
ロシアのウクライナ侵攻の影響で、ここ数年【ロンドン-日本】の飛行ルートが「ロシア領空を迂回」と大幅に変わり、以前よりも数時間長い飛行が強いられる様になっております。
・東京/羽田行き(ロンドンヒースロー発)が「南回りルート(中央アジアルート)」約13〜14時間

南回りルート(JL42) *Flighttadar24 よりお借りしています。
・ロンドン行き(東京/羽田発)がアラスカ上空などを飛行する「北回り」で運航約14〜15時間という長さ。

北回りルート(JL41)。東京到着後、地方空港への乗り換え、あるいは欧州や中東ドバイ経由/中国や香港などの経由ですと、乗り継ぎ待ち時間を含めて約16時間〜22時間以上と「まさに一日中移動中」となっております。*Flighttadar24 よりお借りしています。
普段「飛行機を見る」のを愛してやまない私でさえも14時間以上のフライトと聞くとげんなりしてしまいますが、機内ではなるべく心地よく過ごしたいものです。
「快適さ」を求める為にまず基本となるのが「10時間以上座るであろう座席」であります。 そう、座席をどこにするかによって(飛行中どこでもぐっすり寝れる方を除いて)その旅の良し悪しが決まると言っても過言ではない!でしょう。 そこで今回は、飛行機の座席について豆知識をご紹介します。
⚫︎機種&エアラインによってConfiguration/コンフィギュレーションが異なる
最近の日本線直行便では「Boeing 787-8」「787-9 Dreamliner Boeing」「777-300ER」「 Airbus A350-1000」などの機種が使用されています。
Configuration:コンフィギュレーションとは、機内の客室仕様を指します。 機種やエアラインによってこの仕様が異なるわけで、「同じ機種なのにこのエアラインの席は広いな・狭いな」「座席の数が多い?少ない?」なんて違いを見つけることができます。 毎回搭乗する前に席を事前指定されるという方であれば、座席の数や並び方の違いなどを熟知されていらっしゃる方も多いかと思います。
⚫︎JALの座席は?
例えばJALのロンドンー羽田行きの路線で言えば、< JL41便>及び<JL42便>は、2026年6月現在ボーイング社の787、通称 Dreamliner/ドリームライナーという機種が運用されておりまして、ここ最近は「B787-8型」の使用が多かったみたいですが、実は日によって時々席が多めの「B787-9型」も使用されるんです。 (と書いている途中で2026年10月から10月24日までの期間にAirbus A350-1000が投入されるとのニュースが舞い込みました)
「B787-8型」はビジネス&エコノミーのみ、「 B787-9型」はビジネス、プレエコ、エコノミーがありお席も多くなります。 こちらのエコノミー席は<2-4-2の一列8席>、プレエコ席は<2-3-2の一列7席>、ビジネスクラス席は<1-2-1の一列4席>の並びとなっています。

上:B787-8型(E1座席数 186)下:B787-9型 (E91 座席数 203)※JALのHPよりお借りしています。
⚫︎機種が異なると席配列も変わる
また<JL43便><JL44便>は「Airbusエアバス社 A350-1000」を投入しています。これは大型機で長距離の運行に優れた機種の一つ。 「B787」は<2-4-2の一列8席>でしたが、「A350」のエコノミー席は<3-3-3 の一列9席>となります。 この機種のビジネス席は壁の高さ約132センチ(52インチ)となっており、個室感が十分に感じれられるのも特徴です。ファーストクラスに至っては極上の体験できること間違いなしですね。

JAL A350-1000
⚫︎同じ機種でも、エアラインによって席の配列が違う?
ボーイング社のDreamliner/ドリームライナーに関しては、JALだけでなくBritish Airways(BA) も東京(羽田)行き<BA5>と<BA6>便に「B787-9」を使用しています。

