唐揚げサンドが熱い♪ 注目のアルフレスコ・マーケット【Vinegar Yard】

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ロンドンのフード・シーンは刻々と進化中! 高級レストランからマーケットまで選り取りみどりなわけだが、この夏、注目したいのが屋外マーケットだ。

ちょっと前にこちらの記事で屋内マーケットの利点について書かせていただいたのだが、屋内と同じくらい、屋外マーケットへの注目も集まっている。季節的なもの? いやいや、どうもそういうわけでもなさそうだ。

もともとロンドナーたちは屋外(アルフレスコ)での飲食が大好き。気温が低かろうが雨が降ろうが、活気があり面白そうなマーケットには嬉々として人が集まってくるのが昨今のロンドン事情。冬は暖房設備も入るし、暑がりなイギリス人には屋外がちょうどいいという人も多い。あるいは物価の上昇も影響しているのか? 20ポンド以下でお腹いっぱいになるマーケットは、今のロンドンで最も注目されている食業態の一つだとも言えるだろう。

そんなロンドンで2019年にオープンし、じょじょに人気を確立している屋外マーケットに「Vinegar Yard」がある。

Vinegar Yard
https://www.vinegaryard.london

ロンドン・ブリッジ駅のすぐ裏手、シャードのはす向かいにあるので旅行者の皆さんにもとっても優しいロケーションだ。最初はだだっ広いだけの食マーケットだと思っていたら、年を追うごとにテナントが充実してきて、今、ロンドナーたちがいちばん注目している食スポットの一つでもある。

この巨大なアリが目印! ロンドン・ブリッジ駅の裏手にあります。

晴れた日は最高♪  少しくらい雨が降っても大丈夫な造り。

元駐車場を活用したプロジェクトで、オーナーさんは他にも同じような屋外マーケットを成功させている敏腕事業家さん。こういった食マーケットはテナントが最重要だと思うのだが、その辺りもぬかりなし。

新ナポリ・スタイルのBad Boys Pizza Society、ボリューム・バーガーと揚げ物のNanny Bills、インディアン・バーガーのBaba G’s、アジア・フードのNik’s Kitchenなど味本位の多彩なストールを揃え、客を呼び込んでいる。マーケットとはいえ、「テーブルの予約が可能」なところも、人気の秘密。アフター5の気軽な集合場所として定着しつつあるのである。

ちょっとしたゲームもあるよ。この日は家族連れが楽しんでました。

日差しの強い日も小雨の日も対応♪

そしてつい先日! 食のストール陣に「日本の唐揚げ」と「ナッシュビルのホット・チキン」を融合するというユニークなコンセプトで創業した新規店「Japanese Chicken Shopがオープン! チキン好き、揚げ物好きイギリス人に猛烈にアピールしているのです〜。

St Thomas Street 沿いにもストールの窓口があるので便利。

というわけで早速試食♡  いくつかあるSANDOメニューの中から「東京ホット・チキン」いってみた♪

そのお味は・・・!

すごい迫力!!

大人の居酒屋で出されるような南蛮チキン風テイストの唐揚げはサックリと揚がり、大ぶりでチャンキー。甘〜い炭火焼キャベツ、パイナップル・ジャム、キューピーマヨ、キャラメライズした醤油ソースはまさに日本の甘辛味。ハラペーニョ・ピクルスの辛味と酸っぱさがバランスを整え、実に美味しい。

そして唐揚げをサンドするのは、 西ロンドンでエスタブリッシュされているHappy Sky Bakeryさんの東京ミルク・ローフなのです♡ ハッピースカイさんの記事はこちらこちらで♪

パンはちょうど八枚切りくらいの厚さなので、もったいないけどギュッと上から押しつぶし、厚みを整えかぶりつくのが正解。これだけでもうお腹いっぱい^^ ボリュームたっぷりなのです。

サンドはこの他にも「Tonkatsu BBQ」「Yuzu Burst」がある。

ちょっと納得いかないのは「Tonkatsu BBQ」。トンカツなのはソースだけで、本体はチキンw ゆえにトンカツじゃないって(笑)。という日本人的なツッコミはさておき^^ (カツがないのにカツカレーっていうのにつながっていきますな)。

屋内バーもあり。トイレもこっちを使うのが正解。

実は屋内仕様になっているバーもあって便利。

このバーも含め、貨物列車のコンテナを利用した外観やアリのアートなど全体のアート・ディレクションを担当しているのは、あのグラストンベリー・フェルティバルの舞台アートでも活躍しているアーティストのJoe Rushさん。インダストリアルな雰囲気が漂い、なおかつ統一感もあって面白さを醸し出している。

こちらはつい最近オープンした、フルーツサイダー・ブランド「Rekorderlig」(リコーダリッグ)がスポンサーを務める屋上バー。シャードまですぐそこ^^

また週末は、食だけでなく衣料や雑貨系のヴィンテージ・マーケットも開催! こちらもかなり定着してきていて、私も訪れたことがあるのだが目移りするような感じ♡

 

バラ・マーケットのお膝元でもあり、グルメなロンドナーたちが一目置いているヴィネガー・ヤード。これから秋に突入するイギリスだけれど、ますます人が増えていく予感。皆さんも一度はのぞいてみてね!

Vinegar Yard
https://www.vinegaryard.london

住所
72-82 St Thomas Street, London SE1 3QU

営業時間
火・水 | 17:00~22:30
木~土 | 12:00~22:30
日 | 12:00~20:00

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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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