
皆さんは長時間のフライト中に楽しみとしていることはありますか?
読みたかった本を読む
ダウンロードした映画を見る
機内の映画を見る
ゲームを楽しむ
ネットが繋がる環境であれば友人とチャットをしたり、SNSへの投稿を楽しむ、あるいはひたすら仕事を片付けるなんて方も多いですよね。
<旅の安全は機内安全ビデオから>
私も読書を楽しんだり映画を楽しむこともありますが、毎回楽しみにしていることの一つとして、エアライン毎に異なる「機内安全ビデオ」があります。
安全の為にも見るべきビデオですが、エアラインによって、国によって各自のキャラクターが詰まっていて毎回興味深く見入ってしまいます。
まずはイギリス勢から。
★British Airways → ビデオはこちら
イギリス貴族に扮した俳優たちによって、壮大な映画の一コマのように、且つ非常にコミカルに作られています。機内安全ビデオってつまらないと言う印象もあって普段見ないって人達(あ、これ絶対ダメですよ!毎回しっかり見ましょうね)の興味も惹きつけてくれる出来はさすがです。
過去には慈善キャンペーン「Comic Relief」の一環で、イギリスの著名な俳優やコメディアン等を起用し、ブリティッシュ・ユーモア炸裂の思わずくすりと笑ってしまう素晴らしい機内安全ビデオも制作しました。
「Comic Relief」とのコラボレーション・ビデオ
① https://youtu.be/FQ9Xpzi4qkU?si=QwiIAae7lHjSv9k1
② https://youtu.be/YCoQwZ9BQ9Q?si=2TrxHTeKn-LivuqR
★Virgin Atlantic → ビデオはこちら
最近乗っていないので確認できなかったのですが、オフィシャルYouTubeサイトで紹介されていたものです。意外にもアニメーション。ですがこちらもやはりブリティッシュ・ユーモアを取り入れ、飽きさせない内容となっていますね。
★JAL →ビデオはこちら
「安全性」が強調され、「もしも」の時の情報が、よりクリアに描かれ頭に残る内容のビデオとなっています。
★ANA
特別塗装機「ポケモンジェット」においてポケモンのキャラクターが登場する「機内安全ビデオ」、及び「降機ビデオ」が作成され、2024年12月よりStarWars特別塗装機を除き、国内線、国際線共にこれらのビデオが上映されているそうです。飛行機が到着してからの時間って結構暇を持て余すので、「降機ビデオ」のアイデアは面白いな」と個人的に感じました。
2026年も7月よりまた新しくポケモンジェット3機が登場とのことですよ! 国際線にも起用されますが、こちらはボーイング787-9型機「機体記号:JA923A」とのことですので、ボーイング777-300ERを使用しているロンドン線で見る事(乗る事)は難しいですが、国内線乗り継ぎ等で乗れると良いですね!
ポケモンを全くみた事がない自分にとっては過去に上映された「歌舞伎バージョン機内安全ビデオ」も良い出来だなぁと感じております。
Air FranceやKLM、キャセイパシフィック、大韓航空など経由便を利用される方も多いかと思います。コンテンポラリーでクールな仕上がりのものから、質実さが前に出ている仕上がりにものまで各航空会社によって異なる様々なビデオを上映されていますので是非ともその差を楽しんでみてください。
行きがJAL、帰りがBA あるいは行きがAir Franceで帰りが KLMなどといった異なる航空会社の便を使える場合は、2度楽しめてしまいますね。
一昔前となりますが、ニュージーランド航空 のホビットの世界観をモチーフにした機内安全ビデオも時間をかけて作られているなぁと感じるビデオの一つです。
機内安全ビデオにかける熱量が見えてきますよね。
<エンジンの音に耳を澄まそう>
ここからはもうオタクな小話になりますが、ボーディングが始まり、席に着き、飛行機がドアを閉めて、動き出し(この動きだしをプッシュバックと言います)、そして滑走路に向かって移動を始めるその頃には、機内の安全確認のためのビデオが始まっているかと思います(当日の状況や航空会社によってもタイミングは多少異なるでしょうが)。
そしてビデオが終わる頃(このタイミングは滑走路の混雑状況によっても異なるかと思いますが)、機体は滑走路上で直進方向フルパワー(最大出力)へ向けて出力が上がり*、エンジン音が大きくなるとともに圧迫感のある加速度を感じる事ができます。(*但し、離陸の時の推力はエンジン/環境への負荷を抑えるために、滑走路の長さや重さ/気候から決められているので、実際には100%の最大出力ではなかったりします。)
導入が長くてすいません。
ここからが本題となりますが(笑)実は機体に積まれたエンジンによって、エンジン音が異なるんです。
まずはどの機体にどんなエンジンが搭載されているか?
前回の座席コンフィギュレーションの記事でも触れました、日本線で馴染みのある機体&エンジンを例にとって簡単にご紹介していきたいと思います。

