Peony ペオニー
ペオニー(シャクヤク)の季節ですね〜。シャクヤクはイギリスでは近年、大変人気が高まっている花で、昔は花屋さんでしか入手できなかったのですが、最近はチェーンスーパーの花売り場でも売られています。誇らしく大ぶりに咲き乱れるものもいいですし、たおやかにまあるく花ひらくタイプも素敵です^^
昨年のロックダウン明けに、ハムステッドにオープンした独立系カフェがありまして、そのカフェがPeonyという名前です。店内には華やかな女性とシャクヤクの壁絵が描かれていて、オーナーさんがきっとシャクヤクがお好きなんだなと直感しました。壁絵はお店のインスタグラムでご覧いただけます^^
薄いグリーンとピンクを基調としたインテリアに惹かれて中に入ると、まず目に入ってくるのがたっくさんのパンやケーキたち♡ どれも素朴なタイプで、ロンドナー好みのトレンドを押さえた品々が並びます。そしてよく目を凝らしてみると・・・シュミットやバクラヴァなど、トルコ系のパンやお菓子が混ざっているので、ここが中東系オーナーさんだということがわかります。
そして当店の名物の一つに、バブルラップがあります! パンケーキ生地をポコポコのバブル型に流し込んで焼いたものに、クリームをはじめ好きなものを挟んでいただくインスタ時代のスイーツですね。私はとくに興味を引かれないのですが^^; 体験のために一度はいただいてみたいなと思っております。
さて、乳製品にアレルギーのある友人はヴィーガン・シナモン・バンを片手に、私は以前から気になっていたバクラヴァを買ってハムステッド・ヒースへ。
このバクラヴァ、伝統的なものとは一線を画し、中に柔らかいペースト状のクリームが詰まった逸品でした。そしてコーヒーがとても好みの味で、気に入りました。酸味がないマットな味わいで、油分が少ない感じ。いわゆるトルコ・コーヒーの西洋版みたいな感じといえばいいでしょうか^^
このPeonyがあるFlask Walkはヒースへと続く情緒ある小道です。短い通りなのですが、両脇には目移りしてしまう独立系のカフェやブティックが並び、私は必ずヴィンテージ・ショップでの掘り出し物探しでしばらく時間を使ってしまいます。19世紀頃はストリート・フェスティバルなどが催される賑やかな通りだったようですよ。
気持ちの良いお天気を満喫できたヒース散歩では、ドワーフの寝床のような大きな空洞のある 木のそばで、ひと休みしました。空では鳥と雲が、地上では木々が私たちの気持ちを癒してくれました。自然豊かなロンドンに乾杯♡