Luminary Bakery, Camden ルミナリー・ベーカリー カムデン店
つい先日、久しぶりにカムデン・タウンの大通りを歩いていたら、新しいベーカリーを発見! あまりにも素敵だったので後日また再訪してみました。そして気づいたのは・・・ランチタイムまでにおそらく半分以上の商品が売れてしまうのではないか・・・・ということ!!

このチーズ・スコーンをいつか食べるぞ!

このショーウィンドウには抵抗できない何かが・・・
このベーカリー・カフェの沿革を調べてみると、とても有意義で素晴らしい理念を持つことがわかって二重に嬉しくなりました。Luminary Bakeryは2014年、ハックニー地区で1号店が立ち上げられているのですが、そこには大きな目的がありました。
それは社会や家庭で、何らかのトラウマを抱えてきた女性の社会復帰を応援すること。
例えば家庭内暴力、人身売買、性暴力など、肉体的に力の弱い女性が晒されている数々の深刻な問題があり、心へ大きなダメージや傷を受け、ホームレスを体験したり、職を探そうにも拒絶されてきたりと、負の循環に陥ってしまった女性をサポートするプログラムの一環として、ベーカリーができたのです。
ルミナリーでは、そこから立ち直る決心をした女性の手を取り、ベーキングのスキルを教えるかたわらメンタル・サポートも行い、職能を身につけた後も1対1のサポート・プログラムを続行するなど、1〜2年かけて少しずつ丁寧に支援していきます。
こちらの2019年のレポートによると、ルミナリーでは2014年からの5年間で66名の女性をサポートし、52人がプログラムを卒業、25人が職につき、10人が起業したとのこと。2019年秋にカムデン・タウンに2号店ができたのですが、オープン直後にメーガン・マークルさんもチャリティ目的で来られたみたいです^^

商品はレシピに沿っていつも同じものが繰り返し作られているので、ありがちな「今日のはちょっと違う」ということがないように感じています

プロのケーキ♪ パーフェクション。

この日は3時頃に訪れたら、このレモン&ブルーベリー・ケーキしか残っていませんでした・・・^^; トッピングがオシャレでしょ?
カムデン店は、注文するのは1階で、ロフト部分にイートイン・スペースがあり気持ち良いです^^ 最初にショーウィンドウでチーズ・スコーンに一目惚れして以来、それを夢見ていたのですがw どうも早い時間になくなるか、たまたまあっただけなのか・・・わからないのですが、シグニチャーの段重ねケーキは欠かさないようにしているようです。そこでレモン&ブルーベリー・ケーキを賞味♡

ロフト空間はなかなか気持ち良いです^^

大きい! と思ったけど案外いけましたw
ケーキのスポンジがしっとりとしていて、飾りのクラムもサクサクとしていて美味しい。甘さはそこそこ強いのですが、バタークリームを少し残した以外は完食^^ 次回は絶対に好物のキャロット・ケーキを食してみたいと思います。ベーキングの指導をされているのは、Great British Bake Offの最終選考に残った方で、昨年はレシピ本も出版されたベンジャミーナさん。現在はベーキングを教えたりスタイリングを手がけたりされている方なので、ケーキの佇まいの美しさや個性には特筆すべきものがあると思います。

フモスとロースト・ベジのサワードゥ・サンドイッチ。焼いてもらって美味しい♡
社会復帰のための職能訓練が、なぜベーキングなのか。創業者のアリス・ウィリアムスさんはこう言っています。「ベーキングは、作る工程ですでにセラピー効果があります。また仲間と一緒に何かを作り上げる喜びを知ることができ、焼き上がったときの達成感は、そのまま焼き手の自信に繋がるからです」。
こんな背景を知ってしまったら、また通いたくなってしまいます^^ いつかあのチーズ・スコーンを目指して、午前中に行ってみようと思います。