BA B787-9
ここで注目しておきたいのが、JALとBAでは「B787-9型」の座席の配置が異なるのです。 BAの場合は、エコノミー席が<3-3-3 一列9席>(最後部座席は2席の箇所もありますが)プレエコ席が<2-3-2>、ビジネス席が<2-3-2>、ファーストクラス席は<1-2-1>の並びです。

BA「B787」機のエコノミー席
同じ「B787」機でのエコノミー席のご予約の場合、ご夫婦や友人と二人で並んで座りたいなあと言うケースであればJALを、家族3人でとの事であればBAを選ばれるのもよいかもしれませんね!
気になる座席寸法ですが、BA「B787」機のエコノミー席<3-3-3の一列9席>はシートピッチが約79 cm、シート幅は約43cm〜44.5cm。
一方でJALのエコノミーシートピッチ(一列8席)は約84cm、シート幅は約48cm、横幅+5cmのゆとりとなっています。 ちなみに「B787」機のエコノミーで<2-4-2 の1列8席>使用は、世界でJALのみとなっています。
エアバス社「A350-1000」は、BAも<BA7便>、<BA8便>に投入していますね。
「A350-1000」の場合、JALのエコノミー席は<3-3-3 の一列9席>、 BAのエコノミー席も同じく<3-3-3 の一列9席>となります。 エコノミーとプレエコ、ビジネスの配列は同じですが、シートピッチや席幅がJALの方が長め・広めで、トータル座席数はJALが239席、BAが331席と大きく異なります。
またJALはファーストクラスを設けていますが、プレエコ席がBAの54席に比べて、24席の設定と少なめになっています。 座席を見るだけで各エアラインの求める客層が見え隠れするようで面白いですよね。
またBAの「B787」(日本線)のClub Worldと呼ばれるビジネス席はちょっと残念感がある席でしたが、「A350-1000」のClub Suiteビシネス席は個室感もしっかりあり、機能性も確実に向上しています。

残念感があったBAの「B787」(日本線)のビジネス

心地良さ大向上のBAの「A350-1000」Club Suite *BA HPよりお借りしています。
●気圧や湿度の快適さ
「B787」も「A350」も、より地上の気圧に近い状態 、地上約1,800m(約6,000フィート)相当に保たれており、従来の航空機よりもより快適に長時間過ごせる様になっています。またどちらの機種も「客室の加湿」が可能となっており、「B787」で最大10~15%、A350で約20%の湿度を保つことができる様になっているので「お肌の渇き」が気になる年齢の方にも嬉しい機種となっていますよ!
⚫︎ANAはボーイング「777-300 ER」
ちなみにANAはボーイング社「777-300 ER」をロンドンー東京・羽田線で今も使用しています。JALもBAもつい数年前まではこの機材を東京行きで使用していたのですが、今現在は世代交代ということでエアバス社「A350-1000」に置き換えられております。「777-300 ER」のエコノミー席は後部の一部を除き、<3-4-3 の一列10席>となっています。

ANAのBoeing「777-300ER」
⚫︎リクライニング
前の席のリクライニングが気になる〜という方の場合 (ビジネスやファーストクラスであれば問題はありませんが)、後ろの席に配慮せず深く倒せる「フィックスバックシェル」(シート全体が前方にスライドしてリクライニングするタイプ)ですとストレスフリーかもしれないですね。ANAさんもJALさんもが取り入れていらっしゃいます。
ちなみに私は前の席がどんだけ倒れてきても、全くに気ならない珍しいタイプです 笑。
リクライニングの角度しかり、椅子のクッション性しかり。「自分の体に合っていない」と地味にでもかなり背中や腰、首などに負担を感じますので、快適な「マイシート」が見つかると良いですね!

BAのプレエコ席(筆者はフィックスバックシェルよりもガッコン系の方が腰が痛くならないという珍しいタイプ)
いかがでしょうか? 旅の始まりは「座席選び」「機種選び」からと言っても過言ではない、深い世界が見えましたでしょうか?
次回は「機内のオタクな楽しみ」をご紹介できたらと思っております。
