御機嫌よう皆の衆! 今回はこの連載「バロン颯太の英国サイクリング」の実質最終章となるのであるぞ。
我輩は甘美であった前回のケンブリッジ / Cambridgeの街を後にするため、早朝のホステルでお腹を十分に満たした。これから最終目的地ロンドンを目指すのであった。
ケンブリッジからロンドンまでは約90km程度なので、5時間もあれば到着は可能なのである。峠の高さ次第で2時間ぐらい振れてくるので、事前にGoogle先生にfeetの振れ幅が少ないルートを選んでもらっているのだ。(ヒュー!優秀!)
道中はそんなに目新しいものや面白い事はなかったのであるが、我輩は自転車のペダルを踏みながら、この旅でどの場面が最も感動的であったのかについて想いを巡らせていたのだ。
すぐに想像出来たのが、やはりSkye島での事が非日常的であり、運命的なのではなかったか。
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そうこうしておると、あっという間にロンドン近くまで来ていたのである。
やはりロンドン郊外となると少し危険な雰囲気を感じるのだ。まるで街の中にいても緑が少なく、太陽は昇っているのになんとなく薄暗いのである。ロンドンを出発した時と全く同じ空気なのだ。
どの道も難なく通過し、いよいよ我輩がよく知っている建物にまで辿り着いたのである。
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バッキンガム宮殿、ロンドン滞在中に何度訪れたことか!
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やはり神々しいのだ…今日は比較的空いているようなので落ち着いて写真が撮れそうなのである。
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だが門前はやはり多いようなのだ。鉄格子の隙間から見られる兵隊が、また見てて飽きないのである。
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そしてエロスの像広場!うむ離れていたのが数ヶ月とはいえ懐かしい雰囲気がするのである。
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テムズ川よ、相も変わらず汚いのであるなガハハハ! タワーブリッジも今日も元気にそびえ立っていて安心したのである。
我輩はここで思わぬ人と偶然再会したのだ。
実はロンドンに着いたとはいえ、住む家もまだ無いのでとりあえず安めのホステルに2週間程滞在しようとしていたのだ。受付で手続きしようと尋ねたら、対応した人がとても既視感のある顔……
『カーシャ!』
と我輩は思わず名前を呼んでしまったのだ。相手も『バロン、な、なんでここに!?』と驚いた様子なのだ。実はこの人、旅を出る直前に別れの挨拶をし損ねたポーランド女性の同居人だったのである。なんという奇遇、旅の出発と終着で同じ人に会うのは物凄い確率なのだ。しばらく旅の期間にあった互いの出来事を話し、ホステルの部屋に1人落ち着いたのである。
ようやくひと段落して、次の旅路の計画をする必要がないんだと思うと、我輩はイギリス一周が終わったんだなと感じ始めた。
MAPでイングランド全体を見て、そこに通過した道を赤で辿ってみると……
うむ、行きたかった目的地の都合上、ウェールズの半分を見られなかったのは少し後悔はしておるが、こうしてみるととんでもない距離を走ったのだなと再確認できたのである。
そうそう、「バロン」と称する我輩自身の “男爵の前世” についてであるが、正直な所どの場所も何も感じ取れなかったのであるガハハハ! だが本当にイギリスで男爵として生きたのなら、この旅のどこかで、ゆかりのある場所や人とのご縁が再び繋がっていたのかと思うと、なかなか面白いものであるな。
兎にも角にもこれにて我輩の長き旅は閉幕である!
期間にしておおよそ2ヶ月間。多くの貴重な経験をすることができたのである。つたない文章であったが、皆もよくぞここまで読んでくれた! 感謝極まりないのである。
今までの記事で少しでもイギリスに興味を持ってくれる方がいると我輩はとても嬉しいのである。
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幾度となくパンクや事故に遭いボロボロになってしまったのであるが、この自転車には我輩はとてつもなく感謝しておるぞ。
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密かに持っていける範囲でイギリス各地のチョコレートも持って帰ってきていたのだ。
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これら自転車の部品も含めて、自転車を売却したのだ。この道具達もとても重宝させてもらったのである。
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ロンドンに帰って何が1番食べたかったのはコレ!ALL YOU CAN EAT(食べ放題)! 何という甘美な文字であろう。日本食をたらふく馳走になれるのは我輩にとって至高である。
またロンドンのオススメの場所やロンドン以外の観光した所の紹介でも機会があればするかもしれぬぞ。
では皆の衆また会う日まで、御機嫌よう!
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[自転車旅が終わって、すぐ撮ってもらった記念写真]