あなたはわかる? 東京から1時間の英国マナーハウス

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「明日思いがけず休みをもらったら、さてあなたは何をしますか?」

そんな場面に出くわした私は腕組みをして考えました。行ってみたいけれど少し遠くてずっと躊躇していた場所。この際、思い切って行ってみることにしたのです。その日はちょうど4月1日。巷は入学式、入社式と新しい世界へ飛び込む人たちの日でもありました。

都心では降っていなかった雨が、首都高から外へ外へと向かうにつれ強くなっていく。初めての有料道路を乗り継ぎおよそ1時間30分。車を降り、その場所から見上げて「やっとここに来れた!」という思いで胸がいっぱいになりました。その場所には私ひとりだけ。一番乗りです。(ラッキー!)

雨上がりの登り坂、まるで私を待ち構えるかのように鎮座するハト。いきなり嬉しいじゃないですか、可愛いじゃないですか。あ〜思い切って来て良かったなと、またまた胸がいっぱいになりました。

僅かな陽の光と、花に残った雨露が普段は気づかない植物たちの美しさを見せてくれます。さぁ、思い切り息を吸い込んで扉の向こうへ飛び込みましょう!

ガーデンストーン「フェアリードア」:ドアの窓から覗くネコ。ドアノッカーにぶら下がるカエル。

まるで宝箱の中に迷い込んだかのように目をくるくるさせていると、お店の方に話しかけられました。
「こちらは初めてですか?」
「初めですが英国展では何度か訪れています。」と答えると、
「とにかくどうぞゆっくり時間をかけてご覧ください。」と笑顔で。

玄関入ってすぐ目に飛び込んでくる迫力満点の騎手。馬好きにはたまらない♡

その間にも問い合わせの電話があったり、来店されるや昨日SNSでお知らせのあった「蓮の花のアンティークトリオ」を購入したいというお客様もいたりして。ここは360度、英国アンティークの世界なのです。手に取って肌で感じてみる。迷ったらとことん見比べれ悩むがいい。時間の許す限り! お店は大歓迎のはず♡ でもね、これがなかなか決められないんですよ。あれもこれも欲しくなっちゃってね。笑!

階段を上がるとヴィンテージファブリック類が広がります。本来なら窓が隠れてしまうほどの家具が部屋中を埋め尽くしているんだそう。しかしこのコロナ禍でイギリスからの荷物が思うように入って来ないのです。非売品のものもあったり、まるで博物館を歩いているようでした。

一歩歩いては立ち止まり、いやいやちょっと待ったと半歩下がる。笑。手に取りかざしながら、なかなか前に進めないのですよ。笑笑。そんなこんなで約1時間経過。すると「さぁさぁ、ティールームがオープンしますよ。ゆっくり休憩されてはいかがですか。」とお店の方が声をかけてくれました。

まだ誰もいない静かなティールームに足を踏み入れて、遠い記憶の懐かしさに胸が熱くなる。
「あ、イギリスだ」

ティールームの床は150年前のスコットランドの教会の床材を使用。

自分が座りたい場所を見つけ、自分だけのティータイム。大きな木と一緒に心ゆくまで時間を共有しよう。ガラス窓の向こうに見える山桜や緑も一緒に。今はまだ青い空に隙間が見えるけれど、そのうち緑の葉っぱの屋根で一面私たちは覆われてしまうらしい。なんて素敵なんだろう。そんな光景を想像しながら、ひとり贅沢にティールームを独占。最高の時間。

ティールームで使用している家具、椅子、テーブル全てイギリスアンティーク。売り物。

楽しむお相手はクリームティークランベリーケーキ。東京からすぐに来れる距離ではないのでね、たっぷり食べて楽しむことにしました。たっぷりマグカップとメニューにあったのでオーダーしたらコーヒーでした。てっきり紅茶だと思い込んでいた私…。コーヒーと書いてあったのを見落としていました (^_^;)

バーレイに囲まれてピスタチオと酸味が効いたクランベリー。甘い生地と酸っぱさでちょうどいい甘酸っぱさ。

クロテッドクリームにダルメインマーマーレード。セビルオレンジの厚切りピールの苦味とグレープフルーツ、レモンの爽やかな風味。今日はマーマレードを先にぬってクリームが後。そのままの粉の素朴なスコーンだからこそ、より美味しさが引き立ちます。お買い物前でもお買い物後でも楽しめるティールーム。私はお買い物途中のティータイムを過ごしました。

ドールハウス:イギリスで実在するある街の通りにある家並をそのまま表現したもの。

もう一つ気になったのが眼前に広がる山桜が見える庭。すると私の気持ちを言い当てるようにお店の方がこう言いました。「どうぞお庭にも出て大きな山桜を楽しんでみてくださいね。」

庭の石はコッツウォルズストーンを敷き詰めている。

アンティークのお買い物もわくわくして心ときめくけれど、移りゆく四季をこの場所で感じてみたいと素直に思いました。「一年を通してこの場所を訪れたいですね。」思わず私はお店の方にそう呟きました。

イギリスから運ばれてきたアンティーク資材を使用。

最近クロテッドクリームの存在を初めて知った私の友。この間全粒粉のスコーンを半分こしてジャムにクロテッドクリームをぬって食べたら「なにこれ、美味しい〜」と感激してくれました。そしてスコーンでも作っちゃおうかしらなんて言ってたから、お一人様アフタヌーンティー用に、バーレイの小さなケーキスタンドを彼女にサプライズプレゼント。いつの日か彼女がスコーンを作ったら、このケーキスタンドでお家アフタヌーンティーを一緒にしましょう。クロテッドクリームとジャムと紅茶は私が担当します♪

ミニティットビット

 

小高い丘の木々に囲まれた森の中にひっそりと佇む、レンガ造りの邸宅。今日は場所の名前も住所もヒミツ。私だけのシークレットガーデンです。

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About Author

兵庫県伊丹市出身。東京都在住。主婦時々パートタイムジョブをこなす。子育て期をニューヨーク、ロンドンにて駐在生活を送る。思いつきのその日決めで行動する一匹オオカミ派。『成るように成る』をモットーに今世を生きる。水泳・ジョギング・登山・ウクレレ・映画・ライヴ鑑賞・奉仕活動と未知なる自分を今後も探求し続ける。Instagram: @n_amihey

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