ミンスパイ2021 ベスト5

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嗚呼ミンスパイ、ミンスパイ。クリスマス時期のお楽しみの何割かを占める(ウソ)シーズン限定スイーツ。混ぜて寝かせたドライフルーツをこれでもかとパイ生地に詰めて焼くだけの、イギリスらしい長持ち菓子でもあります。そんなミンスパイが私は大好き。自分の守備範囲で色々食べてみた結果の今年のベスト5を発表!  もちろん食べていないものもたくさんあるので、皆さんのお気に入りも教えていただけると嬉しいです^^ 

 

1. Honey & Spice

ほとんど空飛ぶ円盤の形をした、この時期にここでしかいただけない貴重な大判ミンスパイ。パイ生地は折りパイ・タイプ。かなり焼き締めてありサックリ仕上げです。ミンスミートは大粒のふっくらとしたゴールデン・レーズン他がちょうど良い量入っている。デザイン、個性、味、三拍子揃った極上品。毎年食べているのですが同じレシピみたいなので、安定の美味しさ♪


2. Miel Bakery

美しく成形された包み込みタイプの小型ミンスパイ。パイ生地はバターたっぷりの練りタイプで、ドキドキするほど美しい焼き色、香ばしさ、そしてサクッとした歯ざわり。ミンスミートは濃い色合いのレーズンのみという潔さで、甘さはかなり理想的。バランスの良さが際立つフレンチ・ベーカリーの最高峰。


3. Belle Epoque

ちょっと平べったい中型サイズのミンスパイ。高さを減らすことでミンスミートとパイ生地のバランスを取ろうとしているかのよう。ミンスミートはジャム状になる手前まで煮詰めてあり、酸っぱくなく、甘すぎずちょうどよい塩梅。ペイストリーはサクサクというよりも、手作り感のある歯ごたえがあるタイプ。ブランデークリームとよく合う♪


4. Cartwright & Butler

クランベリー&オレンジ味のミニミンスパイ。缶のデザインに胸がときめく高級ブランド、Cartwright & Butlerが放つ自慢の季節商品です。オレンジ・ピールやレモン・ピールなど柑橘系のドライフルーツをふんだんに使ったミンスミートは香りよく、ちょうど良い大きさで完璧。星の上にちょこんとトッピングされた1粒のアーモンドが決め手!


5. Fortnum & Mason – Highgrove Organic Petit Fours Mice Pies

ハイグローブ・ブランドのプチフール・タイプのミンスパイは、オーガニックな優しさ。ミンスミートもパイ生地も期待通りバランスも良く、ホロっとした食感の一口サイズ。お腹いっぱい食べた後でもつまめ、アフタヌーンティーの一要素としても最適。基本的にミンスパイはこの大きさでいいのでは? と改めて考えさせられる珠玉のミニ。

 


以上がベスト5! その他の気になるものも見てみましょう♪

Sourdough Sophia

知る人ぞ知る名店に育ちつつある北ロンドンの新星、サワードゥ・ソフィアのミンスパイは、もちろんサワードゥを使った全粒粉パイ生地がユニーク。どっしり食べ応えあるタイプで皮が厚く、私は好みですが人によってはちょっと重いと感じるかも。ミンスミートはお酒がよく効いた大人の味! アーモンドスライス入り。

Le Pain Quotidien

上にクランブルがトッピングされているタイプで、パイ生地は固め。ミンスミートはジャム化させてしているタイプ。クセがあまりなく食べやすい。

 

【残念賞】

Sally Clarke

ノッティング・ヒルの老舗高級デリのミンスパイ・・・毎年気になっているので、今年はと思って期待して購入したのですが、美しいパッケージと丁寧な作りとは裏腹に、舌を刺すような酸っぱさが際立つ少しジャム化したミンスミートがぎっしりで残念・・・! おそらく伝統のミンスパイはこういう味で、イギリス人は慣れていそうだけど、ミンスパイが苦手な日本人はもっと嫌いになりそうなミンスパイ。もう少しパイ生地が欲しい。ただ薄く繊細なパイ生地はシナモンの香り付けもしてあって素敵なのですが。

 

【ワースト賞】

Gail’s

過去2年、ミンスミートがびっくりするほど酸っぱくて、口に入れた途端に「うわっ」となってしまっていたGail’sのミンスパイ。今年はどうかな〜?レシピ変わっているかなと思って試しましたが・・・やはり同じ! パイ生地もかなり砂糖が強くて甘すぎるのも気になります。他の商品は非常に優秀なGail’sだけに、どうしてこのレシピが毎年採用されているのか不明。イギリス人はこの超絶酸っぱいミンスミートが好きなのであろうか。デメララシュガーをトッピングするよりも、ミンスミートの酸っぱさを取ってほしい。

 

【その他】
マークス&スペンサーは数種のミンスパイを出していますが、3種の小さなパイが合計9個入ったバージョンは、子どもが多い家庭で楽しめそうです。プレタマンジェのミンスパイは、スーパーで買うタイプのミンスパイに似ていて、パイ生地はサックリ感控えめでソフトなタイプ。一つが1ポンド代とお安いので、気分を味わうにはいいと思います^^

ロンドン・ブリッジのFlorのものが評判なので行ってみたら、売り切れでした^^;  ネットで予約できるそうなので、こちらもご興味あれば! パイっぽい姿のミンスパイでした。

公式ウェブサイトより♡

 

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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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2件のコメント

  1. アバター画像

    LONDON LOVEさま

    食べ比べしすぎて、もう今年はミンスパイはもういいかなという感じですw
    ブランデークリームは本当に美味しいです!
    Gail’sは重ね重ね残念>< 今回の動画は相棒の石田さんが撮影もやってくれてて、 私もラクしてクリスマスを堪能しました(笑) 早く行き来できるようになると良いですよね^^

  2. ミンスパイ特集、ありがとうございます(^▽^)/
    食べ比べ、、、してみたいです!
    ブランデークリームと一緒に♬
    でも、、、Gailsがワーストとは!
    色んな味があるのですねー。奥深い‥

    「クリスマスのロンドンを歩こう2021」
    もありがとうございます❣
    今年のロンドンを堪能できました😊

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