温かい飲み物が恋しい季節になってきました^^ あま〜くあったかく、心も身体も癒される飲み物・・・それはホット・チョコレートをおいて他にありません。え? そこまで甘いものは苦手? それでしたらコーヒーでも一杯どうぞ。でもここ、Saidに来たら、チョコレートの香りなしでは帰れませんよ^^
Sohoの一画に2013年に誕生しているSaid。オープン直後に初めてカフェモカを飲んだときは衝撃的でした。なにせチョコレートはカップの中だけでなく、カップの外側をもトロ〜リと覆っていたのですから。ロックダウンが明けてすぐ食事の後に訪れたときも、このトロ〜りチョコレートにどれだけ胸がときめき癒されたことか・・・!
1923年創業、ローマでも最古と言われる老舗チョコ・ブランドのロンドン初店舗とあって、どこかしらチェーン店のような匂いがあるかと思っていたのですが、一度もそんなことを感じることはありませんでした。軽食とスイーツが入り乱れるメニューも、可愛らしいチョコレートの型でデコレーションを施した個性あるインテリアも、ノスタルジーを感じるウッディな雰囲気も、唯一無二の独立店の趣。カウンター内にはあふれんばかりのチョコレート! ここは本当にチョコレートを愛する人々がもてなしてくださる、とっておきの場所なのです♡
大粒のいちごを温かいチョコレート・ソースにディップした一皿は、身体にも心にも効く栄養剤(写真なんか撮らずに、ソースがやわらかいうちにいただきましょう^^; )。そして欲張ってキャロット・ケーキまで頼んでしまったのですがw 今年食べた中では一番の美味しさ! でした。チョコレートを使っていないケーキ類も味が良さそうです。
サイードのイタリアン・チョコは、しっかりはっきりとしたカカオの風味を感じられる懐かしい味です。不純物が一切混ざっていない、濃厚なフレーバーですが嫌味なくすっと喉を通っていいきます。ロンドン店で使われているチョコレートも、ローマの工房から届けられるのだそうです^^
コーヒー類を頼むと惜しみなくカップにディップしてくれるチョコレート・ソースのアイデアには本当にびっくりさせられましたが、チョコレート好きなイギリス人でも思いつかない技ですよね! さすが食へのパッションが違うイタリアの皆様^^ 考え方も柔軟です。
本家ローマのチョコレート工場は第二次世界大戦で一度失われ、1943年に今の場所で一から再スタートしたそうです。現在は建築家でもある3代目がアイデアいっぱいオーナーさん。彼はショールームとしての機能を高めたチョコレート・ショップ兼工房となるようリニューアルを手がけ、2006年に再オープンされたそうです^^ こちらの記事を見ると、ローマの本家にも飛んで行きたくなりますね!
Soho店は夜まで開いているので、中心部で食事をした後にお茶をしたくなった時にも重宝します。雨がちになってすっかり秋の洗礼を受けているロンドンですが、レインコートでも羽織って、夢のチョコレート・カフェへ足取り軽く出かけませんか? フィッツロヴィアにもロンドン2号店ができています!