英国風一軒家のチェルシーズ ガーデンカフェ🇬🇧軽井沢の爽やかヌン活

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5、6年ほど前から年に数回、軽井沢を訪れるようになりました。友人を訪ねるのがきっかけでしたが、その友人のお陰で顔見知りの人も増えました。夏は観光客が多いよという話に、あえて冷たい季節を選びました。新幹線を降りた時のキンとした空気、夜遅く街灯のない真っ白な一本道を歩くひとりだけの世界が好きでした。ふらりと旅に出る、きっと自分自身に少し余裕が持て始めた頃だったのだと思います。

11月の軽井沢

私は旅先の荷物に余裕があれば、登山パンツと長袖を詰め込みます。一人でも登って下りることができる低山があれば挑戦することに決めています。素人なりに事前調査をし、決して無理のない計画であることを確認します。軽井沢に小浅間山(こあさまやま)という山があります。標高差250m、総距離3.8km、往復2時間の行程です。「熊注意!」という看板はありますが、人とすれ違うこともほとんどありません。火山の噴火で積もった火砕岩や軽石で覆われた火山礫の為、草木も育たず視界を遮るものもありません。一人で登っている恐怖感と闘いながらも、眼前に続く雄大な自然のおおらかさに言葉にならない感動を覚えます。そして朝握ったおにぎりを食べるのです。おにぎりと空気の美味しいこと!また来れてよかった、そしてまた来よう、いつもそう心に誓うのです。

ひと汗かいて下山したら温泉に浸かるのが私のお決まりのコース。駐車場に停めたレンタカーに乗り、中軽井沢方面に山道を下ると、その途中に大きなユニオンジャックを掲げたお店をいつも目にするのです。そのお店の前に差し掛かるとアクセルを緩めるのですが、山道ですから前後に車があるとそうもできません。毎回後ろ髪を引かれる思いで通り過ぎるのですが、いつか訪れなければと思いながら2年ほどが経ってしまいました。さすが2年も経つと夏の観光客がどうだとかも考えなくなり、行きたい時に行くが一番!軽井沢に行ったらユニオンジャックのお店に行ってみようではなく、ユニオンジャックに行きたいから軽井沢に行こうと決めると、案外すんなり決まるものですよね。

今年、初夏を迎える6月下旬、2年越しに恋に恋したユニオンジャックのお店を訪れることができました。
その日は早朝から小雨の軽井沢らしい朝でした。朝から体を動かしお腹を空かせ、何も食べずアフタヌーンティーに備えます。午後1時の予約に遅れぬよう時計と睨めっこしながら(笑)。

早朝の旧軽銀座は業者さんの軽トラックが行き交います

家を出る頃には雨も止み、夏らしい日差しが雲の合間から見え隠れします。中軽井沢駅から北へ車を走らせたその先に、青々と輝く木立に囲まれた可愛らしい英国風の一軒家が見えてきました。6月はイギリスも軽井沢もバラの季節。バラのアプローチを抜けた先にエントランスがありました。

チェルシーズ ガーデンカフェ

扉の向こうで迎えてくれたオーナーご夫妻が、ウッドデッキのテラス席へと案内してくれます。こちらでは、年に4回テーマに合わせた季節のアフタヌーンティーを完全予約制で開催しています。

6月は Early Summer Afternoon Tea、テーマはコロネーションパーティー 40代目チャールズ国王戴冠お祝いです。お庭も一年で一番華やかなバラの季節。イギリスの国花ローズにちなんだスイーツが見どころです。

お茶は何種か選べます。最初の一杯は、英国ブランドの紅茶から1936年創業のロンドンの紅茶メーカー「ドゥルーリー(The Drury Tea & Coffee Co.」のイングリッシュ・ブレックファスト・ブレンドをチョイス。たっぷりのミルクがよく合う、力強くて香り豊かな一杯です。

ポットの色もステキ〜♡私好み

まずはガーデンプレートからスタート。軽井沢の朝採れ野菜、ハーブを使ったセイボリーたちが真っ白なお皿を彩ります。野菜がぎっしり詰まったミートローフはとってもジューシー。まろやかなマッシュポテトに、自家製ドレッシングとピクルスの酸味。まさに戴冠式のお祝いが凝縮されたひとしなでした。

