近未来志向のニューエイジ・コーヒー・バー

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Watch House Roastery  ウォッチ・ハウス・ロースタリー

ガストロノミックな屋台が軒を連ねるモルトビー・ストリート・マーケットの付け根に8月半ば、超モダンなコーヒー・バーが登場しています。

それはバーモンジーにある古くて小さなWatch House(見張りの詰所)から出発したこだわりのコーヒーハウス。今やロンドン市内に6店舗を展開するウォッチ・ハウスの最新店であり、焙煎所とバリスタの訓練所を兼ねた旗艦店がこちらです^^

Ropewalkの手前、Dandyや40 Maltby Streetといったクールな実力派レストランと同じ並びです。

なぜか宇宙船のようなイメージでしょ?

鉄道の高架下を利用したスペースの真ん中にはU字型のバーが設えられ、いささか近未来的な趣さえ感じられます。一瞥して印象付けられるのはテラコッタ色! レンガを縦横無尽に組み合わせて構築されたデザイン空間は、ロンドンを拠点に活動する建築デザイン事務所、Kirkwood McCarthyの手になるもの。すでに東ロンドンを拠点に勢力を拡大しているコーヒー焙煎所、スクエア・マイルの店舗を手がけていることで知られる彼らの本領が、遺憾なく発揮されたプロジェクトでもあるようです。

Modbarのエスプレッソ・マシーンが並ぶ様子は、まるでアルコール・バー^^

Modbar社のエスプレッソ・マシーンを並べることで、パブでエールを注ぐようにコーヒーを作る印象を与えているのは、きっと狙ってのことでしょう。オープン直後、初めて訪れた時は店内で飲むことができず外席でいただいたのですが、2度目は店内カウンターも開放され、存分にそのデザインとコーヒーマイスターたちの様子を眺めることができました。

バリスタたちの制服のエプロンがクールなのです

スナック類も充実!

現在は店内も座れます^^

名物のブラウニー&ブロンディーたち♡

タワー・ブリッジすぐそばのShad Thames店を訪れた時にも思ったのですが、コーヒー・バーと言いながらも食べ物やスイーツにもかなり力を入れているのが現代的だなぁと。やはり美味しいコーヒーには美味しいお供が必要ですよね。

右の写真が、U字型バーの奥にある焙煎所です。

奥に深い縦長空間で、レンガも縦に並べられているので「垂直デザイン」とでも呼びたくなりますね。

以前はozone coffeeの豆を使っていたのですが、現在は独自に世界中から買い付けて自家焙煎してブレンドするツワモノに。コンセプトは「モダン・コーヒー」。1杯のコーヒーを通して世界と繋がり、カルチャーを築くこと。オーナーさんのコーヒーの味への繊細なこだわりは確かで、その熱意があるからこそ競争の激しいロンドンでここまで成長しているのでしょう。これからどんな方向に行くのか、見守って行きたいと思います^^

36 Maltby Street, London SE1 3PA

店名Watch House Roastery
最寄り駅London Bridge / Bermondsey
住所36 Maltby Street, London SE1 3PA
電話番号020 7394 4844
営業時間月〜金 7:30 – 17:00 土・日 9:00 – 17:00
URLhttps://watchhouse.com/blogs/locations/roastery
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス。2014年にイギリス情報ウェブマガジン「あぶそる~とロンドン」を創設。食をはじめ英国の文化について各種媒体に寄稿中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。カルチャー講座の講師、ラジオ・テレビ出演なども経験。これまで1700軒以上のロンドンの飲食店をレビュー。英国の外食文化について造詣が深く、近年は企業アドバイザーも請け負っている。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。仕事のご依頼は ekumayu @ gmail.com までお気軽に。

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