Apulia Cafe アプーリア・カフェ(閉業)
アプーリアというのは、イタリアのかかと、プーリア州の英語名。太陽の恩恵をたっぷり受けた南イタリア・プーリアゆかりの軽食を出すカフェが、昨年カムデン・ロードに登場しました。
ここの名物はズバリ・・・「Frisella フリセッラ」(複数形フリセッレ)のオープン・サンド。わたくし、全然知らなかったのですが、パンを日持ちさせるため、せっかくの焼き立てパンを二つ割にし、ふたたびオーブンに入れてガシガシに乾燥させたプーリア地方の伝統パンなのだそうです。食べものの入手や保存が難しかった昔の旅人には、きっときっと大変重宝する保存食だったに違いありません。
フリセッレ・メニューは5つ。スクランブル・エッグやベーコンを載せたイングリッシュ・ブレックファスト風、マリネ・サーモン&ポーチド・エッグ&アボカド、アボカドとチェリー・トマト、スモーキーチーズとナス&ペッパー、リコッタ・チーズとコジェット。どれもこれも試してみたい組み合わせでしたが、お腹がすいていたので私は迷わずイングリッシュ・ブレックファスト風、友人はサーモン&ポーチド・エッグに。
フリセッラは、まず水に10秒ほど浸してパンの表面を柔らかくし、その後トッピングをのせて食べるのだそうです。トマト&エキストラ・ヴァージン・オリーブ油の組み合わせを基本として、いろいろなレシピがあるみたいですね。私は最初、古くなったパンを再利用する料理なのかと思っていたのですが、そうではなく、「フリセッラ」は最初からフリセッラとして作られるので、決してパンの二次使用ではないと学びました。
いただいたイングリッシュ・ブレックファスト風「Parallel-EB」ですが、とても美味しかったです♪ なめらかな舌触りのスクランブル・エッグも小さなポートベロー・マッシュルームも、そして密かに隠れているマッシュしたグリンピースも、全部味付けが丁寧に、適切にされています。マッシュト・ピーは実はこの中でいちばん楽しんだ味。全体の味をまとめる役割をしていました。お友達に分けてもらったサーモンも美味しかった♪
ただ一つ、このフリセッラの美味しい食べ方という観点から付け加えると、おそらく完熟トマトにちょっぴり塩をしてEVオリーブ油をふりかけたものが、想像するに最も美味しい食べ方なのではないかと。水でふやかしたパンは、決してグルメな食べものではないですよね。いかに 長持ちさせるかという昔の人の知恵から生まれた食べものであることは想像にかたくありません。イングリッシュ・ブレックファストにはやはりカリカリ・トースト。フリセッラには、トマトとオリーブ油。それでいいんじゃないかと思ったのですが ^^; あるいは、魚介スープなんかに添えるパンとしては、最適かもしれません。
こちらのカフェにもトマトとケイパー&アボカドというメニューがあるので、ぜひぜひ次回はシンプルなものを試してみたいと思いました。フリセッラはきっと、ナイフ&フォークで食べるものではなく(切りづらいし!)、手でもってパクリといただくものなのではないかとも。
夜は9時まで営業しているので、ワインの夕べも楽しめます♪ プーリア地方の特産ワインで乾杯しつつ、軽いおつまみやパスタはいかが? 日替わりスペシャル料理もあり、ラザニアに美味しそうにパクついているお客さんもいました。ふらりと立ち寄って楽しみたい上質カフェです ^^
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