レトロなサイン・ボードやネオン、キッチュなオーナメントにダーク・ウッドのカウンター、アンダーな照明……。一旦、店に入ると外界から完全にシャットアウトされ、1930年代のマンハッタンの下町バーに迷い込んだかのような不思議なアンビエントを漂わせる1階バー・カウンターで飲み物を注文して2階に上がると・・・・
今度は打って変わってアラジンの洞窟に入り込んだかのようなキッチュなデコレーションに目が釘付け(笑)。ゴールドとレッドを基調にしたシャビーなパレス風ヴィンテージ・インテリアの妖しい空間が広がります。日が暮れた後はさらに独特の雰囲気に磨きがかかり、ロンドンで最もユニークなカフェの一つと言われるのも納得の個性を発揮。かなり落ち着ける場所なので恋人同士や気の置けない友達との親密な会話を楽しんでいると時間が経つのも忘れそうです。
夜も更けて再びお腹がすいてきたら、トルコ風のパイ「ボレッキ」やキッシュなどの軽食と、リクエストで何でも作ってくれるカクテルもぜひ。1階カウンター奥に鎮座しているのは、翼を広げたワシのロゴと美しいフォルムが目を惹くイタリアはエレクトラ社の名エスプレッソ・マシーン、ベルエポック。一部で東ロンドン一との呼び声も高いエスプレッソ類だけでなく、キプロス島出身オーナーのバックグラウンドを反映したトルコ・コーヒーもあります。
意外とあっさりといただけるフランス風ケーキ類や甘〜いバクラヴァと一緒に午後のティータイムや食後のデザート・タイムを楽しめ、グループがアルコール派とノンアルコール派に分かれていても問題なし。本当に重宝するカフェ・バーなのです。
2009年オープンにもかかわらず、すでに何十年もそこにあるようないぶし銀の佇まいを醸し出しているファンの多い当店。古いキャッシャーを使っているので、支払いは現金のみです。