アルバの白トリュフ祭りへ

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トリュフ好きに誘われ、北イタリアはピエモンテ州のアルバまで白トリュフ祭りへ出かけてきました♪

アルバはこの季節、街全体が1ヵ月ほどお祭り状態。10月中旬から11月中旬がシーズンのフレッシュな白トリュフを求め、イタリア国内だけでなくヨーロッパ各地から大勢がおしかけて独特の香りを楽しみます☆

街全体がお祭り! 右下が特設会場の入り口

街全体がお祭り! 右下が特設会場の入り口

この季節は週末になると特設会場が設けられ、このときとばかりに業者さんが自慢のトリュフを売り出します(入場料は3ユーロくらいだったかな)。展示の仕方はまちまちですが、トリュフがまるで宝石みたいに見えるブースもありました ^^  ほんの小さな塊で20ユーロ、がっしり大きくて香り高いものは軽く70ユーロは下りません。一つひとつのトリュフにきちんと単価が付けられているので、購入するほうも安心なのです。

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トレーダー、一般客、入り乱れてのお祭りです

トレーダー、一般客、入り乱れてのお祭りです

フレッシュなトリュフだけでなくパスタ、瓶詰め、チーズをはじめとした関連食品も目白押し。まぁ、トリュフを買うことが目的ではなかったので胸いっぱいに香りを吸い込んだ後は、特設会場を出て街のあちこちで賑わいを見せているマーケットやフード・ストールを回ることにしました。

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上の2枚は、おそらく個人的にはこれまで食べた中でいちばん美味しいダイジェスティブ・ビスケットを焼いている方。Tiboというブランドなんですけど、おそらくAlbaだけにあるお店。

右上は、おそらく個人的にはこれまで食べた中でいちばん美味しいダイジェスティブ・ビスケットを焼いている方。
Tiboというブランドなんですけど、おそらくAlbaだけにあるお店です。

その他の特産品であるヘーゼルナッツの加工品もたくさん!! ローストしたものを真空パックにした商品は美味しいうえに日持ちするので大人気。ヘーゼルナッツの粉を使ったケーキやパン、ビスケットなどもた〜くさん売られていました。なかでもTIBOというビスケットのストールの商品の美味しさに感激☆ 小麦粉以外のいろんな粉を使って焼いているみたいです。

ヨーロッパでは炒り栗のストールはよくありますが、アルバにも炒り方の伝統があるみたい

ヨーロッパでは炒り栗のストールはよく見かけますが、炒り方の伝統もあるみたい

左上はフォカッチャ専門店で買ったズッキーニのフォカッチャ。旨い!  1メートル以上はあるかと思われるネギ、「Cachi」として売られている柿もシーズン

左上はフォカッチャ専門店で買ったズッキーニのフォカッチャ。旨い!
1メートル以上はあるかと思われるネギ、「Cachi」として売られている柿もシーズン

日没後もストールが店じまいする気配はなく、しっかりと賑わうんですね〜 ^^ ちょこちょこと試食をしながらぶらぶらしていると、なにやら行列のできているストールを発見。

大釜で焼かれるヒヨコ豆のパンケーキ。おそらくピエモンテでしか食べられない?

大釜で焼かれるヒヨコ豆のパンケーキ。おそらくピエモンテでしか食べられない?

この大きな窯で焼かれているもの、なんだか分かりますか? ヒヨコ豆の粉とオリーブ・オイル、塩、水だけで作った生地を焼いて食べさせてくれる店だったんです。その人気ぶりに思わず行列。食べてみると・・・ふわっと柔らかい塩味パンケーキのような味わい。連れはクセになりそうな美味しさだと言ってました ^^

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とにかく食のクオリティは高いです。なにせ素材がいい。調理法さえ間違えなければ美味しくならないはずがない、という感じでしょうか。

というわけで、歩き疲れたら人気のワイン・バー「Voglia di Vino」で一休み。会場で試さなかった白トリュフを当店で味わってみることに☆

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白トリュフの最もシンプルな味わい方? パスタやリゾットに削りかけたものかと思いきや・・・卵と白トリュフの組み合わせこそ、最もシンプルな味わい方なんだそう。

フレッシュな白トリュフとバローロ。これぞアルバでしか味わえない名コンビ♪

フレッシュな白トリュフとバローロ。これぞアルバでしか味わえない名コンビ♪

ポーチした卵にこのくらいの白トリュフが削ってあって、20ユーロです(約14ポンド=2600円くらい)。卵とトリュフを混ぜ混ぜしていただくのですが、時間がたつごとにトリュフの香りがどんどん卵に移り・・・贅沢なトリュフ・エッグの出来上がりなのです。

そしてワインはもちろん、ピエモンテ州名産のバローロ。バローロ村とその周辺地域はネッビオーロ種のワイン畑が広がり、「ワインの王様」と呼ばれるバローロを生産しています。

この赤。フルボディで濃いルビー色と表現されることが多いようですが、酸味は強いものの口当たりそのものは軽くて色はどちらかというと茶を帯びた赤。空気に触れると若干ソフトになって飲みやすくなります。この土地ではもう一つ、バルバレスコというワインが生産されているのですが、私はどちらかというとバルバレスコが好みでした ^^  次回もまたピエモンテの旅にお付き合いを☆

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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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2件のコメント

  1. アバター画像

    ひろこさん☆うふ〜♪ コメントありがとうございます! 美味しい旅でしたよん。その他の食のレベルも高くて、さすがイタリア!という感じでした♪

  2. うわ〜〜
    こちらまでトリュフの香りが漂ってくるようです!
    ひとつの目玉焼きの上にその量の白トリュフ・・・
    あの世に行くまでに一度は味わってみたい一品です。
    只今夜中ですがおなかの虫が鳴き始めてしまいました(笑)

    すぐにでも飛んで行きたくなるような、そそられるレポートをありがとうございます^^

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