出会いは奇跡

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cafevisit


ご無沙汰しております。
みなさまお元氣ですか?
諸事情で、かなり長い間休んでしまいましたが
カフェビジット、また復活しようと思っております。
私の自由勝手気まま振る舞いを快く受け入れてくださった
優しい編集長には感謝の氣持で一杯です!

早速ですが、今回のカフェのお話をする前に

先日北海道で面白いことがありました。
(久しぶりに秋の日本を味わっております)
紅葉の美しい田舎道を歩いていた時の事です。
1日に1、2本しか来ないようなバス停の前を通った時
何気なく時刻表を覗きました。すると…

時刻表が印刷されている紙とそれを挟んであるプラスティックのカバーの間に
ミツバチが、挟まれていて、出ようと出ようと必死にもがいていました。
暫くみていると、もがく度にどんどん狭い下の方へ落ちていき
その蜂は、絶体絶命の危機に陥ってしまいました。

この蜂、もう出られないだろうな〜と、思いながら
見ていた時に、そうだ!蜂の恩返しを狙おう!と思いついた私は
細長い草が目に留まりましたので、それをミツバチめがけて
紙とカバーの間に入れてみました。
柔らかい草だったので、狭く挟まれている紙とプラスティックカバーの
間にうまく入りません、しかし何度か入れ直したり
動かしているうちに、遂に!運良く!草の先っぽが
ミツバチの目の前、彼の手の届くところへとうまく入り込む事が出来ました。
すると、ミツバチもその草に氣がつき
短い手を一生懸命に伸ばして、ついに草を捕み
その上になんとか乗ることができました。
窮屈な中で、手と足と羽をバタバタと動かしながら
頑張って頑張って、徐々に徐々に這い上がってきました。
そして、ついに、挟まれた空間の外に出ることが出来たのです。

汗びっしょりで、動悸も激しかったことでしょう
暫く草に止まって一息つくと
私の方を見て、にっこり笑い、ウィンクをして飛び立って行きました…

これでもうミツバチの恩返しを期待できるというものです。

兎に角、私達の出会いは、奇跡的なことでした。
あの蜂は私に出会えて、とてもラッキーだったと思っているでしょう!
よかったよかった、蜂も良かったし
蜂の恩返しを期待出来る私も良かった!

と、ちょっと幸せな氣持ちで、お散歩を続けました。
しかし… その後色々なことを想像してしまうことが
よいのか悪いのか?それは私の癖。

『もしかしたら、あの蜂はあれからどこかのハチ毒のアレルギーを持った人を
刺して、殺してしまうかもしれない!
その人の突然の死で、どれだけの人が、悲しみ、どれだけの悲劇が
生まれてしまうのか…』
考えると、恐ろしくなります。

でも、想像するならもう少し嬉しくなることを考えましょう!と、思って
例えば…

あのミツバチの死なずにすんだことが、小さなきっかけになり
今世界中で激減しているミツバチの状況が変わり始め
ミツバチが絶滅すると人類も滅亡する
とまで言われている状況も変わって、現在、地球が抱えている数々の
問題もが少しづつ解決され、より良い、より美しい地球になっていき…

一匹のミツバチの命に関わって
私は、いつもの癖でまた色々なことを想像しながら、その後も
お散歩を楽しみました。

と、前書きが長くなりましたが、ここからが今回のカフェの話です。

私が先日帰国する前に、デンマークの田舎を旅した時
カフェ探しにちょっと苦労しました。
なかなか見つからなくて
カフェの文字で入ったお店は、実はパン屋さんでした。
静かな田舎町の中で、そのパン屋さんだけがお店を開けていたので
入ったのですが、カフェの部分は入り口よこのカウンター4席のみ
つまり、そこはコーヒーもいただけるけど、パン屋さんだったのです。
カウンター席は、労働者のおじさん達に先を越されていたので
いつものようにゆっくり座って
コーヒーを飲みながら、スケッチして…ということにはなりませんでした。
でも、その代わり、立ちながら、コーヒーと
美味しいパンをムシャムシャと食べて来ました!

