉が思わず飛び出す、カフェをみつけた

あまり大きくない店の壁と床が黄色と黒で!
…とにかく目がグルグルしてしまう

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このお店、ペイストリーが人気で
最近この地に開店したばかり

それにしても、よく選んだこの壁紙は、Eley Kishimoto
こういうのが受けるところが、ロンドンイーストなんだろうなー

《この部屋に座っていると落ち着いちゃう》
という私がカフェに欲しい雰囲気はなし

でも、なんだかカッコイイ

その時、ふっと思ったのが……

《 ベルリン》

私は一度しか行っていないので、それも週末だけだから
ベルリンのことは、ほとんど知らない
でも、あの街の印象がこのカフェに似ている
というか、このカフェに座ったら、ベルリンを想い出したのだ!

ベルリンの街で
私は 新しく創り直す時に出てくる、パワフルなエネルギー
何か新しいことを、試してみようというカッコイイ気持ちを感じた

博物館を訪れた時にもそれを発見
ロンドンの博物館では、見たことがない壁の色使いや展示の仕方が
とても面白かった。

新しいことに挑戦する人を受け入れてくれる街
ベルリンは クール、  だと思わせるのは
こういうことだったのかな

そういえば、このカフェがある町
ロンドンイーストは、ベルリンに似ている!
ベルリンの面影がある!

インダストリアルな雰囲気があって
裏路にそって並ぶ古いテラスハウスにはデザイン事務所が
入っていたり、楽しげなブティックやクールなカフェやタパスバー、

スイスの山荘みたいな温かいデリや
パリのマレー地区にでもありそうなビストロや画廊に
この目がグルグルしてしまうカフェ…
そこを行き交う人達のカッコイイこと!

うっふっふ、なんだか楽しくなっちゃって
この町に、実は昨日もいってしまったのだ!

 

新しいモノ、古いもの、温かいぬくもりを感じるもの、奇妙なもの
エッジーなモノが、一緒になって増殖している町

古い殻に篭っている私は
ロンドンイーストに引っ越してこんなカフェと出会った

徐々にだけど殻を剥がして
私も新しく生まれ変わることが出来るのかもしれない。

その内、我が家の壁紙も、イースト的な

エッ!

と、驚くものになるのでしょうか???

……それは、ないかな?

でも、このカフェに来るたびに私も
少しずつ変わって行く気がする

そのうち、このテーブルにずっと座ってしまって

「なんだか、ここ落ち着くのよね」

なんて、つぶやきながら……

もう目もグルグルしなくなって
カフェ仕事を始めるのかもしれない

ロンドンイーストは、確かに 私を変えている

*                    *                       *                        *                          *

【きょうのヒント】
今日のヒントは難しいぞ!
<タワーブリッジを観光したら、その足で南側を散歩せよ!そして
クールなロンドンを 見つけよう〜!>です。

【前回のこたえ】
Little Bird  Gin
Ropewalk, London SE1 3PA

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東京生まれ、ロンドン在住の絵本作家。高校卒業してすぐに渡米。その後、パリ、南仏に暮らし、ロンドンへ。ロンドンでセシルコリン氏に師事、絵や陶芸などを学ぶ。1984年からイギリス人の夫と2人の子供と暮らしながら東京で20年以上イラストレーターとして活躍、その間、「レイジーメイドの不思議な世界」(中経出版)の他、「ある日」「ダダ」「パパのたんじょうび」(架空社)といった絵本を出版。再渡英後はエジンバラに在住後、ロンドンへ。本の表紙、ジャムのラベル、広告、お店の看板絵なども手がけている。現在はロンドンのアトリエに籠って静かに絵を描いたりお話を創る毎日。生み出した代表的なキャラに、レイジーメード、ダイルクロコダイル氏などがいる。あぶそる〜とロンドンにはロンドンのカフェ・イラスト・シリーズを連載。好きなものはお茶、散歩、空想、友達とのお喋り、読書、ワイン、料理、インテリア、自転車、スコーン、海・樹を見ること、旅行、石(特にハート型)、飛行場etc etc...

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