食のクラフト館、フォートナム&メイソンならではの美食シアター誕生!

0


フォートナム&メイソン・ピカデリー本店の4階(Third floor)が、大刷新! この3月31日から、F&Mらしいクラフトマンシップにプラスして、ライブ感や交流を大切にする「大人の遊び場」として生まれ変わっています。

オープニング直前にプレビューがあったのでお邪魔してきました。いや〜スゴかったです。食業界のエキスパートたちが一堂に会し、フォートナム&メイソンの新しい幕開けのお祝いに来ていました。

すごい熱気^^

では、この新しいフロアでどんな楽しみ方ができるのか、ざっとご案内しましょう♪

美食のライブ・シアター
「フード&ドリンク・スタジオ」

新フロアのコンセプトを最もよく伝えているのが、「Food & Drink Studio」。食のデモンストレーションやワークショップ、サパークラブにトーク・イベントなど、多彩なイベントに対応するキッチン・シアター&ラボです!

F&Mには100 人を超えるハウスシェフがいるそうなのですが、マスターシェフたちが新レシピ開発のために使ったり、皆で試食をしたり、そのレシピを習得したりするためのプロ・キッチンでもあるそうです。お店に行ってそんな風景を間近に見られたらワクワクしますよね♡

また気鋭の国内シェフや世界中から招待する著名シェフによるイベントやテイスティングも、ここで開催。シェフ以外の食の専門家たちも国内外から招いて面白いトーク・イベントも随時催して行く予定です。例えば社内の専門家チーム、生産者、ジャーナリスト、サステナビリティ ・リーダーなどですね。

こういったイベントに誰もが参加できるオープンなプラットフォームがここ。これまでスポットライトを浴びてこなかった優れたアイディアを、この場でシェアしていく。そんなイメージ。まさに「美食スタジオ」といった趣です。

季節のルバーブを美味しくいただく!

そのためこのスタジオは録音設備やストリーミング機能も備えているそう。新しい食のコンテンツをどんどん作って発信していくキッチン・ラボ。一流の専門家に直に会えるのは嬉しいことです。イベントは5月から鋭意始まるようですよ^^  詳細はこちらからチェック

照明もあり、シアター感いっぱい。

DJも入っちゃってた。

 

あなただけのメイド・イン・ピカデリー
「ジン蒸留所」

もう一つ、このフロアには驚きの設備があります。それはジンの蒸留所。F&Mがエプソムを拠点としているクラフト・ジン蒸留所「The Craft Distilling Business」と提携し、「メイド・イン・ピカデリー」ジンを蒸留する!

The Craft Distilling Businessは 2017 年に創業して以来、業界をリードする革新的なデュオが手がける蒸留所として知られているそうです。そこにF&Mの知識と技が絡み合います。

F&Mの4階に、銅製の真空蒸留器(驚)。スゴすぎる。ゲストはその場で蒸留された「メイド・イン・ピカデリー」の自家製ロンドン・ドライやピンク・ジンをいただけるというわけ。

私もさっそく、いただいちゃいました!

ピンク・ジンから作ったカクテルです。ジンらしい独特のアロマはもちろんのこと、上品な味の良さが際立っています。さすがマスターバーテンダーに作っていただく味は違いますね♪

ここでは実際にジンをボトルに詰めていく様子も見ることができるんです。さらに!  自分だけの好みのジンを作るオプションもあり。1階で紅茶をブレンドしてくれるサービスと、どこか似ています。F&M発の完璧にパーソナライズされた高級ギフトが、またまた誕生したということですね。

完全パーソナライズのギフトと言えば、F&Mならではの籐バスケットに詰められた商品ハンパーは、その最たるもの。同フロアには個性あふれるハンパーを受注する新コーナーがあり、じっくりと話し合いながら、自分たちだけの豪華ハンパーを作ってくれるのです〜。いろいろ活用できそうですね^^

 

フォートナムがキュレートする
「クラフト調理器具と食の本」

国内外の最高級の調理器具も、一堂に会しています。いわば、フォートナムがキュレートした見本市のようなもの。イギリスではこの20年で食のレベルが相当上がってきましたが、そんなグルメ層をターゲットにした垂涎もののグッズが勢ぞろい。

新しいレシピに興味があるなら、レシピ本や、食に関する本を厳選したコーナーもあります。食に関する稀少本を展示したライブラリーもあるので興味あればぜひ。

古い料理本のライブラリーもあります。

・・・・

プレビュー・ナイトでは、フォートナム&メイソン CEO である トム・アスロン / Tom Athronさんがオープニング・スピーチをされました。

「ここはフォートナム&メイソンが考える現代の食の遊び場です。
食に関する知識と愛を共有するための、体験型スペースなのです。
食を愛するすべての人々に開かれています。
ぜひここで、私たちと一緒に食の冒険を楽しみましょう。
私はこういった体験・交流型のリテールこそ、
デパートメントストアの新時代の在り方だと信じています。」

良い感じです^^

大切なことをもう一つ! サステナビリティについてです。

このフロアを構成するすべてインテリア資材が、持続可能なものだということです。フローリング、家具や展示台、キッチン設備など、再生リクレーム素材を中心に廃棄物の再利用など考え抜かれた素材を使用しています。

そう言えば1707 年、アン女王の側近だったウィリアム・フォートナムが、セント ジェームズ宮殿でゴミ箱行きになる寸前の使い古しの蝋燭を販売する許可を求めて立ち上がったのがフォートアム&メイソンだと考えると、同店こそサステナビリティの元祖。これほどまでにサステナビリティについて配慮しているのも、誕生時からそのDNAを持っていたと考えると至極納得です。

そしてもちろん、皆さんもご存知のように王室とのつながりもあります。今年5月6日にチャールズ3世の戴冠式を控え、ますます王室に注目が集まるはずですよね。祝賀パーティーにはやはり、特別な食べ物を用意したい?  それなら、フォートナム&メイソンほど最適なデパートメントストアはないかもしれません。

4階に行くと目移りするような楽しいアイディアがたくさんあり、きっと素晴らしいインスピレーションが降りてくることでしょう。

明るい場所で見るとこんな感じです^^

Fortmun & Mason
181 Piccadilly, London W1A 1ER
https://www.fortnumandmason.com/third-floor

Share.

About Author

アバター画像

岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

ウェブサイト

Leave A Reply

CAPTCHA