第41回 スーパーパワーを取り戻せ♪ part1

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Chapter 6.01
スーパーパワーを取り戻せ♪ part1

ミニマリズムに興味を持つ人たちが求めているのは「無駄のない、いさぎよい美しさ」「凛としたたたずまい」といったイメージはもちろんのこと「人生うまくいかない、でも抜け出し方が分からない」という袋小路を突破することではないかな、と常々思います。

モノを少なく…というのが入り口ではあるけれど、そこには余計なモノや悩みごとが増えてしまった背景や心理的状況があり、その部分をどうにかしたいと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
なにか問題があると自覚していなくても、無意識に救いを求めているという場合もあります。

状況に左右されず、自分らしく生きたい。本当の自分を見つけたい。

でも多くの人が「本当の自分」なんてよく分からないし、そんなものはないか、あっても大した事がないような気がする、それに周りから浮くのも嫌だし…と色々と外側を盛ることで自分を演出しようとしてしまう。だから「ミニマリズム=少ない=無防備=怖い!」と感じてしまうのですね。

(以前、モノをむやみに増やす行為は実はびびりゆえの武装…という話をご紹介しましたね♪)

英国人ジャーナリスト、ジェームズ・ウォールマンは著作の中で「現在の世界は物質主義社会の最終段階にある」と指摘しています。
モノが多いほど豊かとする物質主義には限界がきている。バリバリかっこよく働いて、服も車もマイホームもホリデーもステイタスも最新エンターテインメント機器も、欲しいモノをぜんぶ手に入れて豊かに幸せになるはずだったのに、みんなモノと欲望の海で溺れて苦しんでいると。

彼の本のタイトル『スタフォケーション(※)』はモノを意味する「スタッフ(=モノ)」と「サフォケーション(=窒息)」を組み合わせた作者による造語。あまりに的を射ていて怖いですがまさにその通り。
そして、この段階を超えてすでに新時代に移行した人たちが沢山いるんだなあ!と言うのが私の実感です。  

何かに振り回されるのはもうイヤだと思う人たちの動きが、この流れを自然と生み出しています。

つまりスタフォケーションの解毒剤にあたるのがミニマリズム。

足し算がダメなら引き算してみる。以前、今のやり方で上手く行かないならそれとは反対の方法でやってみるという、当たり前なのに案外気がつかない解決法について紹介したけれど、まさにぴったりのツールだったということです。

では、ミニマリズムを取り入れると一体どうなるんでしょう?

パート②をお楽しみに!(ヒントは今回のタイトル♪)

Stuffocation: Living More with Less by James Wallman

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About Author

ネモ・ロバーツ

写真家&ライター。日本で広告制作・編集と撮影の仕事を経て2003年より渡英。ロンドンをベースにフリーランスで活動。日常系ミニマリズム研究家。写真だけでなくグルメ関連のトピックにも目がなく、作家ケリ・バックマスターとともに、ロンドンの多国籍ベジ・カルチャーについて紹介するユニークなレシピ本『Street Food – Urban foraging and world food』、そして「あぶそる〜とロンドン」編集長、江國まゆ氏と共に『ロンドンでしたい100のこと』(自由国民社)を2018年に上梓(執筆&撮影)。

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