クリエイターたちのロンドンの家 – 4

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『クリエイターたちのロンドンの家』シリーズも今回が最終回です。 過去のシリーズを逃した方はこちら→(第1回第2回第3回

最終回は暗くてドラマチックなインテリアを一気にメインストリーム(?)にのし上げた有名デザイナーAbigail Ahernのご自宅です。 大手デパートDebenhamsともコラボデザインしているし、著作も多いのでご存知の方もいるのではないでしょうか?

この家を買った頃は他の数多ある家と同じようにオフホワイト中心のスカンジナビア系だったという彼女のインテリア。 壁をダークなインク色に塗り替えるた びにドラマチックな変化を遂げ、すっかりマキシマリスト(ミニマリストの対極)でムーディーな空間になりました。 アンチ・ホワイト宣言を出したこの家は多くの雑誌で取り上げられ、今では数々の著書を出版し取材や講演もこなす人気デザイナー。 彼女の家を彩るキッチュでボヘミアンなアイテムの多くはイーストロンドンにある彼女のショップで買えるしオンラインでも買えます。 ブログの人気から火がついたところなどウェブやソーシャルメディアの使い方がうまいビジネスウーマンで若手デザイナーのお手本的存在。

彼女オリジナルのダーク&ムーディーなインテリアをたっぷりどうぞ。
(写真ソース:Apartment Therapy

二階まで吹き抜けの天井高がうらやましいリビングスペース。 元々はロンドンによくあるヴィクトリア時代のテラスハウスです。

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ヴィンテージの革製アームチェアで気持ち良さそうに眠る彼女の飼い犬。 ブランケットやクッションに毛足が長くふかふかの心地いい素材を使うのも彼女のスタイル。

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レンガが剥き出しのダイニングスペース。 右手の巨大アングルポイズランプに見られるように、あえて場違いに見える巨大なアイテムを使ってドラマティックに(オリジナルはデスクランプのサイズ)。

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マクラメでできたシャンデリアが素敵なベッドルーム。 他の部屋に比べて色味は押さえてあるが、素材感たっぷり。

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ここにも巨大なスケルトンシャンデリア。 猫足のバスタブも女の子の憧れ。

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Buy only what you love!  大好きなものだけ買うことよ!

これまで4回に渡ってクリエイターたちのロンドンの自宅をご紹介してきました。 「特定のスタイルにとらわれるのがインテリアの楽しみ方ではなく、自由な中で自分の筋を一本通せばいいんだ」ということが、伝わればいいなと思います。

デザインとは思いつきや閃きでつくるものではなく、プロセスに沿って考えに考え抜いてつくるものです。 次回からはそのプロセスをご紹介します。

 

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About Author

建築インテリアデザイン事務所 Yoko Kloeden Design 経営。 大学卒業後、総合商社や電機メーカーで海外を飛び回るバリキャリ生活を10年した後、夫婦でロンドンに移住、在英8年。 長い海外出張生活で経験した個性のかけらもないアパートやホテル、味気ない空港ラウンジに、空間がいかに人間の心に影響を与えているかに気づく。ロンドン到着後、猫も杓子も家の改装をする文化に衝撃を受け、建築インテリアデザインを学校で学び直す。 ロンドン内のデザイン事務所で修業した後、独立。現在は、南西ロンドンのスタジオで主に個人住宅や商業施設の改装案件を手掛ける。| Instagram @yokokloedendesign | 個人ブログ:https://blog.ladolcevita.jp/

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