クリエイターたちのロンドンの家 – 3

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interior


『クリエイターたちのロンドンの家』シリーズ、華やかな色のお祭りのような空間をつくりあげたPippa Small、廃材などサルベージ素材を活かしてモダンな空間に再利用するRetrouviusに続くのは、女性に根強い人気の空間です。 私は「マリー・アントワネット系」と名付けていますが、フレンチ・ロココのフェミニンなデザインをベースにしたアンティークを多用するスタイルのこと。 特に自分の思いどおりの夢を見たいベッドルームに置く家具(ベッドやドレッシングテーブル)や、ゴージャスなシャンデリアなどは圧倒的に人気で、特にフレンチインテリアではない家にも使われていますし、曲線脚が美しい椅子・ソファなどのアイテムも人気。

今日ご紹介するのはインテリアスタイリストのMarianne Cotterillのお宅。 フレンチのフェミニンな要素をうまく他と組み合わせてエクレクティックに仕上げるテクがさすがの上級者です。 HarrodsやThe Conran Shopなどのショップで経験を積み、著名クライアントを持つ彼女の家はどの部屋もため息がつくほど美しいのですが、スタイリストらしく小物使いの上手さ が光っています。 建物にはヴィクトリア時代の建築の特徴を残しながら照明やソファ・ベッドにマリー・アントワネットの時代を彷彿させるフェミニンなフレ ンチを使い、他の時代のものと混ぜています。
この素敵なお家、写真のロケに使えるよう貸し出していますし(→mapesbury road london)、インテリア雑誌のハウスツアーにも組み込まれていたりするので、訪れる機会があるかもしれません(?!)。

ソファ・フェチという彼女の好きなソファが4つもあるリビング。 家全体で21もソファがあるそう。

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写真のロケ用に、壁をパープルに塗ってみたら気に入ったのでそのままにしている、というリビングの壁。

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床タイルはヴィクトリア時代のオリジナル、タイルのパステルカラーを家具の色に効果的に使っている広いダイニング。

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アイスシルバーにまとめたベッドルーム。 5人のお子さんがいる彼女の家は6つのベッドルームがそれぞれ個性的で素敵。

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こちらのベッドルームもフレンチ。 イギリスではフレンチのインテリアに根強いファンがいてディーラーやバイヤーの行き来も盛ん。

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Every time I come home from a work trip, I think that this is the most lovely place.

出張から帰ってくるたびに、ここが一番素敵な場所だと思うわ。

(写真のソース:Design to InspireHouse to Home

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About Author

建築インテリアデザイン事務所 Yoko Kloeden Design 経営。 大学卒業後、総合商社や電機メーカーで海外を飛び回るバリキャリ生活を10年した後、夫婦でロンドンに移住、在英8年。 長い海外出張生活で経験した個性のかけらもないアパートやホテル、味気ない空港ラウンジに、空間がいかに人間の心に影響を与えているかに気づく。ロンドン到着後、猫も杓子も家の改装をする文化に衝撃を受け、建築インテリアデザインを学校で学び直す。 ロンドン内のデザイン事務所で修業した後、独立。現在は、南西ロンドンのスタジオで主に個人住宅や商業施設の改装案件を手掛ける。| Instagram @yokokloedendesign | 個人ブログ:https://blog.ladolcevita.jp/

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