日常に魔法をかける小さなイギリス菓子屋 wicked bake shop

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エリザベス女王即位70周年「プラチナ・ジュビリー」を祝し、イギリスでは4日間に渡り盛大な記念式典が開催されました。

日本では生中継があったり、プラチナ・ジュビリー限定モデル販売、ホテルや英国菓子教室でのプラチナ・ジュビリー・アフタヌーンティーなど盛り上がりはまだ続いています。

私は記念式典のその期間、大阪滞在中でありました。大阪での用事を片付けながら、何か「プラチナ・ジュビリー」めいたことはないかと考えていました。

今日は6/3金曜日。明日は土曜。2020年にオープンして以来、毎週土曜日だけ営業しているイギリス菓子専門店があるのです。朝11時にオープンして売り切れ次第閉店するお店です。用事の合間をぬって行ってみることに決めました。ちょうどお祝いのお菓子も登場するとSNSに投稿されたばかりでしたから。

それは手作りイギリス菓子店「ウィキッドベイクショップ」さん。大阪市淀川区の静かな住宅街の一画でお客様を迎えています。実は私、今日で3回目の来店になるんですよね。今回はプラチナ・ジュビリーということもありワクワクして出かけました。

店の外に聞こえてくるのは、店主さんとお客さんのなごやかなお買い物トーク。「一人でできる範囲の小さなお店にしたかった」が店主さんの思い。お互い目を見て笑い合ってお菓子選びができる時間、小さなお店だからこそできるあたたかいサービスです。

SNSで土曜日に販売されるメニューが投稿されます。今日はトライフルもありますね。冷たいデザート、トライフルを目にするといよいよ夏だなと感じます。

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店名の「ウィキッドベイクショップ」の由来
店主・吉岡悦子さんが大好きな魔法使いのミュージカル「Wicked」から名付けたそうです。直訳すると「邪悪な」という意味ですが、ほめ言葉として「お茶目な、すごい、カッコいい」などにもよく使われています。いつの日かみんなから「wicked !」と言ってもらえるようなお菓子をお届けすべく、ひとつひとつ丁寧に心を込めて手作りしています。

 

【イギリス菓子との出会い】
ワーキングホリデーで滞在したロンドンで、日常に溶け込んだ美味しいお菓子にたくさん出会いました。クリスマスやイースターなど特別な日はあるけれど、家族と囲む1日の始まりの朝食、友達とお喋りしながら過ごすお茶の時間。味も道具も受け継がれ、そばにはいつも愛されてきた素朴で温かみのあるイギリス菓子がありました。見ているだけで楽しい気持ちにさせてくれたイギリス菓子だったのです。

【再びロンドンへ】
大阪の洋菓子技術専門学校で製菓の基礎を学びながら、洋菓子店に約6年勤務。2013年渡英。ロンドンのカップケーキ店「プリムローズ・ベーカリー」やレストラン「グレンジャー アンド コー」でパティシエとして勤務。帰国後、東京・東麻布の英国家庭菓子教室「モーニングトン・クレセント」でアシスタント。表参道のカフェで働きながら、イギリス菓子の知識をさらに深く追求し続けました。
2020年10月地元大阪でオープン。伝統的で素朴なイギリス家庭菓子から、近年流行しているモダンブリティッシュスタイルまで、現在イギリスで親しまれているお菓子を販売しています。

 

【手作り感満載】
開業にあたり、工事費や調理機材の購入で貯金が飛んでいくことを想定し、自分でやれることは率先して取り組みました。ロゴデザインは好みのものを自分でを選択し、色やアイコンを調整するサイトを利用して数千円で作成! 看板はアイアンプレートのサインボードを購入し、ロゴを切り出し貼り付け総費用3800円! さすが関西人! 売り場と厨房は、吉岡さんのおじいさんがランニングマシンを置いて体力づくりをしていた場所。家族総出の愛あるお店づくりです。

お手製の看板!Wicked !!!

たびたび関西に帰っている私ですが、なかなか土曜日に都合が合わずずっと行けなかったのですが…

【2月19日 1回目】
ぐんと季節を遡り、まだ冷たい季節。夏にはお店に並ばないものもあります。その日は開店一番乗り。人、二人が立てるくらいのスペースの間口。焼きっぱなしスタイルのお菓子が並びます。コロナ禍で個包装されているお店も増えましたが、私はこんがりふっくら色目のついたありのままの姿を見て選びたい。透明の袋に入れて封をしてしまうのはもったいない気がするのです。それにこのショーケースも温かみがあって素敵。太陽がお菓子に当たってキラキラ輝きます。2月だったので気温が低い時期にしか販売しないものがありますが、今年の冬の予習としてご覧ください♪

