コソボ3兄弟のブランチ自慢

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The BARN  ザ・バーン

北ロンドンのホロウェイ・ロード沿いで、2014年に誕生した穴蔵風のインディペンデント・カフェ。半地下に降りていく構造が面白く、店名のBarnはきっと、木造の納屋のような風情を表しているのでしょう。入り口にはいつも目を惹きつけられる焼き菓子類がぎっしり♡ 私もそれに釣られて訪れること数度。中は常連さんでいつもいっぱい、居心地の良さが抜群なのです^^

奥には採光の良いコンサーバトリー風のスペースもあります。

オーナーさんはコソボ出身の3兄弟です。サービスも内装もスッキリとした朴訥さが感じられていつも好印象。3人ともまだ30代の若さとのことで、そのあふれる想いやアイデアが、メニューも含めカフェのあちこちで見受けられる気がしています。

コソボが独立宣言をした2008年頃、彼らは10代後半から20代だったはずです。ロンドンに移住してきた理由は様々だと思いますが・・・長らく民族紛争が続く本国から辛くも逃げてきた人々であることは間違いなさそうです。知人にもコソボ出身の人がいるのですが、彼もやはり兄弟で英国移住していて両親は本国に残っているそうなので、状況も似ているように感じます。

サーブされた時、ちょっと幸せな気持ちになったカフェモカ。

コソボではモカをこういう感じに淹れるのって一般的なのかな?

コーヒーの美味しさには定評あります。ある日、カフェモカを注文してみると写真のような感じで出てきました♪  チョコレート・ソースをカップに垂らしてからコーヒーを淹れる技は東欧ではよくあることなのか、それとも兄弟のアイデアなのか・・・^^

そしてThe Barn名物といえばオールデー・ブレックファスト! 競合がしのぎを削るイズリントン地区でリピーターを確保している理由は、味の良さとボリュームにあり。私が試したのはアボ+ポーチドエッグ+クリスピーベーコン。計算された味のバランスの良さもさることながら、チャバッタ風ふかふかパンが驚きでした。最近はヘルシー志向でブラウン・サワードゥ・ブレッドなんかが流行りですが、家ではあまり食べないこういう白パンはかえって新鮮で嬉しかったです♡

とても美味しかったです! クリスピー・ベーコンが決め手。

こちらはお店のインスタグラムから。ランチ・メニューも揃えてます♪

オールデー・ブレックファストやランチは新鮮な食材を彩り豊かに使ったものが多く、ヘルシーなバランス食という印象を受けます。そこも人気の理由なのかも。現代的メニューですね。

ロックダウンが緩んだある日の光景。

Bloombergのこちらの記事によると、Barnもコロナウイルスの影響で政府から1万ポンドの給付金を受け取った小ビジネスの一つですが、それも焼け石に水でなかなか持ち帰りや宅配ビジネスだけでは元の状態に戻るのは難しいと嘆いています・・・。この時期、本当にこういった独立系のお店には頑張って欲しい! また散歩にきたら何か持ち帰りでもしてみようかな。皆さんもローカルのお店をぜひ応援してあげてくださいね!

宅配はこちら♪
https://deliveroo.co.uk/menu/london/islington/the-barn-islington

60 Holloway Road, London N7 8JL

店名The Barn
最寄り駅Highbury & Islington / Holloway Road
住所60 Holloway Road, London N7 8JL
電話番号020 3784 8741
営業時間平時営業時間 毎日 8:00 – 18:00
URLhttp://www.thebarnlondon.co.uk
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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