コッツウォルズの有機製粉所とマスター・ベイカーがタッグを組む

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Heath Street Bakehouse  ヒース・ストリート・ベイクハウス

今年の初めにハムステッドにオープンしたばかりのパン屋さん。まだかまだかと工事の様子を見守っていたのですが、ようやくオープンしたなと思ったら、あっという間のロックダウン1。それでもパン屋さんはフル稼働です。だってパンは私たちにとって “なくてはならない必需品” ですから。今回のロックダウン2でもご近所のパン屋さんをはじめ素晴らしいパン屋さんが稼働中でホッとします^^

堂々とした店構え! 美しい佇まいのパン屋さんです。

コッツウォルズのはずれにある伝統ある製粉所、Shipton Millがバックアップしているので、ヒース・ストリート・ベイクハウスのパンは全て石引のオーガニック粉で作られています♪  シップトン・ミルと言えばこだわりのアルチザン・ベーカリーがこぞって契約している製粉所。そんなパン屋さんではウェブサイトに必ず「Shipton Millの粉を使ってるよ」と誇らかに明記してあります。

11世紀の土地台帳にも載っているほどの古い製粉所なのですが、1970年代の終わりに再発見されるまでしばらく使われていなかったようです。そこを現在のオーナーさんが再生し、昔ながらの製法で小麦粉やライ麦粉を作っているのです。

さて、その粉を使って優れたパンを焼いている共同オーナーさんは、サラーさんと言う男性です。14歳からパン作りを始め、オーガニック・ベーカーとして知られるCeltic Bakersで長年働いておられた方で、この度シップトン・ミルとのタイアップでお店をオープンしました。

サラーさんが作業中。一つひとつ手作りします♡

訪れた日に少しお話をさせていただいたのですが、人生の大半をパン職人として過ごされていて、長年に渡って大型小売店との取引もあるとのことなので、マスター・ベイカーでありながらビジネスも大成功させている頼もしい方のようです。この日はキッチンには彼しかおらず、ご本人がほぼ毎日パンを焼いているようです!(ベイカーズ・キッチンはガラスを通して見えるようになっています♡)

ペイストリー類は、絶対的な存在感があります。他ではあまり見かけないシナモン・ツイストを買って帰ったのですが、予想通りの美味しさ♡ 甘すぎず、味わい深く、風味豊かな極上の菓子パンでした。ケーキもあって目移りしたのですが、タルトタタンを購入。こちらは特に印象が残らなかったので、他店に軍配が上がるかも^^;  当店が強いのは食事パン類、それからペイストリー類なのかなと言う印象を受けました。

広々とした店内で座る場所はいつもありそう。ちなみにこれは前回のロックダウン明けに訪れたときの様子。

エクレアは美味しいのかな?!

スタッフの皆さんも、とってもフレンドリーでした!

ハムステッドでゆっくりできる独立系のカフェって数が限られているので、気軽に立ち寄れるこのベイクハウスは頼もしい! ロックダウン中も、もちろん販売を続けています。ぜひぜひ立ち寄ってみてください♪

79-81 Heath Street, London NW3 6UG

店名Heath Street Bakehouse
最寄り駅Hampstead
住所79-81 Heath Street, London NW3 6UG
電話番号020 7209 4917
営業時間毎日 8:00 – 18:00(ロックダウン中)
URLhttps://heathstreetbakehouse.com
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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