ジュエリーのようなケーキはいかが?

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The Connaught Patisserie  ザ・コノート・パティスリー

ここはやはり、敬意を持ってフランス風に「パティスリー」と呼びましょう。ペイストリーではない。

ロンドンで最も輝かしい一等地に、5つ星の中の5つ星ホテル、ザ・コノートが佇んでいます。そのコノートが2021年、ロックダウンの半ばに満を辞してオープンした高級パティスリーが、こちらのコノート・パティスリー。正式名称は「The Connaught Patisserie by Nicolas Rouzaud」。天才パティシエのニコラス・ルゾーさんを迎えての新スタイルのビジネスです。

ニコラスさんはトゥールーズ育ち。15歳のとき、夏休みに南フランスにある親友の叔父のパティスリーで働いた経験が、原体験だそうです。その後、ブリュッセルにある大規模な製菓会社でバリバリと働き、ついにパリのブリストル・ホテルで夢の役職に就き、8年を過ごします。ロンドンに渡ってレインズバラ・ホテルでその名を成し、ザ・コノートで中心的な役割をこなすことになったというわけ。

オープン当初、1個15ポンド(約3000円)するケーキはロンドナーの度肝を抜き、大きな話題に。私自身は驚きもありましたが、その15ポンドするケーキを食べてみたい!誘惑に駆られ^^;  同じ誘惑を共有する友人と挑戦!腹を決めてしまえば・・・という世界ではありますが、このショーケースの前に立つことに成功したのです。

実際、その価格はクオリティに見合ったものとして、ロンドナーたちに当たり前のように受け入れられたようです。

だってそれは、本物のアート作品であり、一粒のジュエリーなのですから・・・。

まるで宝石のショーケース。

このハウンドに注目!

シグニチャーは、このホテルのエンブレムを飾るハウンドをかたどったケーキ。その美しくもしなやかな身体の本体は・・・チョコレート・ヘーゼルナッツ! どこから食べるか本当に迷ってしまうお犬様なのです。(私はお尻からガブリ^^ 派ですね)

ホテルの向かいには教会があり、その敷地にあるベンチはケーキをいただくのにはうってつけ♪  とある春のうららかな日の午後、友人と連れ立ってスモークサーモン&クリームチーズのサンドイッチ、パリ・ブレスト、モンブラン・ケーキを持ち帰りにしてみました^^

たっぷりのボリューム! 誰かと一緒にシェアすると、ちょうど良い感じなのです。そして美味しさでは誰もが満点をつける麗しさ。文句ない仕上がりでした^^

ベンチに座っていると、満開の八重桜の花びらが舞い、ピンク色の息吹がニコラスさんの作品をやさしく撫でています。まるでお店のオープンをお祝いしているかのように。奇しくもお店のインテリアはピンク色とピスタチオ色でまとめられており、ちょうど自然の美しさと呼応しているようでした。

特別な日のお祝いにも最適。ケーキとシャンパンでスペシャルな日をお祝いしてみませんか?

The Connaught, Carlos Place, London W1K 2AL

店名The Connaught Patisserie
最寄り駅Green Park / Bond Street
住所The Connaught, Carlos Place, London W1K 2AL
電話番号020 7314 3522
営業時間月〜金 8:00 – 18:00 土・日 10:00 – 18:00
URLhttps://www.the-connaught.co.uk/restaurants-bars/the-connaught-patisserie-by-nicolas-rouzaud/
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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス。2014年にイギリス情報ウェブマガジン「あぶそる~とロンドン」を創設。食をはじめ英国の文化について各種媒体に寄稿中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。カルチャー講座の講師、ラジオ・テレビ出演なども経験。これまで1700軒以上のロンドンの飲食店をレビュー。英国の外食文化について造詣が深く、近年は企業アドバイザーも請け負っている。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。仕事のご依頼は ekumayu @ gmail.com までお気軽に。

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