メニューのLEMON DORIZZLEの「O」の文字が剥がれていて慌てていた店主・吉岡さんが微笑ましかった♪


カップケーキスタイルの定番キャロットケーキ。クリームチーズのアイシングとスパイス香る生地が相性抜群!オーストラリア発祥のラミントンは、バニラスポンジをチョコレートソースでコーティング。さらにまぶしたココナッツと風味がよく合います。

気温の低い時期に販売しているチョコファッジケーキ、甘党の方におすすめ!レンジとにらめっこしながら数秒ずつ温めてね。

 

【5月14日 2回目】
冬が去りぽかぽか陽気の5月。春になりお菓子も入れ替わりました。我が家には「ウィキッド」 グッズであるキャップとタンブラーがあります。これは私達がアメリカ駐在時代、現地校に通う当時4年生の次男が、授業の一貫でマンハッタンに「Wicked」を観に行ったときにお土産で買ってきたもの。思わず英国菓子たちと記念撮影♪  真夜中に小腹が空いて、がぶがぶ紅茶を飲みながら、ぱくぱく、くるみのコーヒーマフィンとスモアクッキーをぺろっと食べました。

5/14 定番コーヒークルミケーキに代わって、あっさりタイプのコーヒークルミマフィン登場(5月~9月頃までの予定)

いつ訪れてもこのショーケースにうっとり♡眺めているだけで幸せ気分♪

コーヒーとクルミのマフィンは、軽めの生地にザクザクのクルミをたっぷり。朝食におすすめです。

長野県産サワーチェリーのチェリーパイ。サクサクショートクラスト生地にとろ〜りチェリーのフィリングがグッド!3個入り包装のスモアクッキーはプチギフトに最適。

 

【一部商品を数量限定で取り置き可能
先着順で販売日の前日の午前9時までにネットショップにご注文ください。今週は6/21(火)18時から24日(金)の午前9時迄、ネットショップで6/25(土)販売分の取り置きが注文できます。
また不定期でスコーンや焼き菓子の詰め合わせセットの通販も行っています。

イギリスの夏といえばピムス、ピムスビクトリアケーキの登場です。柑橘系のシロップで香り付けしたいちごと、ピムスを少し加えたバタクリームを使用。アルコールは極力飛ばしているので、お酒の苦手な方も気にならないほどです。取り置きも受け付けていますのでネットショップからどうぞ。他の英国菓子もたくさん取り揃えていますのでご一緒に🇬🇧

ウィンブルドンテニスの名物でもあるイギリスの夏の定番カクテル「ピムス」をイメージしたケーキ

ネットショップでお取り置きされたテイクアウト商品は、土曜日の11:00~18:00の間に店頭にてお受け取り下さい。

 

【6月4日 3回目】
もう初夏です。この暑さの中、安心して持ち帰るために保冷バッグを持参した方が良いと思いました。
さぁ、お目当てはフラワーカップケーキ。イングリッシュローズ風に、プラチナ・ジュビリーのテーマカラーの紫にしたスペシャルバージョンです。

午後は母と二人でプラチナ・ジュビリーのフラワーカップケーキを紅茶でいただきました。食べるのがもったいないくらい綺麗だねという母の手に、カップケーキをのせて記念写真を取りました。エリザベス女王即位70周年のお祝いがイギリスで開催されている事、カップケーキがバラなのはイギリスの国花だからという事、そしてテーマカラーが紫色なのよということを繰り返し繰り返し何十回も説明しますが、母の記憶は続きません(笑)

フラワーカップケーキを手のひらにのせた笑顔の母の写真を飾っていますが、母はその写真を見るたびに「この写真はなんだ?」と驚きます。流れるように消えていく母の記憶ですが、私にとって一緒に食べた「ウィキッドベイクショップ」さんのプラチナ・ジュビリーカラーのフラワカップケーキは、私の永遠の思い出です。

 

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【wicked bake shop】ウィキッドベイクショップ
〒532-0001 大阪市淀川区十八条3-4-22
営業日:毎週土曜日 *週に1回のみの営業 / 8月夏季休業あり
営業時間:11:00~18:00(売り切れ次第閉店)
◆阪急三国駅より徒歩13分
◇大阪市バス69系統 榎木橋行 西三国2丁目より徒歩3分
◆大阪メトロ御堂筋線東三国駅より徒歩15分
Website
Instagram

※ネットショップの写真はウェブサイトよりお借りしました。

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兵庫県伊丹市出身。東京都在住。主婦時々パートタイムジョブをこなす。子育て期をニューヨーク、ロンドンにて駐在生活を送る。思いつきのその日決めで行動する一匹オオカミ派。『成るように成る』をモットーに今世を生きる。水泳・ジョギング・登山・ウクレレ・映画・ライヴ鑑賞・奉仕活動と未知なる自分を今後も探求し続ける。Instagram: @n_amihey

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