ちょいと時間のかかるプロジェクトがスタートし、またまたご無沙汰してしまいました。ハロウィーンも終わってしまい、うかうかしてたら、クリスマスだってすぐ…。でも、世の中の人々はすでにクリスマス・モード? というか、クリスマス商戦は11月に始まります。毎年口火を切るのが、ご存知、ジョン・ルイス百貨店のTVコマーシャル。ウェブ上で6日(TVでは7日)に発表された直後から、ものすごい勢いで拡散中です。
とにかく速攻で心がジワ~と温かくなりたい方は、今すぐ、ここをクリック。ジョン・ルイスは毎年、少なくともTVコマーシャルでは消費者の期待に応えてくれていますが、それなりにプレッシャーもあるにちがいありません。けど、今年も、やらかしてくれました! メディアがいち早く取り上げたのも、例年どおりです。多くの英紙が記事を複数掲載。これだけパブリが成功すれば、ジョンもほっと胸を撫で下ろしたことでしょう。
ミラー紙によると、この2分間のTVコマーシャル製作費は約1万ポンド。ハートフォードシャー州にあるワーナーブラザーズのスタジオで撮影されそうです(制作クレジットをお知りになりたい方は、アドウィークをチェック)。なにしろ、24時間以内の反響は昨年大ヒットした「ペンギンのモンティー」よりも大きいそうなので、果たして売り上げにつながるかどうかは別問題として、スタッフは苦労の甲斐があったというわけです。
え、まだ観てない? で、どんなコマーシャルかって? それは観てのお楽しみなのですが、わたしは、『星の王子さま』が歳を取ったら絶対こんな姿にちがいない、と思いました。するとやっぱり、絵柄的にヒントを得ているのだそう。月に住む孤独な老人を演じるのは、なかなか味のある77歳のフランス人俳優、ジャンさん。じつはこれ、ジョン・ルイスが支援する高齢者への慈善事業、「Age UK」のキャンペーンの一環でもあるのです。
地球に住む6歳の少女、リリーちゃんを演じる子役の演技も見事。が、ジョン・ルイスのクリスマスCMが、かつてコカコーラが築いた(インスタントに感動を呼ぶ)路線を踏襲しているというインディペンデント紙の意見には、まったく同感。あなたの涙を誘うために流れる曲は、19歳のノルウェー人歌手Aurora が、Oasisの『Half the World Away』をカバー。これもヒットの予感? でもOasis ファンからは非難轟々ですって~。
P.S. それにしても、この商品展開…ジョ、ジョンは本気で?
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