パリ食い倒れ 2022 SUMMER!

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あっという間にもう9月。今年の夏はお天気に恵まれ(暑すぎる日も多かったですが)、夏らしい夏を過ごせたと思います。

本来は日本へ一時帰国をしとうかとも思っていたのですが、フライトの時間もプラス、チケット代は高くなる一方、まだコロナの規制も厳しいなどもあり、日本行きは断念しこちらでゆっくりした夏を過ごすことにしました。ですので、基本的にはイギリスにいました。ショートホリデーでパリと南仏に行ったので本日はそのお話を。

パリは仲良しの友人と、フィーストの旅へ。8月のパリは長い夏休みに入るので閑散としています。8月の第1週目だったのでギリギリセーフで行きたかったお店の予約をとれました。

日本行きがなくなった私は多少、和食気分だったのでパリに着いた早々、鰻屋の野田岩へ。ロンドンでは鰻の専門店はないのでとても新鮮でしたし、鰻専門店として確立できるパリの食文化に関心しました。野田岩だけに関東風のふっくらした鰻は35度を上回る夏日だったこともあり、胃にしみわたりました。

 

そして夕食は今回の一番のメイン、Maisonへ。ヘッドシェフの渥美創太さんはパリのヴィヴィアン・ターブルやクラウン・バーでヘッドシェフを経て、オーナーシェフとなるMaisonを2019年にオープン。ロンドンでもポップアップなどでイベントをしており、先日はロンドンのPlanqueでの会には行ったのですが、コロナの状況もありなかなかフランスへ行くことができなかったので、念願の彼のホームのお店に行くことができ、嬉しい限りでした。

とにかく渥美さんのお料理はサプライズの連続! 素材の組み合わせ、調理方法、調味料やハーブの使い方、どれをとっても一品一品に驚かされます。レストランに行き慣れると、メニューを見たときに大体が想像してしまい、その想像の中でそれ以上だったかそれ以下だったかで決めてしまいがちですが、彼のお料理は良い意味で想像もできないし、想像を打ち破る。完全にノックアウトされました。

その中でも感動したのがピジョン。頭で考えてしまっていた私は「鳩かー、、苦手だなー」と決めつけていました。ところが今までのピジョンを全て覆された一品、火の通りは絶妙、2種のソースと付け合せのワイルドマッシュルームとの相性も抜群。本当に感動しました。

 

その余韻とともに次の日はBourse de Commerce Collection Pinault(ピノーコレクション)へ。元商品取引所だった歴史的建造物の外観は残しつつ、改装は建築家の安藤忠雄さんが手がけた現代美術館。フランスの実業家のフランソワ・ピノー氏の個人コレクションを展示しています。建物にも圧巻ですし、それぞれのインスタレーションもすばらしいです。パリの新しいマストゴーの場所になっているのではないかと思います。

 

夕食はSushi Bのミシュランスターシェフ、花田さんがお寿司のポップアップを開催しているということでそちらへ。

おまかせコースのみ。おつまみ5種を日本酒と楽しみながらいただいたあとに握りが10貫+巻物でした。花田さんの優しい人柄がシャリ、ネタからも現れ人生初のパリでのお寿司を堪能させていただきました。こちらのポップアップは8月いっぱいでしたが、11月からまた別のポップアップがある予定だそうです。

他にも胃袋を喜ばせてくれたお店があるので、下記に詳細を。

Le 18 Oberkampf
ナチュールワインのワインバー。カジュアルな雰囲気なので気兼ねなく入れます。私が行ったときはジャズの生演奏をしていました。

 

Martin
こちらもワインバー。とても賑わっています。ワインに合うおつまみが美味しいそうなのですが、私は時間がなくお食事はできませんでした。

Le Bon Georges
ザ・ビストロのお店。ワインリストが事典のようなページ数でびっくり。
お料理はオーセンティックなフレンチです。フランスを感じたい!というときに是非。

 

Echizen SOBA TOGO
越前そばのお店。パリで越前そばが食べれるとは! こんな美味しい手打ちの蕎麦がヨーロッパで食べれることに感動しました。

今回は2泊のパリでとにかく食べました!

珍しく和食が多かったですが、パリ和食のカルチャーがかなり前衛で驚かされました。ロンドンでは専門店というのがまだなかなかないですし、あったとしても機能するかという疑問もありますが、パリの方は本物志向なのだな、と改めて考えさせられました。

ちょっと長くなってしまったので、南仏のお話は次回へ。

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About Author

サパークラブ&ケータリングビジネスMEGUMIS主宰、フードキュレーター。自然に恵まれ、下町文化の存在する東京は武蔵野生まれ、在英11年。ラジオ局、テレビ局で役員秘書を経て、渋谷宮益坂にバー「Off Soho Suites Room」をオープン、運営を担う。交流好きでたくさんのお客様に恵まれるもライフステージの変化からロンドンへ移住し出産。現在は一児のシングルマザーとして子育てをしながら、定期的にサパークラブやイベントのオーガナイズを行っている。サパークラブでは食を通じて日本の文化を伝えたいという気持ちからビジネス目線というより家庭目線でメニュー構築し、素材のセレクトを大切にしている。

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