右:プッシュバック直前のエンジンを聴きながらワインをいただく至福の時。左:エンジンの見える席がお気に入り
<ボーイング777>
ボーイング777では、ゼネラル・エレクトリック(GE)社のGE90シリーズ、ロールス・ロイス(RR)社のTrent(トレント)800シリーズ、プラット&ホイットニー(PW)社のPW4000シリーズの、3社のエンジンが搭載されています。
その中でもゼネラル・エレクトリック社の「GE90-115B」は、ケース直径が約4.23mともなる小型旅客機の胴体に匹敵する世界最大級のジェットエンジンとなっております。

JALボーイング777-300ERに搭載された GE90-115B。写真の機材は既に退役済み
離陸時にエンジンがフルパワー(スプールアップ)されると、「グゥォオオオオーーー」といった体全身を震わせてくてる振動、そしてまるで体の芯まで響くような重低音を奏でてくれます。
私も含め、このエンジンの「音色」に魅了されるファンも多いかと思います。機上中、CAさんと時々エンジンの話をするのですが、777ファンという方はやはり多いですね。
それぞれのエンジンの比較動画 → https://www.youtube.com/watch?v=ySJJaTlwyQM

ボーイング777でも会社や機材によって搭載エンジンも異なります。ブリティッシュ・エアウィエズのボーイング777-200ER 、こちらの機材にはロールス・ロイス (RR) のTrent(トレント)800シリーズ「Trent 895」が搭載
<エアバスA350>
エアバス社のア350-1000には、ロールス・ロイス社製の最新鋭エンジン「Trent XWB-97(トレントXWB-97)」が搭載されています。
低中出力時や離陸上昇時には、ヒューーィーーッと聞こえるような「ホイッスル音」や「バズソー音」と呼ばれる金属が擦れるようなノコギリ音のようなな「高い唸り音」が独特の音色を奏でる事が特徴として挙げられます。また同時に重低音も楽しめます。
しかしながら機内は遮音性が優れているのでボーイング777に比べて静寂さ(物足りなさ)を感じる方もいらっしゃるかも?
エンジンの音参考サイト:https://youtu.be/hZQssaIurz4?si=GyoJ5MF1H8SE_6pS

British Airways社のA350-1000 RR Trent XWB-97 搭載
<ボーイング787/ドリームライナー>
この機種の場合、航空会社はゼネラル・エレクトリック社製の「GEnx」か、ロールス・ロイス社製の「Trent 1000」を選択できます。
・GEnx:「重厚」かつ「低音」のエンジンの音色を楽しめます。
・Trent 1000:アイドリング時に「キーン」といった高音が耳にできるかと思います。離陸の際には、スォォーーーといった音からハスキーな高音のエンジン音があって美しいですね。
音の比較サイト参考 → https://youtu.be/Uw0o4vWkbl4?si=C43vcI4Uhi0CSjyU

American航空社 B787-9 Genx-1b74/75/P1エンジン

Virgin Atlantic 社 B787-9 RR Trent 1000エンジン
離陸後、飛行中は勿論、着陸時のエンジン音も見逃せません。
そう、うかうかとヘッドフォンで映画を見たり音楽を聴いたりする余裕はありません 笑

エンジンが見える座席がお気に入りの筆者
この他にもパーソナルモニターで「フライトマップ」で対気速度や飛行高度、昇降速度等をウォッチングする楽しみもあります。
皆様も次回のフライトではこの記事を参考にされ、「機内のオタクな楽しみ方」を是非満喫くださいませ。