移民の街トロントで2023年幕開け!

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クリスマス前に日本を飛び出し、年末年始をカナダを拠点に年越しはアメリカ・ニューヨークのはずでしたが、この大寒波でアメリカ行きが全てキャンセル。昨年秋から入念な準備を進めてきただけに残念。ナイアガラの対岸、アメリカ大陸を見ながらキャンセル対応に追われていると「もうこの旅、何が起こっても怖くないや。なるようにしかならん!」と、逆に勇気づけられもしました。

カナダはイギリス連邦加盟国の一つ。イギリス国王チャールズ3世を君主に抱く立憲君主国家です。今回は娘に合流するためにカナダ最大の都市、トロントにやって来ました。トロントは19世紀前半まで「ヨーク」と呼ばれていたそうです。アイルランドからの移民がたくさん来た街であり、その後も多くの移民を受け入れて来た歴史があります。

年末から年始にかけて16日間をトロントで過ごしたのですが、年末まではマイナス13℃の世界という初体験の喜びと、半端ない冷たさに驚きました。ラッキーにも12月31日は日中11℃まで上がりました。年明けは雨が降り続いたものの暖かい日が続きました。とはいっても3℃ですが(笑)マイナスの世界を体感すると3℃は超〜暖かく感じます。

娘は1年間、カナダの大学に通っています。彼女は寮生活なのですが、冬の試験が終了したら24時間以内に寮を出るという大学のルールがあります。そして年明け指定日時まで寮に戻ることができません。他の寮生はそれぞれの国へ戻るのですが、日本の大学からは一時帰国禁止と言い渡されています。となれば、またとないこんな機会。家族に感謝しつつ、娘と過ごすために私一人で日本を飛び出しました。

年越しはニューヨークのタイムズスクエアで!と意気込んでいたのですが叶いませんでした。二人で残念がっていると、ニューヨークを訪れている娘の友人から連絡があり「クリスマス前なのにタイムズスクエアの人混みから出るのに約1時間ほどかかったよ。来なくて大正解だよ」と。確かに、女二人でタイムズスクエアは不安すぎたのかもしれない。ならば!「トロントで年越しカウントダウン花火大作戦」を決行しました。

年末から降り続く雨に花火は中止になるんじゃないかと諦めていたのですが、31日夕方にはぴたっと止んだのです。開催場所はダウンタウンの中心にあるユニオン駅の南側、オンタリオ湖畔に面するハーバーフロントです。

その日は早めに夕食をとり、完全防寒で夜10時にホテルを出発しました。ハーバーフロントまで徒歩で約30分。大人も子供も皆同じ流れに沿って歩き続けます。車道は大渋滞。大音響のスピーカーを手に持って歩く若者たち。前も後ろも中東の人たちの多さに世界屈指の多民族都市を感じます。目的地に近づくにつれあふれ出すように人の波が押し寄せます。高鳴る鼓動と、何か危ないことが起きるのではないかという恐怖感が常にありました。緊張して必死で歩くのでじんわり汗が滲みます。

到着すると湖畔沿いにはもうたくさんの人だかり。何日も降り続いた雨で足元はぐちょぐちょ。見物人は多いものの、人が十分に動けるだけのスペースはあって事故が起きるような不安は感じられません。時折、波のように発せられる歓声の中、その時を待ちました。皆カウントダウンとともに、真っ暗な空に携帯電話をかざします。

バッバババーーーーン!!かざした背後から爆発音。即座に振り返って花火を見ると、また違う場所から花火が上がります。オンタリオ湖上の二ヶ所の空で大輪の花火が咲き続けました。

とっておきの見物場所!

携帯の画面越しに見る花火はあまりにも小さくて、やっぱり大画面でドン!パチ!!見るのが最高です。2023年最高の幕開け♪

「あけましておめでとうございます」

15分のショータイムが終わると、皆もと来た道をユニオン駅方面へと引き返します。興奮冷めやらぬ群衆に少し心臓もどきどきします。片側車線が完全に歩行者天国になりました。交差点では停車中の車からお祝いのクラクションが鳴り響きます。

連なるバス

道路に横付けとなるパトカー

絶叫する若者たち

2023年この街一番のどよめきを肌で感じた瞬間でした。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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兵庫県伊丹市出身。東京都在住。主婦時々パートタイムジョブをこなす。子育て期をニューヨーク、ロンドンにて駐在生活を送る。思いつきのその日決めで行動する一匹オオカミ派。『成るように成る』をモットーに今世を生きる。水泳・ジョギング・登山・ウクレレ・映画・ライヴ鑑賞・奉仕活動と未知なる自分を今後も探求し続ける。Instagram: @n_amihey

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