いつかまた会える【Sugar Spoon】のやさしい一杯

12月28日、神戸のSugar Spoonさんが静かに幕を閉じました。

その知らせを知ったのは、いつものようにInstagramを眺めていた朝のこと。突然のお知らせに一瞬息が止まったほどでした。いいねボタンを押すこともできず、ただただ眺めることしかできませんでした。

ふと過ぎったのは「また今度」と思いながら過ごした時間の数々。思い返せば、初めて訪れたのは2022年のクリスマスの頃。元町の路地を抜け、お店の扉を開けた瞬間、やさしい光と紅茶の香りがありました。お気に入りは窓辺の特等席。テーブルを優しく照らす光と、外の街並みを眺めながらいただくアフタヌーンティーは、時間がふっと緩やかになる特別なひとときでした。

香り豊かな紅茶と、心をほっと解きほぐす優しさを持った焼き菓子のアフタヌーンティー。季節ごとに変わる焼き菓子や茶葉は、英国の伝統を感じさせながらも、日本の感性をふんだんに感じさせるものでした。まさに「英国らしさ」と「日本的な丁寧さ」が自然に溶け合った時間。それがSugar Spoonさんの魅力だったと思います。