その昔、コヴェント・ガーデンの裏通りにある老舗、ラトリエ・ドゥ・ロブションに一度だけ行ったことがあり、その繊細さに心打たれたためかロブションに対しては一種の憧れありました。
日本ではデパ地下などでおなじみなのでロブション・ブランドの希少感はないと思うのですが、ここロンドンではこの1店舗のみ。それが昨年4月に惜しまれつつ閉店したと思ったら、同秋にはメイフェアにビストロ・スタイルのLe Comptoir Robuchon、今回ご紹介するカフェ仕様のLe Deli Robuchonの2店舗が颯爽と登場し、ロブション不足が一気に解消。ロンドンの飲食シーンに花を添えています^^ ラトリエ・ドゥ・ロブションのクローズは、時代に合わせたトランスフォーメーションの一環だったのですね。
さて、デリ・カフェであるル・デリ・ロブションはグリーン・パーク駅至近のピカデリー沿い。「世界一星を持つ男」の異名をとる故ジョエル・ロブション氏の理念を体現するスマートなお店です。完全にロックダウンが解除されていない現在も、入り口付近でコーヒーやケーキの販売をしているので、そのままグリーン・パークに直行してピクニックに興じるのもいい季節です^^
私はロックダウン前に2度ほど訪れてみたのですが、オープンから数ヶ月でまだ初々しさが残る雰囲気も好ましく、ギャルソンの皆さんも慣れない所作はあったのですが、プロフェッショナルな愛嬌でカバーされ^^ なかなか楽しい訪問でした。
パリ・ブレストは外せないと思って食べてみたのですが、大変リッチなクリームで中にはキャラメライズされたヘーゼルナッツが♡ 小ぶりだと思ったけど濃厚でしっかりとした甘さがあるので、誰かと半分こできるとベスト♪ 美しくデコレーションされた数あるケーキ類をよそにw シンプルなマーブル・ケーキもいただいてみたのですがこれが流石に風味豊かな奥深い味わいで幸せ度がアップ↑ お酒が強いのでアルコールがNGな方はお気をつけを^^
こういったゴージャスな空間はそこに身を置くだけで気分が高揚し、幸せ度がアップしますよね。上質のパンやケーキ、自宅での食卓やティータイムを豊かにするグルメな食材たちもいっぱい。プチ・バカンス気分を味わえるパリ仕様の本格カフェは日本大使館も近いので、何かの用事で出かけられたらぜひ立ち寄ってみてください ^^