遊女という名の点心バー

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The Courtesan  コーテザン

発展めざましいブリクストン・ヴィレッジすぐそばにある妖艶なる点心バー。まず目を惹くのは鳥籠付きのデカダンな飾り棚とヴィンテージな赤いアームチェアが並んだバー・スペースで、足を踏み入れた途端にまるで19世紀末の上海租界にタイムスリップしたかのような心持ちに。ディープな赤を基調とした独特の雰囲気を湛えたインテリアは、オーナーさんとデザイナーさんのパッションの賜物だそうです。

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デートにぴったりの空間♪

デートにぴったりの空間♪

「高級娼婦」を意味する店名に妖しさを煽られつつ奥に入るとそれらしき女性の絵画に迎えられ、点心をいただけるダイニング・スペースへと導かれます。ドリンク・メニューには東西を融合した中国茶ベースのカクテルがならんでいるので、その日の気分に合わせて自在にお選びあれ☆ もちろん、温かい中国茶も各種取り揃えています。

右上中の揚げ物「Taro Croquette」は頼まないほうがいいです。右上の和え物はなかなか美味。下のホタテの蒸し点心も◯

右上中の揚げ物「Taro Croquette」は頼まなくていいです
右上の和え物はなかなか美味。下のホタテの蒸し点心も◯

左上のジャーク・チキンのちまきは、どちらかというと醤油味のチキンだったけど美味しかったです ^^ 左下がバターナッツスクアッシュまん。海老と湯葉のチョウファンは可もなし不可もなし

左上のジャーク・チキンのちまきは、どちらかというと醤油味のチキンだったけど美味しかったです ^^
左下がバターナッツスクアッシュまん。海老と湯葉のチョウファンは可もなし不可もなし

気をつけたいのは、残念ながら点心そのものが全て美味しいわけではないこと。シェフは中国人の方みたいですが、ここはレストランというよりもバーと割り切って、なるべく蒸し点心を中心に頼みましょう ^^ おすすめはホタテ点心、ブリクストンらしい工夫のあるジャーク・チキンのチマキです。スパイシーなのがお好きなら、ホットなバターナッツスクアッシュ餡が入ったバンズもなかなかイケました ^^ 他にも美味しいメニューがあるかもですが、皆さんでディベロップしてくださいね〜w

左のジンジャー・ティラミスは、ショウガとコーヒーがマッチすることを証明してみせた貴重なデザート・・!

左のジンジャー・ティラミスは、ショウガとコーヒーがマッチすることを証明してみせた貴重なデザート・・!

デザートにはなかなか力を入れていて、ジンジャー風味のティラミスは美味☆ マンゴー入りの自家製チョコレート・トリュフもマンゴーの味はさほどしないものの口溶けがよく食事の締めくくりにはぴったり。

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「さぁ、点心を堪能するぞ!」という意気込みで来ると若干肩すかしかもしれませんが、なにせ雰囲気は抜群。バックミュージックも中国の古い歌謡曲だったり、美空ひばりだったりw 「酔えるセッティングの中、ドリンクを中心に点心をちょっとつまむ」デートにはぴったりと申しておきます ^^

69-73 Atlantic Road, London SW9 8PU

店名The Courtesan
最寄り駅Brixton
住所69-73 Atlantic Road, London SW9 8PU
電話番号020 8127 8677
営業時間月〜木・日 12:00 – 00:00 金・土 12:00 – 2:00(L.O. 22:30)
URLhttp://www.thecourtesan.co.uk
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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