職業に誠実であること

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The Front Room Cafe  フロント・ルーム・カフェ

イギリス人が日常的に立ち寄るカフェに求めているもの。それはコミュニティなのではないかと思います。パブの目的も然り。家族にも言えないような本音を、ご近所のカフェやパブで出会った見知らぬ人にはポロっと漏らしちゃう一面が、イギリス人には絶対的にあるのではないかということをいつも感じています。

オープンな人付き合いがあまり得意ではないこと、誠実な友人でもある犬たちといつも一緒にいたがることからも、イギリス人の本質が見えてくる気がします。

フィンズベリー・パーク駅から歩いてすぐ、大通りから少し入った静かな立地に佇むThe Front Room Caféは、まさにそんなイギリスの人々にとって理想的なカフェの一つです。立ち寄ればフレンドリーなオーナーさんが迎えてくれ、知り合いの顔が見える。シュッとした面持ちをしたトレンディなカフェとは一線を画す、地に足がついたコミュニティ・カフェとして確かに機能しています。

遠目に見るとパブみたい。

ご近所さんと話をしよう!

いいシェフがいるキッチンが奥にあります

私も比較的ご近所なのでたまにくるのですが、来るたびに癒されます。まずオーナーのロバートさんがとてもフレンドリーで機転がきくんですよね。そして私が折に触れて足を向ける理由はそれだけではありません。軽食やコーヒーが本当に美味しい!  小さなカフェですが専属シェフが一から丁寧に調理してくれる料理はフレッシュで誠実で最高。先日いただいたヴィーガン・ブレックファストは、これまでいただいたどのヴィーガン・ブレックファストよりも正統派で美味しかったと断言できます^^

忘れられないヴィーガン・ブレックファスト。超おすすめ。

ヴィーガン料理を頼んだ私に、あれ、紅茶にミルクは要るんだっけ?と聞いてくれたロバートさん^^ ありがとう、ヴィーガンじゃないです!

ハッシュ・ブラウンが美味しすぎ。それとこのヴィーガン・ソーセージがすごく美味しかったのです。どこのメーカーだろう。コーヒーはオールプレスの豆です!

店内は2部屋に分かれていて、フロント・ルームのテーブルの上にはいつでも日替わりの手作りケーキが♪  一段階深く落ち着けるのがこちらの奥にある部屋。書斎風でオフィスにも最適^^  とても人気で満席のことが多いですが、ついつい席を探してしまいます。

居間風のインテリアが良い

「ROB」の文字が笑える^^

金・土曜は夜も営業。タパス風の料理とワインを楽しみながら、日によって夜はライブ演奏もあるみたいですよ。いつかタパスをつまみに行ってみたいと思います^^

規制中は外席も大人気でした!

おそらく10年以上ここで営業しているのですが、人気は衰えることがありません。カフェがコミュニティの中でしっかり役割を果たしている。職業に誠実なカフェなのです。あなたの町にも、こんなカフェありませんか?

下はお店の紹介ビデオ!

158 Tollington Park, London N4 3AD

店名The front Room Cafe
最寄り駅Finsbury Park
住所158 Tollington Park, London N4 3AD
電話番号020 7263 8900
営業時間月〜木 9:00 – 18:00 金 9:00 – 22:00 土 8:00 – 22:00 日 9:00 – 18:00
URLhttps://thefrontroomcafe.london
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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