人生をポンポンと展開させる出会いの輪

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cafevisit


約10年前にスコットランドの田舎町に移住し
それからエジンバラに引っ越しをし、その後ロンドンに
と、少しずつ南下して来たこの約10年間

私はずっとほぼ引き篭もり生活をしていて
冷蔵庫の食料が尽きるまで3日ぐらい

一歩も外に出ないことも多々ある日々を、過ごしていた

何か創り出すと、楽しくて部屋の中が宇宙全体になってしまい
人恋しいこともなく、モノ創りの世界に没頭してしまうのです

そんな時はどこに暮らしていようが、結局同じこと
東京でも、ハイランドでも、ロンドンでも

エジンバラにいた時に、契約していた画廊主に
「たまには外に出ておいでよ」と、よく誘われ、そして私は
「今取り込み中だから…」と、その誘いに十中八九断っていた

それが、数年前ロンドンで
ある人との出会いがあって私の生活が変わった

 

長澤紀子
[たんぽぽカフェキネシの支配人]

 

彼女との出会いは、あるイベントで

長澤紀子は私を外に引っ張り出すのが上手な人
そして人と人を繋げる女神様

日本人の友達がいなかった私は彼女のおかげで
ロンドン在住の様々な興味深く奥深い日本人と出会うことができた

 

あるひとつの出会いが、ポンとエネルギーを発生させ
そのエネルギーはそれからも出会いを繋げて行き
ボンボンと大きなうねりになる

「そんなことがあるのかしら?!」ということをよく耳にするけれど
そういうことは、大概人との出会いが絡んでいる

人と人がつながるというのは、本当に予想もつかない力を発揮するもの

アーティストはミューズに出会って作品を生み出す

悩める子羊も、素晴らしいコーチとの出会いによって躍進する

小さな運動を起こした人に、賛同して
沢山の人が集まり大きなムーブメントになり、一国をも動かしてしまう

1人では到底不可能なことを実現させてしまうパワーが
出会いによって生まれる

それをよく知っている長澤紀子は
「人と人を繋げることが私の仕事」 と、言う

「あの人とあの人が繋がったら、絶対に何か面白いことになるって
思うと、たまらなく楽しい」

そんなことをよく言って笑う

ある日、彼女から電話があり
「カオルさん、絶対に今度のカフェキネシに参加して! 凄い人がくるから!」
と言われた

その日は、終わらせなければならない事も溜まっていたし
「何と言って断ろうかな???」
あまり乗る気でなかった私だった

けれど…

「長澤紀子がそれほど言ってくれるのだったら…」
と、ワークショップに参加することにした

そしてそこで出会ったのが
私のその後の人生をドーンと動かしてくれた人

あぶそる〜とロンドンの編集長、江國まゆ

長澤紀子が予測した通り、私達はすぐに意気投合した

そしてそれから1ヶ月もたたずして
[島田カオルのぶらっとCaféVisit]の週一回連載が、誕生したのです

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人生は人との出会いの繋がり!

長澤紀子との出会いに至るまでの
人の繋がりを遡ってみると…

彼女と出会った、あのイベントはチェリーさんのワークショップ
チェリーさんとの出会いは、ミヒロさんのお茶会
お茶会を紹介してくれた京子さん
京子さんとの出会いは、彼女のもと夫の I 氏を通じて
その I 氏を紹介してくれたのは
息子たちが通っていた保育園時代のママ友ヒロコさん
その保育園に通った理由は息子
息子との出会いは夫
夫との出会いは、亡命ロシア人の映画監督イゴール
イゴールとの出会いは、高校時代の友人由美子の妹クーちゃん
由美子と出会ったのは、玉川学園
学園を選んだきっかけとなった人がいて…

 

と、どんどん続く…

 

1つの出来事を遡るとずーっと続く人との繋がり
これは、辿って書き始めたらドキドキしてしまうほど面白い
長澤紀子との出会いも、高校以前にまでハッキリと続いていた!

 

生まれた時から私達は、色々な人に出会い人生を広げていく

そして人との出会いは生き方を決定したり、大きく変える力がある

 

小学生の一年生だった時の図工の先生との出会いも
忘れられない1つ
それは私の将来進む道を決定してしまった運命的な出会いだった

まだ人生が始まったばかりの頃に
このような出会いを持てたことに感謝している

 

絵の先生で、もう1人私には
目から鱗が落ちる体験をさせてくれたのが
ロンドンで出会ったセシル・コリン先生

彼の、「モノは目で見るのではありません、心で見なさい」
という言葉で、私の描き方は変わり始めたのだと思う
少しずつ少しずつ…

人との出会いで影響され、それがキッカケになって
自分でも動かし変化させていく

 

さて、これからの私の人生を大きく変化させる出会いはいつあるのだろう?
誰と会うの???
今その人はどこにいるの???
出会ったら私はどう影響され、何をするのだろう???
何が起こるのかしら???
そして、それから又どう繋がって行くの???

考えただけでも、ワクワクドキドキ本当に楽しくなる

だから最近は、なるべく引きこもりをやめて
来るものは拒まず主義に変えて

私は、お誘いにはチョコチョコと乗ることにしている

………………………………………………………………………………………

【きょうのヒント】
今日のカフェは、ロンドンに数件あるチェーン店なんだけれど
でもここのお食事は美味しいので、許して!

ヒントは…

白ベースに赤いロゴマーク
ノッティングヒルのお洒落な界隈にあるお店
お惣菜屋さんカフェ
お料理は 中近東+地中海+アジア ミックス

とても美味しいの!

これで、大体わかるかな???

【前回のこたえ】
Belmond Reid’s Palace
Estrada Monumental 139, 9000-098 Funchal
Madeira, Portugal

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About Author

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東京生まれ、ロンドン在住の絵本作家。高校卒業してすぐに渡米。その後、パリ、南仏に暮らし、ロンドンへ。ロンドンでセシルコリン氏に師事、絵や陶芸などを学ぶ。1984年からイギリス人の夫と2人の子供と暮らしながら東京で20年以上イラストレーターとして活躍、その間、「レイジーメイドの不思議な世界」(中経出版)の他、「ある日」「ダダ」「パパのたんじょうび」(架空社)といった絵本を出版。再渡英後はエジンバラに在住後、ロンドンへ。本の表紙、ジャムのラベル、広告、お店の看板絵なども手がけている。現在はロンドンのアトリエに籠って静かに絵を描いたりお話を創る毎日。生み出した代表的なキャラに、レイジーメード、ダイルクロコダイル氏などがいる。あぶそる〜とロンドンにはロンドンのカフェ・イラスト・シリーズを連載。好きなものはお茶、散歩、空想、友達とのお喋り、読書、ワイン、料理、インテリア、自転車、スコーン、海・樹を見ること、旅行、石(特にハート型)、飛行場etc etc...

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