デンマークのパンといえば、デニッシュペーストリー。
特に私がハマったのがシナモンロールです。
アメリカのシナモンロールのように甘すぎず、
しっとりとしていて本当に美味しい!
他に、充実しているのがずっしりと重い黒パンや
栄養素が沢山入ったブラウンブレッドの数々
それから、このお店にはビックリするぐらい
具の沢山入っている大きなサンドイッチがありました。
とにかく、私好みのパンが豊富で、本当に嬉しくなってしまいました。

そんなに沢山のパンが置いてあるパン屋さんカフェに、私が訪れた時は
販売をしている女性が1人だけでした
どうやら彼女がパンも焼いているようす。
静かな田舎町で、静かにパンを焼いて、静かにパンを売って…

彼女の毎日の生活を追ったら
一冊のチャーミングな本が出来そうです。

このパン屋さんカフェとの出会いは、先日のミツバチと私の
出会いのように、かなり奇跡的でありました。
まさか、デンマークの静かな田舎町でパン屋さんカフェを見つけるなんて
私は、1ヶ月前には、想像すらしていませんでしたもの!

th_dennish contryside

ひょんな事から物事が動き始め、それが連続的に大きく動き出し
そして、ついにあの日、静かなデンマークの田舎町のパン屋さんカフェに
私が入ることに繋がったのですから!
これは、またしても、奇跡的な出会いです。

そして、その静かな田舎町のパン屋さんカフェが好きになった私は、その後

「ねえ、ねえ、この前ねデンマークで、
美味しいパン屋さんカフェを見つけたの…」

なんていう具合に、このカフェの話をしています。
そして、今回の久しぶりのあぶそるーとカフェビジットにまで
書いているではありませんか!

私が人に話したり、あぶそるーとカフェビジットに書くことが
一体どれほどの影響をもつのかは分からないけれど
でも、誰かが、私の話したことや、書いたことに氣を留めていて
いつの日か、デンマークのあの静かな田舎町の
パン屋さんカフェを訪ねることがあるかもしれません。
そして、そこからまた新しいストーリーが展開し始めて
何かがまた起こる…
と、そう思うと、楽しくなってしまいます。

私たちは、毎日色々なことを考えて、動き回って
人と出会って、影響を与え合っています。
【ブラジルで一匹の蝶が羽ばたくことで、テキサスに竜巻を起こす】
という寓意的なバタフライエフェクトを思うと
毎日の小さな行動にも、注意しなければなりません。

デンマークの静かな田舎町のパン屋さんカフェの
あの女店主さんが、私と出会ったことで人生が少し変わるかもしれません。
私達の出会いが、彼女の人生によいことをもたらすように
そんな風にエネルギーが動き始めてくれたら、嬉しいな

考えてみれば、出会いは全て奇跡的、それは毎日やってきて
そして、それを活かすチャンスも次々とやってくるのだから
毎日毎瞬、私から出すエネルギーを
幸せな色にしていかないとね…

最近またそんなことを、思いながら過ごしています。
それでは、また次回!

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【きょうのヒント】
コペンハーゲンから60キロほど北西に行った場所にある
海沿いの町にあるパン屋さん!

【前回のこたえ】
Peggy May’s Cafe
49A High Street, Lyndhurst,
Hamphsire, SO43 7BE

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About Author

島田カオル

東京生まれ、ロンドン在住の絵本作家。高校卒業してすぐに渡米。その後、パリ、南仏に暮らし、ロンドンへ。ロンドンでセシルコリン氏に師事、絵や陶芸などを学ぶ。1984年からイギリス人の夫と2人の子供と暮らしながら東京で20年以上イラストレーターとして活躍、その間、「レイジーメイドの不思議な世界」(中経出版)の他、「ある日」「ダダ」「パパのたんじょうび」(架空社)といった絵本を出版。再渡英後はエジンバラに在住後、ロンドンへ。本の表紙、ジャムのラベル、広告、お店の看板絵なども手がけている。現在はロンドンのアトリエに籠って静かに絵を描いたりお話を創る毎日。生み出した代表的なキャラに、レイジーメード、ダイルクロコダイル氏などがいる。あぶそる〜とロンドンにはロンドンのカフェ・イラスト・シリーズを連載。好きなものはお茶、散歩、空想、友達とのお喋り、読書、ワイン、料理、インテリア、自転車、スコーン、海・樹を見ること、旅行、石(特にハート型)、飛行場etc etc...

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