オーナーご夫妻が代わる代わる各テーブルをまわり、スイーツの説明は勿論、軽井沢の自然や私達の話に耳を傾けてくれます。

私が小浅間山の熊の看板の話をすると、「すず、着けて登ってますか?」と聞かれました。オーナーさんは小浅間山へ行くたび「いつも熊の看板を思い出し、私は半分まで行って帰ってきます。だから最後まで行ったことがないんですよね」と。他に温泉や裏庭にやってくる野生のお猿さんの話とか(笑)。その土地に住む方のお話を旅先で聞けるなんて嬉しいですよね。とても素敵なオーナーご夫妻でした。

さぁ、ガーデンパーティーが始まりますよ!雨の匂いと木漏れ日の中でいただくアフタヌーンティーは初めてです。

*戴冠式でお馴染みのコロネーションチキンサラダと、エッグサラダのカンパーニュのオープンサンドイッチ。皆さん!キング・チャールズは大の卵好きってご存知でしたか?

*軽井沢産のクリーミーなマカロニサラダも召し上がれ♪(写真はありませんが ^^;)

*小ぶりでサックサクのこんがりスコーン。クロテッドクリームと自家製軽井沢産ルバーブを添えて。

*イギリスでは大人から子供までが大好きなバノフィーパイ(私も大好き!)ふたくちでいただきました!

*涼しげなグラスデザートは、なめらかで口どけの良いパンナコッタ、ミルクティー。茶葉はキング・チャールズが営む「ハイグローブ(Highgrove)」の英国紅茶プリンス・オブ・ウェールズ・ブレンドを使用。王様のような気品あるお味。

*華やかなヴィクトリア・ローズケーキはクリーム、スポンジ、ジャム全てがオーガニックのイングリッシュローズを使用。ローズの甘い香りが一面に広がります。

もう一回食べてみたい!

二杯目のお茶はミントティーにしてみました。心もお腹も爽やかグリーンに満たされます。

*エルダーフラワーレモンケーキで口の中を甘酸っぱさで満たし、キラキラ輝くクラウンビスケットで気持ちを上げ、ジンジャー風味のスパイシーなハードビスケットで引き締める!
*たおやかな姿のローズムースをパクッと一口。オーガニックイングリッシュローズのムースとヴァローナココアの贅沢なビスケット。ミントティーを口に運びながら、最後は濃厚なレアチーズで締めくくりました。

現在は秋のアフタヌーンティーを開催中(9/16-10/16)。テーマは Forest 森の中のハロウィンパーティー。英国原産のブラムリー信州産を使ったアップルパイや、フルーツ農家さんから届いた3種のブドウを使ったスイーツなど、全ての食材にこだわりを持ったオーナーご夫妻のチェルシーズ ガーデンカフェ。気持ちが満たされるご夫妻とのお喋りも美味しい時間です。

標高1,000m以上のマイナスイオンに包まれた、秋のアフタヌーンティー。どうぞ、お出かけあれ♡

 

【チェルシーズ ガーデンカフェ】
住所:長野県北佐久郡軽井沢町2146-1380
電話番号:0267-46-1108営業時間:11:30-16:00
URL:http://www.chelseas-cafe.com/top.html
Instagram:@chelseasgardencafe
◉予約方法はURLにて必ず確認の上、受付時間内にお問合せください。

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兵庫県伊丹市出身。東京都在住。主婦時々パートタイムジョブをこなす。子育て期をニューヨーク、ロンドンにて駐在生活を送る。思いつきのその日決めで行動する一匹オオカミ派。『成るように成る』をモットーに今世を生きる。水泳・ジョギング・登山・ウクレレ・映画・ライヴ鑑賞・奉仕活動と未知なる自分を今後も探求し続ける。Instagram: @n_amihey

2件のコメント

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    ナミヘイ on

    食欲の秋だもんね!お庭で食べて飲むのは最高よね〜
    でもそのためには健康でいようね✌️

  2. 山本侑貴子 on

    素敵なガーデンカフェですね✨✨❤️
    秋のアフタヌーンティー、行ってみたいわ!✨✨💖
    1人で登山!❗️❗️❗️もスゴイ!

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