Sune スーナ
ロンドン市内でも、最も自由気ままで、かつお金を持っている人たちが住まう場所ってどこだと思います? 私は東ロンドンのブロードウェイ・マーケット周辺のハックニーだと思っています。それにここ、小粋なフーディーたちが集まるエリアでもあるのです。
そのブロードウェイ・マーケットの端っこに、昨年末、とっても美味しいカジュアル店が立ち上がりました。コペンハーゲンのNomaで働いた経験のあるチャーリー・シムズさんと、ワイン専門家のハニー・スペンサーさんという今のロンドン食業界を象徴するカップルの手になる、Suneです!
「Sune」というと、思わず「スネ!?」と思ってしまうかもしれませんが^^; 北欧の人名で「スーナ」という発音が正しい模様。コペンハーゲンとご縁のある創業カップルがメンターの名前をいただいたのだそうです^^
マネージメントを担当するチャーリーさんのCVにはMãos、Lyles、Evelyn’s Tableといったそうそうたるロンドンのトップ・レストランが連なり、ヘッド・シェフにはPidginなど市内でも食通好みの小規模レストランを経験しているマイケル・ロビンスさんを指名。
マイケルさんは北欧をテーマにメニューを構成。香ばしい手作りフラットブレッドや、塩漬けの魚を使った前菜をはじめ、数々の印象的な料理を考案されています♡
事実、スーナはこの半年くらいで試したレストランの中でも、1、2を争うくらい美味しかったのです。また絶対にリピートしたい!と思っているところ^^
スーナのお料理は、ロンドンの他店の北欧料理に比べて格段にリラックス度が高くてトレンディ。素材重視の姿勢を貫く点では、トップクラスです。
例えばトマトのサルサヴェルデ・ソースは、トマトそのものの下処理が丁寧で、ただのトマト・サラダとは一線を画する上等の一皿。素材の甘みがお口いっぱいに広がります。
カタルーニャ地方でよく食べられるネギ、カルソッツをグリルしたお料理には、山羊チーズのクリーム、葡萄風味のソースを合わせ、カシューナッツをトッピング。ワイルドガーリックに似たラムソンの香りで仕上げます。
そして! かなりお腹も膨れたところに、カニ肉とキクイモのパスタが♡ これが絶品で、いつまでも食べていたくなるほど美味しかったのです。カニの風味が素晴らしく、キクイモを使ったクリーミーなソースにはきっとカニ味噌も混ぜてある感じでチャイブの小口切りが見た目にも鮮やか。春らしい一品でした。
素材から上手に風味を引き出すのが、「北欧スタイル」と言われているものなのかな? スーナのお料理をいただいて、そんなことを思いました。ハニーさんがセレクトしたナチュラル・ワインと一緒に、ぜひまた美味しく食べたいスーナでした^^
運河沿いの散歩がてら、ぜひ訪れてみてくださいね♪