東ロンドンはロンドン・フィールズ駅のすぐそば、鉄道高架下のアーチ型スペースを利用したショップの中でも、当店ほど店の造りがその目的にしっくりきている場所はないかもしれません。
カウンター奥は日々パン作りに励む職人さんたちの工房。倉庫的な雰囲気がいい味を出しているワイルドな空間です☆
もうずぅっとそこにあるかのように思っていたら、2011年のオープンなのでまだ4年しか経っていないことに気づいて愕然とします。この4年の間に、「E5のパン」と言えば、風味豊かで美味しく、安心して食べられるオーガニック・アルチザン・ブレッドの代名詞となり、この工房を出てロンドン内のさまざまなレストランでも食べられるようになったからです。
オーナーでブレッド・マスターのベン・マッキノンさんが率いる職人チームは、早朝からパン種の仕込みを始め、ゆっくりとサワー種を使って発酵させ、全工程を毎日手作業で行い滋味あふれるパンを次々と焼き上げていきます。
材料はローカルで仕入れた上質オーガニック素材のみ。E5のパンをまだ試したことがない方は、ぜひ当店のシグニチャー、田舎風ブレッド「ハックニー・ワイルド」を。石引された全粒粉小麦の旨味をしっかりと感じることができます。そして真のパン好きならぜひ「Wholemeal Miche」と名付けられた100%全粒粉のサワー種パンを試してほしいところ。モチリとした歯ごたえとアーシーな味わいが自慢なのです ^^
そしてここのランチがご近所さんに大人気! 毎日、スープやシチューのようなパンに合うメニューが1種ずつ用意されるので、ランチタイムに訪れたならぜひ☆
専属パティシエが作るケーキと一緒にコーヒーでゆったりと午後を過ごすのもいいもの。え? いつ行っても満席で座れないって? インサイダー情報ですが、どうやらお隣のスペースもつい最近購入したらしく、カフェ・スペースが近い将来広がる可能性あり。ますます人気が広がりそうです!
そしてE5がこれだけ人々に支持されているのは、プロダクトが優れているからだけではありません。奥のスペースを一般に開放し、毎週1回か2回のペースでパンやケーキの作り方を教える教室を開き、後進の育成にも力を入れていることも、人気の理由なのです。これもコミュニティに貢献し、コミュニティとともに育っていきたいというオーナーのベンさんの理念に根ざしたこと。食材もサステナブルなら、経営もサステナブル。21世紀型ケータリングの見本とも言えそうです。